ワールドラグビーパシフィックネイションズカップ
競技ラグビーユニオン
創立2006
ワールドラグビーパシフィックネイションズカップ(英語: World Rugby Pacific Nations Cup)は、ワールドラグビーによるラグビーユニオンの環太平洋諸国が参加する国際大会である。 2024年から大会フォーマットを大幅に刷新。毎年8-9月に6か国(日本、カナダ、アメリカ、フィジー、サモア、トンガ)が参加する。3か国ずつに分かれたプール戦(各国2試合)の後、ファイナルシリーズ(決勝トーナメント)を行う[1][2][3][4]。ファイナルシリーズは、日本とアメリカ合衆国が毎年交互に開催地となる。 2024年以降新設のファイナルシリーズを除き、いずれの大会も、勝ち点によって順位を決める。勝ち点は、勝利4、引き分け2、敗戦0。さらに「4トライ以上獲得」「7点差以内で敗戦」の場合にそれぞれボーナスポイント1が勝ち点に加わる。2024年以降では、プール戦において実施する。 大会名称の日本語表記について、日本ラグビーフットボール協会では「パシフィック・ネーションズカップ」[5]、ワールドラグビーの日本語ページでは「パシフィックネイションズカップ」[6]「パシフィックネーションズカップ」[7]と、表記にゆれがある。 また、試合ごとにスポンサー名などを冠することがある。 環太平洋の世界ランキング第2グループ(ティア2)を強化し、トップ国との格差を縮める目的で設立された[16]。 当初はオーストラリアA代表、フィジー、日本、サモア、トンガ、ジュニア・オールブラックス(ニュージーランドA代表)の6チームによる大会として構想されたが、2006年の第1回大会はオーストラリアが参加を見送ったため、5チームによりIRBパシフィック5ネイションズ(IRB Pacific 5 Nations)として開催された[17][16]。 2007年からオーストラリアA代表が加わり、IRBパシフィックネイションズカップ(IRB Pacific Nations Cup)の大会名に変更されることになった[17][18]。 2008年はジュニア・オールブラックス代わりにニュージーランドマオリが参加。2009年には再びジュニア・オールブラックスが出場したが、オーストラリアAは不参加、2010年にはジュニア・オールブラックスも不参加となり、以降 2022年を除き、オセアニア両国の参加は無くなった。 2009年の大会は、開幕戦の2試合を除き、残る8試合すべてをフィジーで集中開催した[19]。2010年は逆に、フィジーで1試合を行った以外はサモアで開催。2011年は日本で全試合を開催する予定だったが、3月に起きた東日本大震災の影響により、日本対サモアの1試合が秩父宮ラグビー場で開催されただけで、他の試合はフィジーで行われた[20][21][19]。 日本、トンガ、サモア、フィジー、カナダ、米国、ロシアの対抗戦の新設も検討されたが[22]、2012年以降も大会は開催された。 2014年は規模が縮小され、日本・アメリカ・カナダと、サモア・フィジー・トンガの2プールで各国2試合のみで優勝を決めた。この大会期間、イタリアがフィジー・日本・サモアと、スコットランドがカナダ・アメリカなどと、各国へ遠征し試合を行った[23][24]。
概要
表記
2006年から2008年までの日本国内開催試合では「IRBパシフィック・ファイブ・ネーションズTOSHIBAジャパンラウンド」[8]「IRBパシフィック・ネーションズカップ TOSHIBAジャパンラウンド」[9]
2010年は、大会スポンサーを冠して「ANZパシフィック・ネーションズカップ」(the ANZ Pacific Nations Cup)[10][11]。ANZはオーストラリア・ニュージーランド銀行の略。
2023年大会の日本国内開催3試合は「リポビタンDチャレンジカップ2023 パシフィックネーションズシリーズ」[12][13][14][15]
歴史
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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