ワールドタンクミュージアム
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第三弾パンターG後期型 3色迷彩・SDカードとのサイズ比較の一例

ワールドタンクミュージアム (World Tank Museum) は、株式会社タカラトミーが発売しているミニチュア戦車シリーズの食玩である。造形の企画制作は株式会社海洋堂

コンビニエンスストアを中心に商品展開がなされ、Series 01が2002年5月に発売が開始され[1]2006年4月に発売されたSeries 09を以って、リリースを「休止」した[2]

2013年にエフトイズより塗装済み組み立てキットとして『ワールドタンクミュージアムキット Vol.1ドイツ電撃戦編1940』の販売が開始され、復活となった ⇒[1]
特徴

約1/144スケールの塗装済み完成モデルであり、海洋堂きっての精密メカ原型師である谷明による精密なディテールが施されている。ボックスアートは高荷義之上田信横山宏などの一流ミリタリーイラストレーターが手掛けている。また、モリナガ・ヨウによる解説書がそれぞれ付属し、裏話や実戦でのエピソード等が挿絵付きで分かりやすく記述されていた。

同じ海洋堂製食玩『チョコQ』が『アニマテイルズ』というカテゴリーに纏められているのと同様、当商品も『パンツァーテイルズ』というカテゴリーの商品とされている。

当時『チョコエッグ』のヒットで一大ブームとなっていた食玩の世界で、自分の好きな戦車模型をやってみたいという同社専務・宮脇修一(現・代表取締役)の意向と、主に手掛けていた『ファイブスター物語』関連商品が海洋堂と原作者・永野護との関係悪化により販売不能となり活動の場を失った谷の救済策として企画がスタートした。元々はチョコエッグシリーズの一つとしてフルタ製菓から発売の予定だったが、これもフルタとの提携解消により、チョコQと同じタカラ(現タカラトミー)から発売される事となった。

その谷明造形ならではの精密さや精度の高さと、プラモデルと同じスチロール樹脂で成型されている事から[3]、手軽なジオラマ製作に向いており、それまでタミヤミリタリーミニチュアシリーズなど1/35スケール主流であった戦車模型の世界にミニスケールブームを巻き起こした。実際、マイクロアーマー等、その後類似の商品が続々と発売されている[4]。また、戦車以外にも装甲車や飛行機、高射砲などもラインナップされていたことも特徴である。

菓子は粒タイプのラムネ土嚢型ガムなど(シリーズによって異なる)が入っており、内容に合わせて迷彩色が施されているものもある。

シリーズ自体は、Series 04までは高い売れ行きを示したものの、Series 05、同07そして同08において、一見、過去作品の再リリースと思えるティーガー戦車やパンター戦車のリリースを連発して[5]、Series 06及び同09の現用戦車の売れ行きが伸び悩んだこともあり、予定されていたSeries 10のリリースは中止となり、タカラトミー(と海洋堂)はワールドタンクミュージアムの休止を決定した。

エフトイズより「ワールドタンクミュージアムキット」がリリースされたが、造形は谷明が引き続き担当している ⇒[2]
シリーズ
Series 012002年5月発売。

ティーガーI 後期型重戦車
#1: 3色迷彩#2: 冬季迷彩#3: 単色迷彩

M4A1/76 シャーマン(76mm砲搭載)
#4: 冬季迷彩#5: 単色迷彩#6: 2色迷彩

88ミリ高射砲36型(Flak36)
#7: アフリカ戦線#8: 東部戦線#9: 欧州戦線

IV号戦車J型中戦車
#10: 単色迷彩#11: 3色迷彩#12: 冬季迷彩

T34/85中戦車
#13: 単色迷彩#14: 冬季迷彩#15: 対空識別

エレファント重駆逐戦車
#16: 冬季迷彩#17: 単色迷彩#18: 3色迷彩

シークレット: ティーガーI 後期型重戦車
ミヒャエル・ヴィットマンSS大尉搭乗 007号車
Series 022002年8月発売。

KV-1A重戦車
#19: 単色迷彩#20: 冬季迷彩#21: スローガン

ヤクトパンター重駆逐戦車
#22: 単色迷彩#23: 冬季迷彩#24: 3色迷彩

III号突撃砲G型 後期生産型
#25: 冬季迷彩#26: 3色迷彩[6]#27: 単色迷彩

JS-2m スターリン重戦車
#28: 単色迷彩#29: 冬季迷彩#30: 対空識別

ヘッツァー軽駆逐戦車
#31: 冬季迷彩#32: 単色迷彩#33: 3色迷彩[6]

ティーガーII ヘンシェル砲塔型
#34: 単色迷彩#35: 冬季迷彩#36: 3色迷彩

シークレット: ティーガーI 後期型重戦車
通称「赤虎」
Series 032003年1月発売。

ファイアフライ
#37: 単色迷彩#38: 冬季迷彩#39: 2色迷彩

II号戦車F型
#40: 砂漠迷彩#41: 単色迷彩#42: 冬季迷彩

シュトルヒ
#43: 冬季迷彩#44: 砂漠迷彩 機体コードCB+VD#45: 2色迷彩 機体コード SF+RL

キューベルワーゲン
#46: 単色迷彩#47: 空軍仕様#48: 冬季迷彩#49: 砂漠迷彩

T34/76 1941年型
#50: 単色迷彩#51: スローガン#52: 冬季迷彩

パンターG型 後期生産型
#53: 単色迷彩#54: 冬季迷彩#55: 3色迷彩

シークレット: シュトルヒ
機体コード SU+LL ムッソリーニ救出作戦時[7]
Series 042003年6月発売。

61式戦車
#56: 2色迷彩#57: 単色迷彩#58: ブロック迷彩#59: ドロップ迷彩

90式戦車
#60: 単色迷彩#61: ドット迷彩[6]#62: 冬季迷彩

60式自走無反動砲
#63: 冬季迷彩#64: 二色迷彩#65: 単色迷彩#66: ドロップ迷彩

87式自走対空砲
#67: 単色迷彩#68: 冬季迷彩#69: 二色迷彩

AH-1S コブラ
#70: 冬季迷彩#71: 二色迷彩#72: シャークマウス

74式戦車
#73: 二色迷彩#74: 単色迷彩#75: ゼブラ迷彩#76: 冬季迷彩

シークレット: 90式戦車 稜線射撃姿勢
単色迷彩冬季迷彩
Series 052003年12月発売。キャッチコピーは「虎三昧」。

ティーガーI初期型重戦車
#77: アフリカ迷彩#78: 単色迷彩#79: 冬季迷彩

ポルシェティーガー (プロトタイプ)
#80: 3色迷彩#81: 単色迷彩#82: 2色迷彩 91号車

ティーガーII重戦車(ポルシェターレット)
#83: 単色迷彩#84: 3色迷彩#85: 冬季迷彩#86: 2色迷彩

ヤークトティーガー (ヘンシェルタイプ)
#87: 単色迷彩#88: 3色迷彩#89: 冬季迷彩

Sd.Kfz. 251Dハーフトラック
#90: 3色迷彩イエローベース#91: 3色迷彩グリーンベース#92: 冬季迷彩

M3ハーフトラック
#93: 単色迷彩#94: 2色迷彩#95: サンド迷彩

JSU-152重突撃砲
#96: 単色迷彩#97: 3色迷彩#98: 冬季迷彩

シークレット: ティーガーI初期型重戦車
ミヒャエル・ヴィットマンSS中尉搭乗 S04号車
Series 062004年8月発売。

M1A2エイブラムス
#99: NATO迷彩#100: アグレッサー#101: デザート迷彩

M1A1 (プラス) エイブラムス
#102: 単色迷彩#103: NATO迷彩#104: デザート迷彩

T-80U
#105: ロシア軍3色迷彩#106: 単色迷彩#107: デザート迷彩

レオパルト2A6
#108: 冬季迷彩#109: NATO迷彩

レオパルト2A4
#110: NATO迷彩#111: 単色迷彩


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