ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密
Professor Marston and the Wonder Women
監督アンジェラ・ロビンソン
脚本アンジェラ・ロビンソン
製作テリー・レナード
『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』(ワンダーウーマンとマーストンきょうじゅのひみつ、Professor Marston and the Wonder Women)は2017年のアメリカ合衆国の伝記映画。監督はアンジェラ・ロビンソン、出演はルーク・エヴァンスとレベッカ・ホール、ベラ・ヒースコートなど。DCコミックスの『ワンダーウーマン』の生みの親で、嘘発見器を発明した心理学者でもあるウィリアム・モールトン・マーストンの人生を描いている[1]。
本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2018年3月21日にDVDが発売された[3]。
ストーリー(英語版))は、オリーヴ・バーン(英語版)を助手に採用した。オリーヴはフェミニストの活動家として有名なエセル・バーン(英語版)の娘であった。オリーヴは嘘発見器の開発やDISC理論(英語版)の研究を大いに助けた。一緒に仕事をしているうちに、3人はどんどん親密な関係になっていった。その関係はやがてポリアモリーに至った。
3人の特殊な関係が大学内で噂になったため、マーストン夫妻は教授職をクビになってしまった。その直後、オリーヴの妊娠が判明したため、彼女はマーストン夫妻と同居することになった。3人はポリアモリーの続行を決めたが、周囲にそれがバレないような振る舞いを心がけた。3人はニューヨーク郊外で幸せに暮らしていた。エリザベスとオリーヴが同時に妊娠するというハプニングも起きたが、「オリーヴは未亡人なのです」と近所の人たちに釈明して難を逃れた。やがて、ウィリアムは作家としてのキャリアを歩み始めたが、一家の生計を支えたのは秘書として働くエリザベスであった。オリーヴは子供たちの面倒を見る傍ら、小説を執筆してそれを出版社に送付していた。3人は4人の子供を育てることになり、エリザベスは娘の一人にオリーヴにちなんだ名前を付けた。
ウィリアムは偶然立ち寄った画廊に展示されていた作品に衝撃を受けた。店主のチャールズ・ギエット(英語版)が集めたフェティッシュ・アート(英語版)がウィリアムのDISC理論を実証するようなものだったからである。当初、エリザベスはそうした作品を拒絶していたが、作品にインスパイアされた衣装を身につけたオリーヴの美しさに心を打たれ、徐々に態度が軟化していった。この衣装は後にダイアナのコスチュームに反映されることになった。
作家としての仕事の依頼が来るようになったウィリアムは、アマゾーンをモデルにしたヒロインを主人公にした漫画を執筆し始めた。漫画の執筆に当たっては、ウィリアムの心理学者としての知見と3人のポリアモリー生活が大いに役立った。