ワルツ イ短調(ワルツ イたんちょう) KK. IVb-11[注釈 1](遺作) は、フレデリック・ショパンが作曲したピアノのためのワルツの小品である。通し番号を付けてワルツ第19番と呼ばれることもある。作曲年は1843年から1848年の間とされ、シャルロット・ド・ロチルド(英語版)(シャーロット・ド・ロスチャイルド)夫人あるいはその娘のために作曲された。 初版は、ショパンによるこのワルツのスケッチ(裏面に『夜想曲第21番 ハ短調 KK. IVb-8』の自筆草稿)[1]と清書譜[2]、『夜想曲 ハ短調』の製版用自筆譜[3]を所持していたシャルロット・ド・ロチルドが私家版で出版した「ナタニエル・ド・ロチルド男爵夫人によるピアノのための4つの小品」(パリ、ジャック・マオ社)[4]であり、前述の清書譜[2]が第3曲『ワルツ』と、『夜想曲 ハ短調』の製版用自筆譜[3]が第1曲『夜想曲』と一致する。第2曲『ポルカ ハ短調』、第4曲『ワルツ ヘ短調』と一致するショパンの手稿譜は見つかっていない。ジャン=ジャック・エーゲルディンゲル A(16節)-B(8節)-A(途中でイ長調に転調する)-c(コーダ)。全体にシンプルな構成となっており、しかも短いため演奏も比較的容易である。
概要
曲の構成
脚注[脚注の使い方]
注釈^ クリスティナ・コビラィンスカによる作品整理番号。モーリス・ブラウンが作成した作品整理番号ではBI. 150(もしくはB. 150)となっている。
出典^ Bnf, Mus. 119A.
^ a b c Bnf, Mus. 119B.
^ a b Bnf, Mus. 118.