ワリオの森
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ワリオの森
Wario's Woodsジャンル
落ち物パズル
対応機種ファミリーコンピュータ
開発元任天堂開発第一部
インテリジェントシステムズ
発売元任天堂
プロデューサー三木研次
ディレクター三木研次
プログラマー鈴木広宣
片山誠
音楽天宅しのぶ
岡素世
美術富田聡一郎
飯村雅弘
大西直孝
人数1 - 2人(対戦プレイ)
メディア4メガビットロムカセット
発売日 199402191994年2月19日
199412101994年12月10日
1995年
1995年

対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI:3
OFLC:G (General)
USK:Ohne Altersbeschrankung
コンテンツ
アイコン Mild Animated Violence

その他型式: HVC-UW
NES-WB-USA

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『ワリオの森』(ワリオのもり、Wario's Woods)は、1994年2月19日任天堂が発売したアクションパズルゲーム。任天堂が日本で発売した最後のファミリーコンピュータ用のゲームタイトル[1][注釈 1]。北米版は唯一ESRBの審査を受けて販売された正規のNES用ソフトであり、NES用として正規メーカーから発売された最後のソフトである。

後にほかの家庭用ゲーム機向けに移植された(#移植版)。
ゲーム内容

ゲームフィールド内にいるすべてのモンスターを消すことが目的の落ち物パズル。このゲームでは画面上から降るモンスターや、モンスターを消すために必要な爆弾の落下を速めることはできるが、左右への移動や回転をさせることはできない。プレイヤーは主人公のキノピオを操作し、接地したモンスターや爆弾を並べ直すことでこれらを消していく。

ゲームモードは1人用ゲームの「ラウンドゲーム」と「タイムレース」、2人用ゲームの「VS」または「VS 2P」がある。いずれのゲームにも得点の概念はなく、得点の獲得を目的としたゲームモードも存在しない。この他にゲームの操作やテクニックの練習ができる「レッスンモード」、成績の閲覧、名前登録、データ管理ができる「オプション」がある。

本作にはバッテリーバックアップ機能が搭載され、プレイヤーの名前、ラウンドゲームの進行状況、タイムレースのクリア時間など記録の保存ができる。
ゲームモード
ラウンドゲーム
モンスターを消して
ラウンドを順にクリアしていくゲーム。ファミコン版のラウンドゲームにはモンスターを消すラウンドだけで構成される「Aゲーム」と、10ラウンドごとにボス敵と対戦するラウンドが挿入される「Bゲーム」が存在する。いずれも末尾が9のラウンドをクリアするごとにキノピオとワリオの掛け合いを描いたデモシーンが挿入され、ラウンド99をクリアするとエンディングを見ることができる。エンディングの後もゲームは続くが100ラウンドをもって進行状況の記録は停止し、以降のラウンドは続きから再開することはできない。
タイムレース
5つのラウンドを1セットとしてモンスターを消す時間の短縮を目指すゲーム。クリア時間によりランクが与えられ、ゲーム終了後の結果画面とオプションモードではプレイヤーの名が入れられた認定証として成績が表示される。
VS
プレイヤー同士で対戦するゲーム。先に3勝したプレイヤーが勝者となる。
ルール

キノピオを操作して画面上から落ちてきたモンスターや爆弾を動かし、縦横斜めいずれかに3つ以上並べて消すことが基本ルールである。
ゲームフィールドとキノピオ

ゲームフィールドは通常縦11ブロック×横7ブロックで構成されるが、縦方向はワリオの攻撃により縮小されることもある。

フィールドにはキノピオとあらかじめ配置されたモンスターがいる他、画面上からはモンスターと爆弾が落ちてくる。

プレイヤーはフィールド内のキノピオを操作する。キノピオはフィールド内に存在する爆弾やモンスターを担く、キックするなどして移動させることができる。

フィールドがモンスターや爆弾で埋まり、キノピオの身動きが取れなくなると
ゲームオーバーとなる。

モンスターを全て消せばラウンドクリアとなり、次のラウンドへ進む。ラウンドゲームの場合はクリア時間に応じ、30枚でコンティニュー数を1回増やせる「コイン」がフィールド内に降る。


爆弾タイムとモンスタータイム

「爆弾タイム」とは妖精が爆弾を降らせる時間でキノピオには有利となる。

「モンスタータイム」とはワリオがフィールドの天井となっているドッスンを下げ、ドドリゲスがモンスターを降らせるなどの邪魔をする時間で、キノピオには不利となる。爆弾タイムに比べると数は少ないが、ドッスンが爆弾を振らせる。

ゲーム中は爆弾タイムとモンスタータイムが交互に繰り返され、回数を重ねるごとにモンスターや爆弾の落下速度が増す。


モンスターと爆弾の消し方・連鎖

爆弾は同じ色が縦・横・斜めいずれかに3個以上並ぶと消える。同じ色のモンスターと混ぜて消すこともできる。

モンスターを消すにはそれと同じ色の爆弾が1個以上必要となる。爆弾を含めて同じ色が縦・横・斜めいずれかに3個以上並ぶと消える。ただしモンスターの中には斜め方向で並べないと消せない者や、一度並べただけでは消えずに再度爆弾を使用しなければならない者もいる。

モンスターや爆弾が消えるとその上にあったキャラクターが落下し空間が埋まる。このとき再度モンスターや爆弾が並んで消えると「連鎖」となる。連鎖をすると爆弾タイムが延長され、モンスタータイムは縮小される。この他ワリオに下げられたドッスンを上げることができる。

モンスターもしくは爆弾を斜めに消すか縦横4個以上並べて消すとドッスンを上げることができる。

モンスターだけを3個以上並べてしまうと、その直線上にある爆弾が全てモンスターに変わってしまう。これは斜めでしか消えないモンスターが縦・横に並んでしまったときも同じく直線上の爆弾がモンスターに変わってしまう。ただしこれはNES版にはないギミックである。


ダイヤモンド

同じ色の爆弾のみ、もしくはモンスターと爆弾を5個以上並べて消すと「ダイヤモンド」が登場する。ダイヤモンドは爆弾のかわりに使用することができるが持ち運びをすることはできない。ダイヤモンドを消すとフィールド内にいる同じ色のモンスターが全て消え、ドッスンを上げることができる。また、2回攻撃しないと倒せない敵も一撃で倒す事ができる。ただし同じ色の爆弾やダイヤモンドは消えない。


対戦モード

ゲームフィールドは1プレイヤー、2プレイヤーとも通常縦11ブロック×横6ブロックで構成されるが、縦方向は相手の攻撃により縮小されることもある。

すべてのモンスターを相手より早く消すか、相手がゲームオーバーになれば勝利となる。

連鎖消しを行うと相手のフィールドにモンスターが送られ、相手の攻撃で下げられた自分のフィールドのドッスンを上げることができる。

モンスターもしくは爆弾を4個以上並べて消すと、相手のフィールドのドッスンを下げることができる。

ダイヤモンドを消すと相手のフィールドの爆弾が全てモンスターに変わる。


ストーリー

ワリオが我が物顔で支配する「ワリオの森」。ここは元々妖精たちが住む「平和の森」だったが、モンスターを従えたワリオが森を乗っ取り、勝手にワリオの森と呼び始めた。森へやって来たキノピオは妖精たちが困っていることを知り、妖精が作り出す爆弾を使ってワリオを森から追い出そうとする。
登場キャラクター
キノピオ
このゲームの主人公およびプレイヤーが操作するキャラクター。アクションゲームの操作キャラクターとして登場するのは『スーパーマリオUSA』(1988年)に続き2作目。
ワリオ
今回の事件の元凶。ラウンドゲームのデモシーンでは森から出て行くようキノピオに脅しをかけ、ラウンドゲームのBゲームやVS COMの終盤にはボスキャラクターとしても登場する。本来ワリオの帽子とシャツは黄色、ズボンは紫色だが、ファミコン版では帽子はズボンと同じ紫色に、シャツは乳白色に変更された。Aゲームで末尾が9のラウンドをクリアするかBゲームでボスを倒すたびワリオはどんどん大きくなっていくが、実は風船で膨らませただけである。エンディングでは大きくなりすぎて破裂してしまう。このゲームでワリオの唯一のファミコンゲームの出演となった。
妖精
キノピオを助ける森の住人。爆弾を作り出すことはできるがそれを使ってワリオと戦うことはできない。
ドドリゲス
ワリオの手下としてモンスターをばら撒くカラス。『夢工場ドキドキパニック』(1987年)および『スーパーマリオUSA』に登場した敵キャラクター。
キャサリン


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