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ワラビ
ワラビ
分類
界:植物界 Plantae
門:シダ植物門 Pteridophyta
綱:シダ綱 Pteridopsida
目:シダ目 Pteridales
科:コバノイシカグマ科 Dennstaedtiaceae
属:ワラビ属 Pteridium
種:ワラビ P. aquilinum
学名
標準:Pteridium aquilinum (L.) Kuhn subsp. japonicum (Nakai) A. et D.Love (1977)[1]
広義:Pteridium aquilinum (L.) Kuhn (1879)[2]
シノニム
Pteridium aquilinum (L.) Kuhn subsp. latiusculum auct. non (Desv.) Hulten (1941)[3]
Pteridium aquilinum (L.) Kuhn var. japonicum Nakai (1925)[4]
Pteridium aquilinum (L.) Kuhn var. latiusculum auct. non (Desv.) Undrew. ex A.Heller (1909)[5]
Pteridium latiusculum auct. non (Desv.) Hieron. ex Fr. (1914)[6]
Pteridium japonicum (Nakai) Tardieu et C.Chr. (1939)[7]
Pteridium latiusculum (Desv.) R.E.Fr. subsp. japonicum (Nakai) Fraser-Jenk. (2015)[8]
和名
ワラビ
英名
western bracken fern
ワラビ(蕨[9]、学名: Pteridium aquilinum)はシダ植物の1種。コバノイシカグマ科。かつてはイノモトソウ科に分類されていた[9]。草原、谷地、原野などの開けた日当たりのよいところに群生している。酸性土壌を好む。山菜のひとつに数えられている。新芽は、ワラビナ、サワラビともよばれる[10]。
春から初夏にまだ葉の開いてない若芽(葉)を採取しスプラウトとして食用にするが、この若芽は毒性があるため生のままでは食用にできない。伝統的な調理方法として、熱湯(特に木灰、重曹を含む熱湯)を使ったあく抜きや塩漬けによる無毒化が行われる。また、根茎から取れるデンプンを「ワラビ粉」として伝統的に精製し市場に出荷されているが、とれる量が少なく(原料のわらびの根の重量比約5-6%しか取れない[11])製造に手間がかかることから、生産量が少ない貴重品となっている[12]。
この名は同時にシダ類の代表的な名として流用され、たとえばイヌワラビ、クマワラビ、コウヤワラビなどがある。また、アイヌ語でもワラビを「ワランビ」「ワルンベ」などと呼称しており、日本語由来の言葉と考えられている[13]。 世界の温帯から熱帯にかけて広く分布する[14]。日本には、北海道、本州、四国、九州、南西諸島の平地の原野から山地に分布する[9][15]。主に日当たりと水はけの良い草原や土手、山の斜面などに群生する[9][16]。 長い根茎が分岐しながら地下を横に這い、所々で新芽を出して葉が開き、成長すると0.5 - 1メートル (m) くらいの背丈になる[9]。葉は冬には枯れ、根茎が残って春の芽生えに備える[10]。新芽は先が握りこぶしのように曲がった形で出て、褐色を帯びた細かい毛で覆われ、やがてほどけるように葉が開いて羽状複葉になる[17]。葉は3回羽状複葉で深く裂け、葉身は三角状に広がり、大きなものでは長さ1 mほどになる[10]。小葉にはつやがなく、全体に黄緑色で、やや厚い革質で硬い[9]。裂片は先が丸い長楕円形になる[9]。葉は生長すると、裏に胞子をつける[15]。 森林内に出ることは少なく、火事、植林地などの攪乱(かくらん)されて生じた日当たりの良い場所に出現する。山腹の畑地周辺などにもよく出て、大きな集団を作る。 山菜ブームから人気が高まり、栽培化も進んでいる[18]。東京都青梅市をはじめ、愛知県や茨城県などでは昭和40年代から促成栽培が行われており、山形県などではワラビが自生してくる山間部の林地を利用して、土地に施肥し、ワラビの根を植えて繁殖するワラビ生産に早くから取り組んでいる[19][18]。
特徴
栽培