ワライカワセミ
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ワライカワセミ

保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

分類

ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:鳥綱 Aves
:ブッポウソウ目 Coraciiformes
:カワセミ科 Alcedinidae
:ワライカワセミ属 Dacelo
:ワライカワセミ D.novaeguineae

学名
Dacelo novaeguineae
(Hermann, 1783)
和名
ワライカワセミ
英名
Laughing Kookaburra

ワライカワセミ(笑い翡翠・学名Dacelo novaeguineae)は、ブッポウソウ目カワセミ科に分類される鳥。人が大笑いしているような「ウワハハハハ……」と聞こえる独特の大声でさえずることからこの名がある。
形態

全長は40-47cm。ハトカラスの中間くらいの大きさがあり、カワセミ科の中では最大の種類である。

くちばしが短くて太く、くちばし上部は黒色で、下部は肌色。頭部と腹は白いが、黒褐色の過眼線があり、冠羽は黒褐色の斑が混じる。翼を含む背面は濃褐色で、翼の中ほどの小雨覆および中雨覆と腰に水色が混じる。尾羽は茶褐色で、黒色の帯が7本前後はいる。尾羽の先端部は白色。
分布

オーストラリア北東部のヨーク岬半島から南オーストラリア州アデレード付近にかけて。また、西オーストラリア州南西部やタスマニア島カンガルー島ニュージーランドにも移入され、分布を広げている[1]
亜種

D.n.novaeguineae:基亜種。

D.n.minor:ヨーク半島亜種。基亜種よりも小型。

生態.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}.mw-parser-output .listen .side-box-text{line-height:1.1em}.mw-parser-output .listen-plain{border:none;background:transparent}.mw-parser-output .listen-embedded{width:100%;margin:0;border-width:1px 0 0 0;background:transparent}.mw-parser-output .listen-header{padding:2px}.mw-parser-output .listen-embedded .listen-header{padding:2px 0}.mw-parser-output .listen-file-header{padding:4px 0}.mw-parser-output .listen .description{padding-top:2px}.mw-parser-output .listen .mw-tmh-player{max-width:100%}@media(max-width:719px){.mw-parser-output .listen{clear:both}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .listen:not(.listen-noimage){width:320px}.mw-parser-output .listen-left{overflow:visible;float:left}.mw-parser-output .listen-center{float:none;margin-left:auto;margin-right:auto}}笑うワライカワセミの声採録地はオーストラリア、ペンバートン近郊。ウィキメディア・コモンズから呼出この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。

森林地帯から、木がまばらに生える草原まで様々な環境に生息するが、都市部にも進出している。大声でさえずって縄張りを誇示するが、このさえずりが人間の笑い声に似ている。特徴的な鳴き声から、動物園などでも飼育される。

繁殖期は夏で、は木のうろに作る。通常、2?4つの白い卵を産む。繁殖に参加しない個体が、抱卵や給餌を手伝う。巣立ち後も、繁殖に参加しなかった個体が、天敵から若鳥を守ることが知られている。非繁殖期も家族で生活し、通常、一生涯をその土地で過ごす。寿命は20年前後。

木の枝などに止まって獲物を探し、獲物を見つけると飛びかかり、大きなくちばしで獲物を捕える。日本のカワセミのように水に飛び込んでを捕食することは稀で、通常は地上で獲物を捕える。昆虫類からネズミヘビに至るまで様々な小動物を捕食し、小鳥の巣を襲うこともある。
近縁種

ワライカワセミ属(Dacelo 属)は、他にも3種類が知られる。

アオバネワライカワセミ D.leachii Blue-winged Kookaburra


アルーワライカワセミ D.tyro Spangled Kookaburra

チャバネワライカワセミ D.gaudichaud Rufous-bellied Kookaburra

アオバネワライカワセミはオーストラリア、アルーワライカワセミとチャバネワライカワセミはニューギニアに分布している。
保全状態ウィキメディア・コモンズには、ワライカワセミに関連するメディアがあります。

LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
関連項目

オーストラリアの野鳥一覧

ニュージーランドの野鳥一覧

シドニーオリンピックの大会マスコットの一つ「オリー」はワライカワセミがモチーフとなっている。

NHKの「みんなのうた」に、「わらいかわせみに話すなよ」(サトウハチロー作詞、中田喜直作曲。1962年12月 - 1963年1月に初放送)という歌がある[2]


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