ワニガメ
ワニガメ Macrochelys temminckii
保全状況評価[1][2][3]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
ワシントン条約附属書III
(アメリカ合衆国)
分類
Chelonura temminckii Troost, 1835Macroclemys teminckii Gray, 1856
和名
ワニガメ[4]
英名
Alligator snapping turtle[4]
ワニガメ(鰐亀、Macrochelys temminckii)は、カメ目カミツキガメ科ワニガメ属に分類されるカメ。現生種では本種のみでワニガメ属を構成する。 アメリカ合衆国[5](アイオワ州南東部、アラバマ州南部、イリノイ州南西部、オクラホマ州東部、カンザス州、ケンタッキー州西部、ジョージア州南部、テキサス州東部、テネシー州西部、フロリダ州北西部、ミシシッピ州、ミズーリ州東部および南西部、ルイジアナ州)[6]固有種 最大甲長80センチメートル[4][6]。体重113キログラム(143キログラムや183キログラムとする文献もあり)[4]。メスよりもオスの方が大型になる[4]。背甲の甲板には凹凸や皺が入る[4]。椎甲板と肋甲板には筋状の盛りあがり(キール)が非常に発達する[4][6]。現生種では唯一、肋甲板と縁甲板の間に3 - 8枚(主に3枚)の甲板(上縁甲板)がある[4][5][6]。背甲の色彩は黄褐色や暗褐色・暗灰色[4]。背甲と腹甲の継ぎ目(橋)は非常に細い[4]。腹甲の色彩は灰褐色や暗灰色[4]。 頭部は非常に大型[4]。眼窩は大型[4]。吻端は突出し、顎の先端は鉤状に尖る[4][5]。舌に灰色の肉質の器官があるが、血流によって赤やピンク色に変色する[4]。個体変異もあり成体でもピンク色の個体や、幼体でも暗色な個体もいる[4]。側頭部や頸部には棘状突起がある[4]。頭部や頸部背面の色彩は灰色や黒、黄褐色で、腹面の色彩は灰色や黄褐色[4]。尾背面は3列の棘状鱗、腹面は不規則な小型鱗で覆われる[4]。同じくカミツキガメ科のカミツキガメと同様に、噛み付く力が非常に強く、人間の指を食いちぎることもできるほどである。
分布
形態