ワサビ
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この項目では、植物・香辛料について説明しています。その他の用法については「ワサビ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

ワサビ
わさび田のワサビ
(2009年8月7日撮影)
分類

:植物界 Plantae
:被子植物門 Magnoliophyta
:双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱:ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
:フウチョウソウ目 Brassicales
:アブラナ科 Brassicaceae
:ワサビ属 Eutrema
:ワサビ E. japonicum

学名
Eutrema japonicum (Miq.) Koidz. (1930)[1]
シノニム


Wasabia japonica (Miq.) Matsum. (1912)[2]

Wasabia japonica (Miq.) Matsum. var. sachalinensis (Miyabe et T.Miyake) Hisauti (1936)[3]

Eutrema wasabi Maxim. (1873)[4]

Eutrema japonicum (Miq.) Koidz. var. sachalinense (Miyabe et T.Miyake) Nemoto (1936)[5]

和名
ワサビ(山葵)、
カラフトワサビ[1]
英名
Wasabi[6],
Japanese horseradish

ワサビ(山葵[7]・山?菜[8]学名: Eutrema japonicum)は、アブラナ科ワサビ属の植物。日本原産[9]中国大陸の近縁種とは、約500万年前に分化したと推定される[9]。山地の渓流湿地で生育し、春に4弁の白い小を咲かせる。

根茎は食用となり、強い刺激性のある香味を持つため薬味調味料として使われる。日本で栽培・利用される品種は本ワサビとも呼ばれ[10]、加工品を含めてセイヨウワサビ(ホースラディッシュ)と区別される。食欲増進作用のほか、抗菌作用がある。
名称

漢字で「山葵」と書く由来は諸説あり、一説には深山に生え、ゼニアオイ(銭葵)の葉に似ているからといわれている[11]。ワサビの語源については、平安時代中期の『本草和名』(918年)には、「山葵」の和名を和佐比と記している。同じく平安時代の『和名類聚抄』にも和佐比と記されている。悪(わる)・障(さわる)・疼(ひびく)の組み合わせという説があるが、詳細は不明である[12]。別名に、ヤマワサビ(山わさび)、サワワサビ(沢わさび)などともよばれている[13][14]

本種の学名は Wasabia japonica (Miq.) Matsum. とされることが多いが、現在では Wasabia 属は独立した属とはみなされていないので、Eutrema japonicum (Miq.) Koidz. が正しい学名である[15]

ワサビの名が付く近縁な植物としてセイヨウワサビ(ホースラディッシュ)があるが、加工品の粉ワサビやチューブ入り練りワサビなどでは、原材料にセイヨウワサビのみを使用したり、両方を使っていたりするため、日本原産のワサビを本わさびと呼び、これを使ったものを高級品として区別していることが多い。

地下茎をすり下ろした薬味、調味料も「ワサビ」と呼ぶこともある。寿司屋符牒になみだ、さびがある。寿司刺身の世界的な普及に伴って、英語フランス語台湾語広東語韓国語などでそのままwasabiという発音で借用されている。

花言葉は「実用[11]」「目覚め[11]」「嬉し涙[11]」などである。
分布・生育地

日本の特産で、北海道本州四国九州に分布し[16]、本来は水のきれいな深山の渓谷、渓流に自生する[17][12][7]。野生のものは珍しく、主に静岡県長野県清流や涼しい栽培されている[17][11]。絶えず澄んだ水が流れている冷涼な湿地の砂礫地、沢や水のかかる岩陰などで生育する[16][11][13]。深い山間の渓流沿いで野生のものが見られるが、一般の山地で見られるものは半栽培の状態で生育している[14]
形態・生態

多年生草本[16]。全草に香気と辛味がある[18]。地下にある根茎は太い円柱状もしくは円錐形で横筋があり、細を出す[17][12][16]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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