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この項目では、植物・香辛料について説明しています。その他の用法については「ワサビ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ワサビ
わさび田のワサビ
(2009年8月7日撮影)
分類
ワサビ(山葵[7]・山?菜[8]、学名: Eutrema japonicum)は、アブラナ科ワサビ属の植物。日本原産[9]。中国大陸の近縁種とは、約500万年前に分化したと推定される[9]。山地の渓流や湿地で生育し、春に4弁の白い小花を咲かせる。
根茎や葉は食用となり、強い刺激性のある香味を持つため薬味や調味料として使われる。日本で栽培・利用される品種は本ワサビとも呼ばれ[10]、加工品を含めてセイヨウワサビ(ホースラディッシュ)と区別される。食欲増進作用のほか、抗菌作用がある。 漢字で「山葵」と書く由来は諸説あり、一説には深山に生え、ゼニアオイ(銭葵)の葉に似ているからといわれている[11]。ワサビの語源については、平安時代中期の『本草和名』(918年)には、「山葵」の和名を和佐比と記している。同じく平安時代の『和名類聚抄』にも和佐比と記されている。悪(わる)・障(さわる)・疼(ひびく)の組み合わせという説があるが、詳細は不明である[12]。別名に、ヤマワサビ(山わさび)、サワワサビ(沢わさび)などともよばれている[13][14]。 本種の学名は Wasabia japonica (Miq.) Matsum. とされることが多いが、現在では Wasabia 属は独立した属とはみなされていないので、Eutrema japonicum (Miq.) Koidz. が正しい学名である[15]。 ワサビの名が付く近縁な植物としてセイヨウワサビ(ホースラディッシュ)があるが、加工品の粉ワサビやチューブ入り練りワサビなどでは、原材料にセイヨウワサビのみを使用したり、両方を使っていたりするため、日本原産のワサビを本わさびと呼び、これを使ったものを高級品として区別していることが多い。 地下茎をすり下ろした薬味、調味料も「ワサビ」と呼ぶこともある。寿司屋の符牒になみだ、さびがある。寿司や刺身の世界的な普及に伴って、英語、フランス語、台湾語、広東語、韓国語などでそのままwasabiという発音で借用されている。 花言葉は「実用[11]」「目覚め[11]」「嬉し涙[11]」などである。 日本の特産で、北海道、本州、四国、九州に分布し[16]、本来は水のきれいな深山の渓谷、渓流に自生する[17][12][7]。野生のものは珍しく、主に静岡県や長野県の清流や涼しい畑で栽培されている[17][11]。絶えず澄んだ水が流れている冷涼な湿地の砂礫地、沢や水のかかる岩陰などで生育する[16][11][13]。深い山間の渓流沿いで野生のものが見られるが、一般の山地で見られるものは半栽培の状態で生育している[14]。 多年生草本[16]。全草に香気と辛味がある[18]。地下にある根茎は太い円柱状もしくは円錐形で横筋があり、細根を出す[17][12][16]。
名称
分布・生育地
形態・生態
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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