ワイルド7
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ワイルド7
ジャンル
ガンバイクアクション
漫画
作者望月三起也
出版社少年画報社
掲載誌週刊少年キング
レーベルヒットコミックス
発表号1969年9月21日号 - 1979年7月16日号
巻数全48巻
話数全21話

漫画(続編)
漫画:優しい鷲
作者望月三起也
出版社少年画報社
掲載誌週刊少年キング
レーベルヒットコミックス
発売日1980年第4/5号
話数1話読み切り
漫画:新ワイルド7 野獣伝説
作者望月三起也
出版社徳間書店
掲載誌コミックバンバン
レーベルトクマコミックス
発表号1986年12月17日号 -
巻数全14巻
話数全18話
その他コミックスには「優しい鷲」も収録
漫画:続・新ワイルド7 野獣の紋章
作者望月三起也
出版社徳間書店
掲載誌週刊アサヒ芸能増刊号
レーベルトクマコミックス
発表期間1994年5月15日 -
巻数全2巻+ムック1巻
話数全3話
漫画:ROSE V(ロゼ サンク)
作者望月三起也
出版社集英社
掲載誌別冊ヤングジャンプ
発売日2001年5月5日号
話数1話読み切り
漫画:飛葉 もうひとつのワイルド7
作者望月三起也
出版社実業之日本社
掲載誌伝説マガジン
発表号2002年2月8日号 - 2003年11月29日
巻数全2巻
話数全6話
その他ROSE Vとは別設定。2巻は書き下ろし
漫画:ワイルド7
作者望月三起也、橋本還
出版社少年画報社
掲載誌ヤングキング
発売日2011年12月26日
巻数全1巻
漫画:ワイルド7R(リターンズ)
作者望月三起也
出版社実業之日本社
掲載誌描き下ろしコミックス
発売日2012年1月4日
巻数全2巻
漫画:W7?新世紀ワイルド7?
作者望月三起也
出版社実業之日本社
掲載誌KATANA(電子配信雑誌)
発売日2014年11月28日
巻数全1巻

ドラマ
原作望月三起也
監督長谷部安春、野崎貞夫、江崎実生
六鹿英雄
制作国際放映萬年社
放送局日本テレビ
放送期間1972年10月9日 - 1973年3月26日
話数全25話
OVA
原作望月三起也
監督江上潔
キャラクターデザイン平井久司中村プロ
メカニックデザイン中西修史
アニメーション制作スタジオ旗艦
製作山下辰巳(徳間書店)
村上光一(フジテレビジョン
発表期間1994年12月17日 - 1995年2月21日
話数全2話
アニメ:another -謀略運河-
原作望月三起也
監督渡辺純央
シリーズ構成西園悟
キャラクターデザイン渡辺純央
音楽元倉宏
アニメーション制作イージー・フイルム
放送局アニメシアターX、他
放送期間2002年4月27日 - 8月31日
話数全13話
テーブルトークRPG


出版 - 国際通信社

著者 - 高梨俊一

発売日 - 2003年10月22日

パチスロ


販売 - ラスター

5号機

発売日 - 2006年

映画:ワイルド7
監督羽住英一郎
制作「ワイルド7」製作委員会
封切日2011年12月21日
上映時間109分
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画テレビドラマアニメ
ポータル漫画ドラマアニメ

『ワイルド7』(ワイルドセブン)は、望月三起也による日本漫画テレビドラマ化などもされている。2015年12月時点で累計発行部数は800万部を突破している[1]

このページでは漫画版および全ての続編、これらを原作にした作品を紹介する。
「ワイルド7」とは

悪人に対して即断即決の武力行使を容認された超法規的な組織の名称。通称「地獄からきた警察」と称され畏怖される。実働部隊の構成メンバーの員数は7人[2]で、全員がバイク・車両の運転操作および火器・刃物など武器全般の扱いに精通しており、使命遂行のためには手段を選ばない。隊長の草波勝は「毒をもって毒を制す」の故事に倣い、広汎な裏社会から厳格な審査基準を満たす異能の人材を集めて「悪をもって悪を制す」という前代未聞の特殊部隊を立ち上げた。階級としては、デフォルトの7人全員が一般の警察署長よりも高位の「警視正」を拝命している。

なお、第2話「バイク騎士事件」連載当時に週刊少年キングの誌面に掲載されたコラム「警察でない警察『ワイルド7』の実体!!」[3]では以下のように説明されていた。

目的 法のあみの目をくぐって、悪を実行する組織および個人を、この世から抹殺すること。つまり、民主警察には、手におえない極悪人を退治すること。

機構 国で一ばんえらい人→草波勝→飛葉を含む7人の隊員。国で一ばんえらい人が仕事を指令し、草波が、その仕事を達成するために必要な手段を自由に選び、隊員に命令する。隊員は絶対服従なのだ。

特別な権利 悪人を退治および逮捕するときは、逮捕状などいらない。もちろん、証拠もいらない。そして、相手が悪人であれば、自由に殺せるのだ。

階級 草波以外は、警察官の階級をもつ。飛葉は警視長で、警視総監、警視監のつぎにえらい位。彼以外の隊員は、そのつぎにえらい警視正だ。(おもに、こういうことが、警察でない警察というゆえんである。)

隊員章 野牛をかたどったマーク。野牛のように、力強く、たくましく、ねらった悪人は、絶対にしとめるという気性のはげしい隊員たちの性格をあらわしている。

給料 国からは支給されず、自分たちでかせぐのだ。

隊員の共通点 隊員になるまえは、社会からはみだした、かなりの悪党だった。また、オートバイの知識は豊富で、操縦がばつぐんにうまい。
(以上、『週刊少年キング』昭和44(1969)年52号p.89コラムより)

また、テレビドラマ放映当時(1972年-1973年)に有限会社アオシマ文化教材社(現:株式会社青島文化教材社)より発売されたプラモデル「アオシマのワイルド7シリーズ」各商品の設計図には、以下のような紹介文が掲載されていた[4](テレビドラマ放映期間中にもかかわらず原作に基づく情報の記載が多く、成沢検事のフルネーム、オヤブンの特技・副業などに独自の記述も見られる)。

《ワイルド・セブンの成立》

ワイルド・セブンは、警視庁を退官した草波が、検事の成沢丈一郎の奔走と援助で結成された、秘密警察である。

草波は、社会の各界にいた猛烈な悪党共を選んだ。なぜか!?彼らほど悪を知っている者はないからである。しかも、中途半端な奴は選ばなかった。

草波は、自分で候補者を探しメンバーに引き入れた。しかしある時など、相手の意志を無視しての場合もあった。その強引さはなぜだろう?民主警察の実体を知った草波の怒りだった。目には目を、力には力をの精神からであった。それに耐え得る者は強引に参加させたのである。

彼等は、警視長、警視正という高い官位を与えられ、逮捕、殺しの権利も賦与された。しかし彼らは逮捕より退治してしまうのが常である。

さて、草波によって集められたメンバーは、軽井沢に立てこもって猛訓練を積み、バイクの乗り方から体技にいたるまで修得させた。

あとは、メンバー一人一人が教師になって、その特技の伝授が行われたのである。

かくて、栄光の悪党グループ、ワイルド・セブンは誕生した。

飛葉 ワイルド・セブンのリーダーとして、バイクの操縦術、射撃術はばつぐん、ふだんはルポライターとしてかつやくしている。

八百 もとプロ野球の投手。きえる魔球でその名をとどろかしたが八百長をやり野球界から追放された。特技は催眠術。ふだんはバーテンとしてはたらく。

親分 もと上州神部組の親分。義理と人情を重んじる。特技は古典的な遊び道具を利用して武器にすること。ふだんは玩具のたたきうりの店員である。

チャーシュー もと屠殺場で働いていた。チビのくせに荒くれで頭のかたさはダイヤモンド並み、ふだんは中華屋の出前持ちである。

両国 メンバーの中の変り種である。火薬知識は抜群で、現在火薬製造会社の係長。ふだんはまじめにきんむしている。

世界 もとサーカスの花形ブランコ乗り。特技はかこをいかした体技である。ふだんは工事人夫としてはたらく。

ヘボピー 革命的な思想をもっていてゲバ学生を熱狂的にしじしている。怪力の持ち主で、ふだんは沖仲士としてはたらく。

漫画版(原作)
登場人物
ワイルド7のメンバー
飛葉 大陸(ひば だいろく)


特技:ライディングテクニック、機械工学

バイク:
HONDA CB750FOUR

後進走行可能

フロントとリアのフォークそれぞれに一基ずつ、合計四基のリフト・ジェットを装備。これを用いて水面を走ったり(「千金のロード」)、障害物を飛び越えたり(OVA版)できる。

シート後端部にマグネットアンカー・スロウアーを装備。本来の使用目的は路上の障害物除去だが、武器として使用(「バイク騎士事件」)、落下を食い止める(「地獄の神話」)などいろいろな役目に使用される。


拳銃:コルト・ウッズマンカスタム銃身を2インチまたは3インチにソードオフして短銃身化したもの。短銃身化による射程の短さを補うための長銃身(「緑の墓」「首にロープ」にて使用)などのアタッチメントも存在する。コルト・ウッズマンのセカンドシリーズまたはサードシリーズをカスタム化したものを使用していた。「ガラスの城」では、本来22口径のところを倍の44口径に改造したものを使用(劇中未使用)。「地獄の神話」ではワルサーPPKコルトパイソンも使用。『新ワイルド7』では.357口径化(別の場面では、「お前の好きなコルト・ウッズマン32口径改を用意した」との草波のセリフもあるが、詳細は不明)した物を使用。『ワイルド7 野獣の紋章』では.357マグナム口径に改造したものを使用しているが、使用弾薬は不明(.357AMP弾薬か、通常の.357マグナム弾薬かは言及されていない)。

常用銃:レミントンM1897 レミントンM31

罪状:傷害致死、強盗傷害、恐喝、窃盗など、前科13犯(OVA版より)。
この作品の主人公。通称「飛葉ちゃん」。物語開始当初の年齢は16歳。少年院に収監された後も、一カ月に一度、定期的に脱走を繰り返していた(本人によると、そうしなければならない理由があったようだが、結局その理由については言及されなかった)。その脱走の最中、草波の「テスト」をそれと知らないままに受け、無事生き残った後、ワイルド7にスカウトされた。メンバー中最年少ながらワイルド7のリーダーを務め、戦闘能力・ライディングテクニック共にメンバー中随一の実力を持ち、指揮・捜査能力も一流、頭の回転も速い。徒手格闘術にも長けており、凶悪犯を素手で難なく制圧できる実力を持つ。ただし、さすがにプロに敵うほどのレベルではなく、バイク騎士事件では半殺しにされている。敵や悪党に対しては非情そのもの、態度がぶっきらぼうな上に口も悪いが、基本的にお人好しで優しい性格を持ち、義理人情にもろく友情に篤い。最終話「魔像の十字路」で登場した謎の占い師が彼を称して、「優しい鷲[5]」。表向きの職業はフリーのルポライターで、テレビ局から仕事を請けることもある(「ワイルド7」時代)が、そちらでの生活をうかがわせる描写は「バイク騎士事件」と、「魔像の十字路」での回想でしか見られない。「新ワイルド7」では白バイ警官として港横浜署に勤務。勤務態度が目に余るほど危険なため、銃の携帯を禁じられている。制服時、私服時を通して、上着の左襟内側に警視長の階級章を付けており[6]、必要に応じてそれを提示する。一人暮らしのためか料理がうまく、特にうどん(『ワイルド7』時代)やチャーハン(『新ワイルド7』時代)が得意。『ロゼ・サンク』ではその腕を活かし、表の職業として屋台のケバブ屋を営んでいた。食い道楽の気もあるようで、劇中でもフランス料理やスパゲティについて蘊蓄を語ったりしている。続編では記憶喪失となり、「ワイルド7」時代のことを憶えていないが、バイクの腕前や本能は健在で「草波」という名前に反応するなど、記憶の一部は潜在的に覚えている模様(『新ワイルド7』)。30代になっても指揮・戦闘能力は衰えていない(発作に襲われると、過去の記憶を幻覚として思い出すことがある(『飛葉』))。作品によっては記憶喪失の他に、急所を外して撃つ(『新ワイルド7』)、後遺症で右膝の関節が伸びたまま(『ロゼ・サンク』)、時々胆石が痛む(実は摘出不能な異物による発作的な痛み)(『飛葉』)などの設定がある。「ワイルド7R」では、大悟のことを指して「昔の俺に似ている」と評していることから、記憶喪失は多少なりとも改善している模様。漫画版原作において、この名前は本名とされているが、後の「ワイルド7トリビュート」や映画版などでは「コードネーム」として扱われている。
ヘボピー


特技:(ゴリラをも凌ぐ)超怪力

バイク:ハーレーダビッドソンFLH※スペアタイヤキャリア装備

後進走行可能

他のバイクの交換タイヤを運搬する(「バイク騎士事件」「誘拐のおきて」)。

両国、チャーシュー両名の使用するロケット弾の予備弾の運搬を担当している節がある(「野生の七人」)。


拳銃:コルト・ウッズマンマッチターゲット6inch、最終章では、モーゼルC9644オートマグ

罪状:集団暴走行為、米軍基地襲撃など、前科4犯(OVA版より)。
ヘボピー、つまりヘボなヒッピー日米安保反対を口実に米軍基地に乱入して暴れ廻ったが退路を断たれ、逃げ回っていたところを草波にスカウトされる。考え方は古風。本名は「辻」[7]。巨体と怪力、また忍耐力を持ち、飛葉に続いて2人目のメンバーになった。スカウトの直前、飛葉が「異常な凶暴性を持っている」と言っているが、実際は逆に、元ヒッピーらしいのんびり屋のイメージが強い。レスラーのような凶暴な外見に反して実は大学出のインテリで、優れた知性を持ち、リーダーシップも優秀。飛葉が不在の時は、冷静沈着な判断力でワイルド7を率いることもあった。首狩族相手にコミュニケーションを取る事に成功した事もある(「千金のロード」このときは途中で敵が銃撃した結果、不本意な戦闘となってしまった)。女性に本気で好意を持つと、冷静な判断力を失うという弱点を持つ。「首にロープ」事件の際はここに付け込まれ、危うく毒殺されかかった。「魔像の十字路」で炎の中で崩れ落ちる柱を支え全身火傷を負い殉職。最後はワイルド7らしくバイクの上で死んだ。
八百(はっぴゃく)


特技:催眠術

バイク:ノートン・コマンド750Sタイプ(改)

後進走行可能

エンジン直下に水平方向に展開する補助動力輪を二基持ち、それを用いて壁や崖を登ることが可能。

シート後端部にマグネットアンカー・スロウアーを装備。


拳銃:南部大型自動拳銃(通称陸式南部・パパ南部)

罪状:背任罪、詐欺罪など、前科8犯(OVA版より)。
元プロ野球投手。催眠術を打者にかけることで「魔球」を見せ、魔球投手として一世を風靡していたが、そのネタを暴かれた上に、それを八百長試合に利用したことまで公表されたため、野球界を永久追放された。ニックネームの「八百」はこれが由来。マウンドでバッターと対峙したわずかの時間にかけて、さらにキャッチャーや審判にはかからない催眠術を使う相当の腕前。そもそもボールやバットやマウンドに細工もしていないのに、催眠術という確定しにくい要素で八百長としたルールの厳しさが当時ならではである。トレードマークはキャッツアイ型のサングラス。クールガイを気取っているが、飛葉に突っ込まれるほどの甘いもの好きで、特に芋羊羹や甘納豆、汁粉など、和風の甘味に目がない。殉職時にすら、それが飛葉の回想に出てくるほどの徹底振りであった。表向きの職業は、フリーのゴルフトレーナー。「魔像の十字路」で沖田刑事の裏切り行為により殉職。
両国(りょうごく)


特技:爆薬の調合・扱いを熟知していること。

バイク:ノートン・コマンド750ファストバック、Kawasaki500SS MACH III & サイドカー

後進走行可能

車体左側に装着されたサイドカーに、6連装ロケットランチャーを装備。原作では走行中の発射をしていないが、OVA1話では走行中、しかもスピンしながら連射し、さらにそれを全弾移動目標に命中させる妙技を見せた。アタッチメントを使用することでライン・スロウアーおよびウィンチとしても機能する(「運命の七星」)。初登場時のみ、このランチャーの代わりに、切り離し可能な車輪付き小型爆弾を装備していた(「野性の七人」)。


拳銃:クロスマン130空気拳銃(中期まで使用)、スタームルガーMkI(「朝食に死を」「魔像の十字路」で使用)。


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