2021年までのメジャーリーグベースボールのワイルドカードの試合については「ワイルドカードゲーム」をご覧ください。
ワイルドカードシリーズ(英: Wild Card Series, WCS)は、メジャーリーグベースボールにおいて、2022年から採用されている一連のポストシーズントーナメント1回戦に相当するステージである。日本語では地区シリーズ進出決定戦とも訳される。 アメリカンリーグ 3地区の優勝チームに加え、地区優勝を逃したチームのうち、勝率の高い3チームをワイルドカードとして6チームでポストシーズンは行われる。地区優勝チームは勝率順にシード1,2,3が割り当てられる。ワイルドカードチームは勝率順にシード4,5,6が割り当てられる。シード1,2はワイルドカードシリーズが免除されて直接ディビジョンシリーズに進出する。シード3,4,5,6がワイルドカードシリーズを戦う。 シード、地区優勝、およびワイルドカードのチームを決定する際、勝率が同じチームが存在した場合はタイブレーカーが適用される。 ワイルドカードは次の2カードとなる。シード3(地区優勝チームの中で最低勝率チーム)がシード6と戦い、シード4がシード5と戦う。シード順の高いチームの本拠地球場にて3戦2勝制を争い、その勝者が、ディビジョンシリーズへ進出する。 ディビジョンシリーズでは、シード3と6の勝者がシード2と戦い、シード4と5の勝者がシード1と戦う。 レギュラーシーズンを別表に示した3地区制にした1994年[1]から2011年までは、各地区の1位チーム3チームに加え、2位の中の最高勝率チーム1チームをワイルドカードとしてプレーオフのリーグセミファイナルに当たる1回戦・ディビジョンシリーズに出場させていた。2012年から2021年までは、ワイルドカードゲームとして、地区優勝3チームを除いたリーグの勝率上位2チームがワイルドカードへのノミネートチームとして進出するかたち[2]を取り、そこでの1試合でのプレーオフで勝利したチームが、ワイルドカードチームとして、このときからプレーオフの2回戦となったディビジョンシリーズへの進出ができるようになっていた。 開催年地区1位の最低勝率チーム
概要
西地区中地区東地区
ヒューストン・アストロズシカゴ・ホワイトソックスボルチモア・オリオールズ
ロサンゼルス・エンゼルスクリーブランド・ガーディアンズボストン・レッドソックス
オークランド・アスレチックスデトロイト・タイガースニューヨーク・ヤンキース
シアトル・マリナーズカンザスシティ・ロイヤルズタンパベイ・レイズ
テキサス・レンジャーズミネソタ・ツインズトロント・ブルージェイズ
ナショナルリーグ
西地区中地区東地区
アリゾナ・ダイヤモンドバックスシカゴ・カブスアトランタ・ブレーブス
コロラド・ロッキーズシンシナティ・レッズマイアミ・マーリンズ
ロサンゼルス・ドジャースミルウォーキー・ブルワーズニューヨーク・メッツ
サンディエゴ・パドレスピッツバーグ・パイレーツフィラデルフィア・フィリーズ
サンフランシスコ・ジャイアンツセントルイス・カージナルスワシントン・ナショナルズ
歴代結果
アメリカンリーグ
(ホーム球団)対戦成績第3ワイルドカード
(ビジター球団)第1ワイルドカード
(ホーム球団)対戦成績第2ワイルドカード
(ビジター球団)
2022クリーブランド・ガーディアンズ(中)2-0
2023ミネソタ・ツインズ(中)2-0
開催年地区1位の最低勝率チーム
(ホーム球団)対戦成績第3ワイルドカード
(ビジター球団)第1ワイルドカード
(ホーム球団)対戦成績第2ワイルドカード
(ビジター球団)
2022セントルイス・カージナルス(中)0-2