この項目では、イギリスの島について説明しています。その他の用法については「ホワイト島 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ワイト島(ワイトとう、the Isle of Wight)はイギリスのイングランドの島であり、島全体で1州をなす。本土(グレートブリテン島)から狭い海峡を挟んだ南方に位置し、対岸はハンプシャー州。 ワイト島はヴィクトリア朝にリゾート地として大衆化した場所で、自然が美しく、毎年世界でも有名なレガッタが行われるカウズの王立ヨット隊
概要
15世紀に一時イングランドに支配された。詩人アルフレッド・テニスンの自宅やヴィクトリア女王が好んだ避暑地であり、女王が晩年を過ごしたオズボーン・ハウスなど豊富な歴史がある。
ワイト島音楽祭の拠点でもある。1968年に始まり、1970年には前年のウッドストックを上回る約60万人が集結、過去最大のロック音楽祭の一つとなった。中断をへて、2002年にメッセージ性のない形で復活。2006年の呼び物は、コールドプレイ、フー・ファイターズ、プロディジーであった。
ワイト島はヨーロッパで恐竜の化石が最も豊富な場所のひとつでもある。
686年に大ブリテン島から約1世紀遅れてブリテン諸島で最後にキリスト教に改宗した。
1997年にラットランドが復活するまでワイト島はイングランド最小の州だったが、今でも下院議員1名に対しイギリスの選挙区で最も多い住民132731人という比率は変わっていない。また、北ヨーロッパで2番目に人口の多い島である[1]。
ワイト島の州花は、Pyramidal Orchid(ラン科の一種)[2]である。
地形と野生生物ニードルズとアラム湾の良く知られた眺望
ワイト島はほぼ菱形をしていて、面積は147平方マイル(381km2)である。主に島の西側に当たる島の約半分は、ワイト島特定自然保護区に指定されている。度々「イングランドの縮小版」として引き合いに出されるほどに島の景観は変化に富んでいる。西部地区は田園地帯が中心で、恐らく風景画として島では最適な場所であり、島の全域をニードルズまで走る有名な白亜質の草丘分水嶺が聳える急峻な海岸線がある。島の最高地点は、イギリスでマリリンと呼ばれる種類の山でもあるセントボニフェースダウン(241m/791ft)である。
残りの場所も変化に富んでいて、緩やかな崖と岩棚のある恐らく野生生物にはとにかく重要な一番有名な生息地があり、国際的な保護区域である。ヤー川が島の東端のベンブリッジ港を形成する北東に緩やかに流れる一方で、メディナ川が北のソレント海峡に流れ込んでいる。