ローン・サバイバー
Lone Survivor
監督ピーター・バーグ
脚本ピーター・バーグ
原作マーカス・ラトレル
『ローン・サバイバー』(原題: Lone Survivor)は、2013年公開のアメリカ合衆国の映画。ピーター・バーグ監督。
アメリカが誇る精鋭特殊部隊ネイビー・シールズによるアフガニスタンにおけるターリバーン指導者暗殺作戦中に起きた、ネイビー・シールズ史上最大の悲劇といわれるレッド・ウィング作戦を、実際に作戦に参加し、ただ一人奇跡の生還を果たした元隊員マーカス・ラトレルの手記『アフガン、たった一人の生還』を原作に映画化。
舞台はアフガニスタンだが、撮影はアメリカのニューメキシコ州で行われた[5][6]。 2005年6月、アフガニスタン山岳地帯でアメリカ軍が、現地の武装集団を率いるターリバーンの幹部の排除・殺害を目的としたレッド・ウィング作戦を実行する。アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シールズのマイケル・マーフィ大尉ら4名の隊員はCH-47 チヌーク輸送ヘリコプターから、ロープで険しい山岳地帯に降り立つ。 彼ら偵察チームの目的は現地を偵察し、無線連絡により味方の攻撃チームを誘導し、可能であれば目標を殺害することである。徒歩で目標地点に到達した彼らは、山中で山羊飼いと接触してしまう。彼らを拘束するも電波状態が悪く前線基地との連絡が取れない中、指揮官のマーフィは戦闘規則に従い、ターリバーンに察知されることを覚悟の上で山羊飼いを解放して作戦を中止することを決める。 それから1時間とたたないうちに彼らは山中で100名を超えるターリバーンに囲まれ、交戦状態に陥る。精鋭部隊であるシールズの4名は徹底的に戦うが、元来の任務が偵察のため、手にした武器は小火器のみであり、AK-47自動小銃やPKM機関銃、RPG-7で武装するターリバーン側の猛烈な攻撃に圧倒されて負傷し、時には仲間を背負って逃げ、時には断崖から転がり落ちるように飛び降りて、後退を重ねる。 この交戦でマーフィ大尉ら偵察チームの3名が死亡する。死の直前に高地で身を晒して衛星電話で決死の連絡を試みたマーフィ大尉の要請に応え、エリック・クリステンセン少佐率いるシールズの救援部隊が2機のCH-47 チヌーク輸送ヘリコプターで現地に到着するが、彼らを護衛すべきAH-64 アパッチ攻撃ヘリコプターは別地域で作戦を行っている部隊の支援に出動しており、同行していなかった。護衛無しでホバリングを行ったCH-47の一機はターリバーン側のRPG-7によって降下寸前の救出チームもろとも撃墜され、別の一機は帰投する。 深手を負い、たった一人生き残ったマーカス・ラトレル一等兵曹は、偶然遭遇した現地人のグーラーブ親子に救われ、彼らの村に匿われる。後を追って来たターリバーンはラトレルを村の広場に引き出して処刑しようとするが、村人らは数世紀にわたり守られてきた部族の掟である「パシュトゥーンワーリー」に従ってラトレルを守ることを決め、ターリバーンを追い返す。救援を求めるため、一人の村人がラトレルが書いた地図を手にアメリカ軍基地へ徒歩で向かっている間、村は多数のターリバーンからの猛烈な攻撃に晒される。村の中で混戦が繰り広げられる中、ようやくアメリカ軍の救援部隊がAH-64やAC-130 ガンシップなどの近接航空支援の元に到着する。 この戦闘にも生き残ったラトレルは村人たちに感謝の言葉を残してヘリで基地へ搬送され、緊急手術の結果ようやく一命を取り留める。 ※括弧内は日本語吹替
あらすじ
キャスト
マーカス・ラトレル
マイケル・マーフィ(英語版)大尉 - テイラー・キッチュ(置鮎龍太郎)
ダニー・ディーツ(英語版)二等兵曹 - エミール・ハーシュ(逢笠恵祐)
マシュー・アクセルソン(英語版)二等兵曹 - ベン・フォスター(加瀬康之)
エリック・クリステンセン(英語版)少佐 - エリック・バナ(山野井仁)
グーラーブ - アリ・スリマン(佐野康之)
シェーン・パットン二等兵曹 - アレクサンダー・ルドウィグ(小林親弘)
ハスラート海兵隊軍曹 - ジェリー・フェレーラ(英語版)(増元拓也)
アフマド・シャー(英語版) - ユセフ・アザミ
タラク - サミー・シーク(英語版)
グーラーブの息子 - ローハン・チャンド(菊池こころ)
オリジナルモデル
Michael Patrick "Murph" Murphy : 海軍大尉。
SEAL・SDVチーム所属。没(29歳)。レッドウィング作戦に偵察狙撃班として参加。