ロールス・ロイス_ケストレル
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ケストレルIB(イギリス空軍博物館

ケストレル(英語:Kestrel )は、ロールス・ロイスが初めて鋳造でエンジンブロックを開発した[1] 700馬力の航空機エンジンであり、同社の後の方向性を決めた。

ケストレルはカーチス D-12を置換えるものとして開発された。ロールス・ロイスの航空機用エンジンとして初めて鋳造のエンジンブロックを使用した。初期の設計ではクランクケースにシリンダーをねじ込む設計だったが、アルミニウム製の1体の塊からシリンダーを機械加工で作る方法にした。それは単純で組み立てやすく軽量で、新しい機械加工だけが短所だった。

D-12は同時期のエンジンとしては強力で記録を更新した。ロールス・ロイスは生産を始めたばかりなので英国企業以外は入手できなかった。

ケストレルが蒸発冷却を使用していたことは優位だった。水の沸点は通常の気圧では摂氏100度だが、高度が上がると沸点が下がる。ケストレルは加圧装置を搭載して沸点を摂氏150度に保った。1927年に初めて生産されたエンジンは450馬力だった。まもなく改良されたIB型は525馬力になった。やがて徐々に改良されて1935年にXVI型では745馬力に達した。

1935年、メッサーシュミット Bf109の試作機に搭載され試験飛行に供された。

1930年代末にはオクタン価の高い航空燃料が入手できるようになりノッキングから解放された。1940年にはXXX型が1,050馬力を発揮した。
主要諸元(ケストレル V)

型式:液冷V型12気筒

内径×行程:127 mm(5 in)×140 mm(5.5 in)

排気量:21.2リットル (1,296 in3)

乾燥重量:433 kg

全長:1,838 mm

全幅:620 mm

全高:889 mm

馬力:695 hp/2,900 rpm

搭載機
イギリス


フォッカー D XVIII オランダ

ブラックバーン シドニー

ハンドレー ページ ヘイフォード

ホーカー オーダックス

ホーカー デモン

ホーカー フューリー

ホーカー ハーディ

ホーカー ハート

ホーカー ハインド

ホーカー ニムロッド

ホーカー オスプレイ

ハインケル He 112 試作機 ドイツ

ユンカース Ju87 試作機 ドイツ

マイルズ マスター MK I

レナール R-31 ベルギー

Short Singapore

脚注^[1] Rolls-Royce a century of innovation

リンク

http://www.oldengine.org/members/diesel/Duxford/ukaero3.htm










ロールス・ロイス航空用エンジン
リミテッド

1914年-1971年

4ストローク

ブザード

コンドル

イーグル (V-12)

イーグル (H-24)

Exe

ファルコン

ゴスホーク

グリフォン

ホーク

ケストレル

マーリン

ペニーネ

ペレグリン

“R”

ヴァルチャー

2ストローク

クレシー


1943年-1971年

ターボジェット

エイヴォン

ダーウェント

ニーン

オリンパス


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