ローラースケート
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ダービー用クワッドスケートフィットネス用インラインスケートローラースケーティング(インラインスケーティング)

ローラースケート(英語: roller skates)とは、車輪を靴底に取り付けて地面を滑走する運動用具。ローラースケートで滑走することはローラースケーティング(英語: roller skating)と呼ばれる。と一体型のもの以外にも、通常の靴にベルトで装着するものがある。

一般には自動車のように車輪を四隅に配置するクワッドスケート (Quad skates) を指す場合が多いが、広義では車輪を縦一列に並べたインラインスケート (Inline skates) もローラースケートに含まれる。インラインスケートは商標であるローラーブレード (Rollerblade) とも呼ばれることがある(後述)。

公園や専用の施設で滑走する他、警察官や店員の移動手段としても使われ、国によっては車道をスケーターに開放するイベントも開催されている[1]
歴史最初期のローラースケート1908年フランス語の広告1921年セントルイスにて

ローラースケートの起源については諸説あり、18世紀初頭のオランダで夏用のスケートとして作られていた[2]1743年ロンドンで演劇に使われていたともいわれる[3]

記録として残る発明者は在イギリスベルギー人のジョン・ジョセフ・マーリン(英語版)で、1760年にパーティで自身が使用したとされるが[4]、これらが広まることはなかった[5]

1863年アメリカ合衆国にて最初のクワッドスケートが発売される。安全で簡単に楽しめる遊具として広まり、ニューヨークシティやロードアイランドのニューポートに専用のリンクが開設された。

1979年のアメリカにてローラーブレード社のインラインスケートが発売される。.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節の加筆が望まれています。

日本におけるローラースケート「軽車両#軽車両ではなく遊具とされるもの」も参照

日本では道路交通法によって「交通のひんぱんな道路」でのローラースケートが禁止されている[6]。「ひんぱん」の基準に関しては明確な基準はないが、凡そ他の歩行者や車両等との交通の危険が生じうる程度の交通量がある場所と解される。一般の公園でも設備が傷む、周囲に危険を及ぼす等の理由から禁止されていることがあるが、ローラースケートリンクやスケートパーク[7]といった施設で滑ることが出来る。
日本での歴史

1877年(明治10年)頃に日本にローラースケートが紹介され、1895年頃から普及し始め、1895年、東京神田小川町の体育養成館でおこなわれた[8]1903年日本体育会がスポーツとして導入した。1910年浅草ルナパークのローラースケート場が成功した。1913年(大正2年)に子供達の間でローラースケートが大流行し、これをきっかけに広く一般にも広まり第二次世界大戦まで全国で次々とローラースケート場ができた。

1948年(昭和23年)、岡山県紡績工場にて、女工がローラースケートを履いて作業を効率化する試みが行われる[9][10]

1952年昭和27年)に関東、関西、中部、四国、九州各地区にローラースケート同好会が発足している[11]

1953年(昭和28年)11月に第1回全日本スピード・フィギュア選手権大会が、1960年(昭和35年)に第1回全日本ローラーホッケー選手権大会が、それぞれ岐阜県大垣市で開催されている。

1968年(昭和43年)からテレビで「ローラーゲーム」が放映されると、子供達の間で一躍ブームとなり、靴の上から装着する安価なローラースケートが広まった。

1975年(昭和50年)12月24日にスケーターを対象としたディスコ「那覇ローラースケートランド」が沖縄に開店。米軍基地に隣接していたこともあって外国人の利用も多く、音楽と照明に合わせて滑る楽しさから、「ローラーディスコ」として知られるようになったが、国内で広まることはなかった。1978年8月14日には新宿歌舞伎町のディスコ「MUGEN」でローラーディスココンテストが開催されているが、新聞記事では「国内初上陸」という扱いになっている[12]。『月刊明星』1979年8月号に、堀川まゆみが1979年の5月下旬にニューヨークに新曲のジャケット撮影に行ったら、街中に溢れる「ローラーディスコ」にびっくり、と書かれた記事が載る[13]。沖縄出身の堀川が1979年5月に「ローラーディスコ」がアメリカで流行していることにビックリしたということは、沖縄も含めて日本では1979年時点ではまだ流行っていなかったものと見られる[13]。1979年に新宿「ツバキハウス」で日本で初めてのプロ・ローラーディスコチーム「ピンクローラーズ」が結成された。

1970年代後期アイススケートの夏場の練習用としてインラインスケートが現れた。通年営業の屋内アイススケートリンクが登場したこともあってすぐには広まらなかったが、1989年頃からスピードが要求されるホッケーやスピード競技にインラインスケートが取り入れられ、利用者が広がった。

1987年(昭和62年)ローラースケートを履いて軽やかに歌って踊る「光GENJI」が登場し、瞬く間に日本中の女子や子供に人気になり、ローラースケートブームを巻き起こす[14]

2000年代にはローラーシューズの一種「ヒーリーズ」が登場し、子供達の間で流行した。
インラインスケートローラーブレード製インラインスケート

アイススケートのブレード(刃)状に、細いウィールを縦一列に配置したローラースケート。通常は片側4輪だが、用途によって2輪、3輪や5輪も存在する。ローラーブレードと呼ばれることもあるが、「ローラーブレード」(Rollerblade) はインラインスケートの草分けとなったローラーブレード社の商標であり[15]、本来はローラーブレード社製のインラインスケートのみを指す。

クワッドスケートではスケートの先端にトゥストップ(ゴムのブレーキ)が付いているが、インラインスケートでは先端にもウィールが付くため、ブレーキを付ける場合は後端になる(通常片側のみ)。またこの構造から、ちょっとした路面の突起程度にはつまづきにくくなっている。スケーター自身がウィルを垂直に保持する必要があることから、スキーと同様に足首をベルトで厳重に固定するブーツが多い。

インラインスケートはクワッドスケートより直進性に優れてスピードも出しやすいため、インラインの登場でロードレース、マラソン競技などが盛んになった。他にもスキーの練習、警官の交通整理など[16]、多くの場面で使われるようになっている。
種類アーティスティックインラインスケーティング5輪のスピードスケート。
フィットネス

気軽にスケートを楽しむためのもの。後方にブレーキを備えている。
アグレッシブ

頑丈に作られている分、重量がある。詳細は「アグレッシブインラインスケート#靴のパーツ」を参照
フリースタイル
詳細は「#トリックスラロームに適したスケート」を参照


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