ローラ・カーズ
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ローラ・カーズ
Lola Cars Limited
B06/51(2008年)
元の種類非公開会社
業種自動車
事業分野レーシングカーの設計、製造
前身Lola Cars International Limited
設立1958年、2024年(再開)
創業者エリック・ブロードレイ
解散2012年
本社 イギリスイングランドハンティンドン
主要人物ティル・ベヒトルスハイマー(会長
マーク・プレストン
所有者ティル・ベヒトルスハイマー
ウェブサイト ⇒lola-cars

ローラ・カーズ(Lola Cars Limited)は、イギリスイングランド東部、ハンティンドンに拠点を置くレーシングカーコンストラクターである。

かつては世界最古、最大のレーシングカーコンストラクターだった。2012年に経営破綻したが、2024年から提携したヤマハ発動機と、フォーミュラEモータースポーツに復帰する。
概要

1958年エリック・ブロードレイによって設立された。フロントエンジンの小型スポーツカー製造から成長を遂げ、後にF2のプロジェクトが派生。以後CART/インディカーF3000およびフォーミュラ・ニッポンなど各国独自のレギュレーションに合わせたシャーシや、フォーミュラ1に至るまで様々なカテゴリー用のシャーシを設計・製造。世界最古かつ最大のレーシングカー・コンストラクターの1つに多角化した。

しかし1997年にマスターカード・ローラ(英語版)F1プロジェクトの失敗後、1998年に会社をアイルランド人の マーティン・ビレーン(英語版)が買収[1]。過去にロータスティレルでマネージャーだったルパート・マンワリング2001年10月に新たに社長に就任した[2]

2012年5月16日付で会社管理手続を申請し、管財人の管理下に置かれ経営破綻[3]。その後管財人の手で売却先を探し企業の存続を目指していたが、同年10月9日に管財人が「ビジネスとしての会社販売は実現しそうにない」との声明を発表し、企業存続が絶望的となった[4]。今後は会社の売却可能な資産を売却し清算を図るとされた。

その後ローラの資産はマルチマティックに買収されたと発表。資産の購入に加えて、ローラ・カーズの名前と知的財産を使用するためのライセンス契約を取得した[5]

2014年、マルチマティックは、IMSA ウェザーテック・スポーツカー選手権Pクラス参戦のためにマツダ、スピードソースの共同チームに2台のローラ・B08/80を供給した[6]

2016年、マツダは翌年から始まるデイトナ・プロトタイプ・インターナショナル(DPi)規定に移行するため、この年ですべてのローラシャーシの使用が終了、レース界からローラの名前が消滅することになった。

一方でローラのファクトリー並び風洞は「ローラ・テクニカルセンター」として存続し、主に風洞のレンタル業務などを行い企業活動を継続していたが、2018年に施設を売却する方針が明らかにされた。しかし買い手がつかず、2021年1月に「ローラ」の商標やアーカイブなども含めた形で改めて売却の方針が示された[7]

2022年6月、アメリカニューヨークで再生可能エネルギー関連の投資会社を営むイギリス人、ティル・ベヒトルスハイマーが、ローラ・テクニカルセンターを始めローラブランドと400以上のデザイン知的財産権(IP)を買い上げ、ローラを再始動した。2024年に新生ローラとして新たなマシンをスタートグリッドに並べることを目指すとしている[8]

2024年3月、ヤマハ発動機との提携を発表し共同開発を行っているパワートレインで、フォーミュラE世界選手権へ参戦する方針を明らかにした。同プロジェクトの責任者には、かつてスーパーアグリF1チームチーム・アグリテチーターで代表を歴任したマーク・プレストンを迎え入れている[9][10]アプト・フォーミュラEチームに、ローラ・ヤマハのパワートレインを供給し、シーズン11より参戦する[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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