ローランド
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この項目では、電子楽器メーカーについて説明しています。その他のローランドについては「ローランド (曖昧さ回避)」をご覧ください。

ローランド株式会社
Roland Corporation
ローランド本社工場
種類株式会社
市場情報東証プライム 7944
2020年12月16日上場
本社所在地 日本
431-1304
静岡県浜松市浜名区細江町中川2036番地の1[1]
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度48分31.8秒 東経137度39分20.6秒 / 北緯34.808833度 東経137.655722度 / 34.808833; 137.655722座標: 北緯34度48分31.8秒 東経137度39分20.6秒 / 北緯34.808833度 東経137.655722度 / 34.808833; 137.655722
設立1972年昭和47年)4月18日[1]
業種その他製品
法人番号6080401010213
事業内容電子楽器、電子機器及びソフトウェアの製造販売・輸出入
代表者代表取締役社長:Gordon Raison
資本金94億9000万円
(2020年12月31日現在)[2]
売上高連結:640億44百万円
(2020年12月期)[2]
営業利益連結:71億15百万円
(2020年12月期)[2]
純利益連結:43億1百万円
(2020年12月期)[2]
純資産連結:201億51百万円
(2020年12月31日現在)[2]
総資産連結:460億96百万円
(2020年12月31日現在)[2]
従業員数連結:2,601名
(2020年12月31日現在)[2]
決算期12月31日
主要子会社外部リンクグループ会社を参照
関係する人物梯郁太郎
外部リンクhttps://www.roland.com/jp/
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ローランド株式会社(: Roland Corporation)は、日本の大手電子楽器メーカー。自らが創業したエース電子工業を退社した梯郁太郎が、1972年昭和47年)に大阪市で創業[3]。長らく、本社・広報機能を大阪に、製造・研究開発拠点を静岡県浜松市に置いていたが、2005年平成17年)に、本社を浜松に移転した。
概要

スタジオ、ライブ向けのプロ用から家庭用まで、多様な楽器ジャンルの製品を展開する総合電子楽器メーカー。主にシンセサイザーデジタルピアノ電子オルガン電子ドラムミキサー、DJ機器、ギターアンプ半導体の製品を開発・製造・販売する。ヤマハカワイとともに、日本を代表する楽器メーカーのひとつである。

初期には、電気楽器エレキギターエレキベース)の演奏時に音色を加工する機器「エフェクター」や演奏用スピーカーアンプ、プリセット式のリズムマシン、音響ミキサーの製造を行っている。1973年(昭和48年)からはシンセサイザーエレクトロニックピアノなどの製造も手がけるようになった。1977年には音楽用デジタルシーケンサー、マイクロコンポーザーMC-8を発表。以降コンピュータと電子楽器の連携に注力し、1981年にはヤマハシーケンシャル・サーキット等と共にMIDI規格を提唱した。

社名は中世ヨーロッパの叙事詩である『ローランの歌』の主人公ローランからとられている [4]。創業者の梯は日本国外への展開を考え、どの国の言葉で発音してもよく聞こえるような2音節からなる響きのよい社名を探し、まず「R」から始まる言葉にすることを決めた。これは創業当時の電子楽器業界ではRから始まる社名があまり使われておらず、イニシャル1文字で社名を書いたときに都合がよいと考えたからであったという。これらの条件にあてはまる単語として最終的に「ローランド」が選ばれた[5]
シンセサイザー事業

70?80年台半ばまではモノフォニック(単音)/ポリフォニック(4?12音)のアナログ・シンセサイザーを製造販売。1987年には同社初のフルデジタル・シンセサイザーD-50を発表、ヒット商品となった。その後デジタルが主流の時代になると、プロやハイアマチュア向けに拡張ボードで波形を供給できる音源モジュールJVシリーズXVシリーズを発表した。2000年代以降は、ライブ向けの軽量シンセサイザー、シーケンサー搭載のワークステーション型シンセサイザーなどの製品を中心に販売している。その一方で、クラブ音楽等で根強いアナログ式音源へのニーズを意識した、デジタル信号処理でアナログ音源を再現したアナログ・モデリング方式の製品も展開。近年は完全アナログ方式を望む声に合わせ、デジタル・アナログ統合型のシンセサイザーや、他社との協業企画によるフル・アナログ音源なども製品ラインナップに加えている。
電子ピアノ事業

早くから取り組みがなされ、創業2年目の1973年には、アナログ音源電子ピアノ EP-10、翌74年には純電子方式としては初めて鍵盤タッチによる強弱表現を可能にしたEP-30を発売した。1986年にはSA(Structured Adaptive)方式デジタル音源を備えたプロ向けステージピアノ「RD-1000」を発売。従来にない表現力・リアルさを実現した同音源は、「HP」シリーズをはじめとする家庭用モデルにも転用された。その後も30年以上に渡り、88鍵個別サンプリング音源、ピアノの構造や弦素材をモデリングする「V-Piano」音源など、ピアノに特化した様々な音源方式を導入。また鍵盤機構や、家庭用モデルの再生系、ペダル機構、外観デザイン等についても、アコースティックピアノをよりリアルに再現すべく技術開発が繰り返されている。現在、デジタルピアノ市場においてはヤマハ、カワイ、他各社と並ぶ主要ブランドとなっている。
電子ドラム・打楽器関連事業

打楽器事業には、1985年「OCTAPAD」(初代・音源を内蔵しないMIDIパッドコントローラー)の発売により本格参入した。ほぼ同時期には同社初のフルドラムキットである電子音源の「αドラム」を発売。同カテゴリで先行していた英SIMMONS社を追う形で、数年に渡り販売した。90年代前半には「コンパクト・ドラム・システム」にコンセプトを改めて電子ドラム製品を復活。PCM音源によるリアルな生ドラム音と小型パッドの組み合わせにより、場所を取らずヘッドホンも使える練習キットとして人気を呼んだ。1997年には、独自開発のメッシュヘッド(打感や静粛性に優れた網状素材の打面)や新音源などを備え、よりアコースティックドラムに近い演奏感を実現した「V-Drums」シリーズを発売。以降同シリーズを基幹製品とし、主な電子ドラムメーカーのひとつとして事業を継続している。この他、サンプリング・パッドや電子音源を組み合わせたカホンなど、ドラムス以外の電子打楽器もしばしば製品化している。
ギター周辺機器事業

当該分野ではBOSS(元子会社・現在は吸収合併)による各種エフェクター製品が、長年に渡り同分野の定番として認知されている。また楽器用アンプ類は70年代に販売開始。Roland・BOSSの両ブランドにて、様々なギター(ベース)アンプが市場に投入されている。代表的なJCシリーズのJC-120は、1975年の発売以来練習スタジオ等に広く導入され、現在も基本的な構成を変えず生産が継続されている。この他、1970年代後半に富士弦楽器(現・フジゲン)との合弁で「富士ローランド」社にて開発製造を開始したギターシンセサイザーは、現在もBOSSブランドにて最新技術による製品開発・製造が継承されている。これらギター周辺機器の開発製造は、家庭用ピアノ類、電子ドラム類に次ぐ、同社の基幹事業のひとつとなっている。
DTM関連事業

MIDI規格が制定された後、同社はMT-32等、様々な楽器音をマルチパートで同時発音できる音源モジュール製品を開発。これにパソコン用シーケンサー・ソフトウエアを付属させたパッケージ商品(「ミュージくん」など)を発売し、生演奏ではなくコンピュータにデータを入力することで楽器を演奏する手法(狭義のDTM)を提唱した。このようなパッケージは特に日本国内で受け入れられ、ホビー層を中心に高い人気を得た。1990年代にはDTM向けに特化した音源モジュールとしてGSフォーマット音源SCシリーズを発売。同フォーマットは、後に通信カラオケデータの標準音源としても活用された。DTM音源の主流がハードウエアからソフトウエアに移行する中で、米Twelve Tone Systems社(当時)の音楽制作ソフトウエアCakewalkの取り扱いを開始。


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