ローヤルクラウン・コーラ
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サントリー(株)から販売時の1964年頃の瓶。片仮名表記が「ローヤルクラウン」となっている事に注意。.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。

ロイヤルクラウン・コーラ
RCコーラ

ローヤルクラウン・コーラ[1](RC Cola)は、アメリカ合衆国ジョージア州コロンバス薬剤師クラウド・A・ハッチャーが開発したコーラ味のソフトドリンク。RCと略されることも多い。世界シェアコカ・コーラペプシに続く3位だが、数字は大きく水を空けられている。
歴史クラウド・A・ハッチャー(英語版)

1901年、ジョージア州コロンバスにコール=ハンプトン=ハッチャー食料雑貨店が創業した。1903年、オーナーがハッチャー家のみになり、ハッチャー食料雑貨店に改名した。この店舗は10番通りとフロント通りの交差点近くに位置していた。この頃、ビン入りのソフトドリンクが急速に人気を上げ、食料雑貨店のオーナーたちは店の利益を最大限にしようと考えた[2]。食料卸売り業を営んでいたクラウド・A・ハッチャーは、地元のセールスマンであるコロンバス・ロバーツから大量のコカ・コーラのシロップを購入した。ハッチャーは、これほど大量に購入しているのだから、ハッチャー食料雑貨社がシロップの価格を特別に割り引いてもらえるのは当然だと考えた。ロバーツが割り引きに応じなかったため、2人は対立した。ハッチャーはロバーツにもうコカ・コーラを買わないことを宣言し、自ら清涼飲料の製法を開発する決心をした。そしてオリジナルのコーラ飲料を開発するため食料雑貨店の地下室にこもった。しかし、開発したのはジンジャーエールの製法だった[3]

1905年、ローヤルクラウンとしてローヤルクラウン・ジンジャーエールを製造し[4]、その後ローヤルクラウン・ストロベリー、ローヤルクラウン・ルートビアを製造した。自社製品の色付きジュースの名に因み、1910年に社名をシェロ=コーラと改名し、1925年にNehi にさらに改名した。1934年にシェロ・コーラを化学者ルーファス・カムが6ヶ月かけて改良し、当時同社が売り出していたジンジャーエールの商標に因んでローヤルクラウン・コーラと名付けた。

1950年代、アメリカ合衆国南部においてローヤルクラウン・コーラとムーン・パイは「労働者の昼食」として人気があった[5]。1954年、ローヤル・クラウンは世界初の缶飲料、そして後に初のアルミ缶飲料を発売した[6]

1958年、初のダイエット・コーラであるダイエット・ライトを、1980年、世界初のカフェインフリーコーラであるRC100を発表した。1990年代半ば、RCはブドウ糖果糖液糖ではなく新鮮なサトウキビ糖を使用したプレミアム・コーラと称されるローヤル・クラフト・ドラフト・コーラを発表した。12オンス・ボトルのみでの販売であったが、1つの飲料を特別なボトルに大量に分配することが難しくなり、オーストラリアニュージーランドフランス以外ではすぐに販売中止となった。現在ニュージーランド、オーストラリアの一部、タイ中央アジアタジキスタンでのみ販売されている[7]。またチェリーコーク、ペプシ・ワイルド・チェリーに対抗し、チェリーRCも発売した。

2000年10月、ローヤル・クラウンはスナップルを買収したキャドバリー・シュウェップスPlcに買収された。それ以降ロイヤル・クラウンの操業はキャドバリー・シュウェップスの子会社であるドクターペッパー/セブンアップに組み込まれた。2001年、海外向けRCブランド全てカナダオンタリオ州ミシサガにあるコット・ビヴァレッジに売却され、アメリカ国外に向けたRCコーラ製品を扱うローヤル・クラウン・コーラ・インターナショナルとして操業することになった。アメリカ国内ではドクターペッパー・スナップル・グループが操業することになった[8]

コット・ビヴァレッジのRCコーラは2010年6月にラトビア[9]、2011年5月にイギリスでも発売され、アズダなどのスーパーマーケットや小売店などで購入可能となった[10]

RCコーラはAsiawide Refreshments Corporation を通じてフィリピンでも販売されている。
日本での歴史

日本での歴史も長く、1961年には壽屋(現・サントリー)が広告を掲載している。モデルは加山雄三。その後はローヤルクラウン日本支社を設立して本格的に日本市場へ参入したが、市場にはなかなか受け入れられず、ライセンス契約終了とともに終売。その後は北海道の小原商店や、1972年に富山のトンボ飲料とライセンス契約を結び、当該地域及び沖縄で細々と販売された。再び全国区に現れるのは1989年で、ポッカコーポレーション(現・ポッカサッポロフード&ビバレッジ)とのライセンス契約締結後である。しかし1996年の契約期限切れを期に契約を解消、日本市場から姿を消した。現在、輸入品は一部のスーパーマーケットや輸入食料品店などで販売されている。しかし、海外産を直輸入しているため日本語のラベルはない。近年シュウェップスに吸収された。

北海道にファンが多いのはサントリーとの契約が終わった後に、小原などの既に知名度のあった道内ガラナ飲料業者がフランチャイズ参入し、340mlキングサイズ瓶をコカ・コーラの190mlレギュラーサイズ瓶と同価格で発売したのが大きいと思われる。このため北海道ではまれに1970年代に設置したと思われるローヤルクラウンのホーロー看板掘っ建て小屋に張られているのを見ることができる。

また、現在ローヤルクラウンのコーラシロップを使用した製品がローソンストア100で販売されている。

尚、日本語の片仮名表記を「ロイヤルクラウン」と誤って書かれるケースが散見されるが、製品に表示された表記は一貫して「ローヤルクラウン」であった。
商品展開
世界初

世界初の缶飲料、世界初の16オンスボトル、世界初のカフェインフリーコーラなど時代を先取りした「世界初」の商品を多く世に出しており、それらはインダストリアル・ファースツと呼ばれている。

中でも1961年に発売したダイエット・ライト・コーラ(Diet Rite Cola)は、世界初のダイエットコーラとしてばかりでなく、世界初のおいしいダイエット飲料として売り出され発売後1年半で消費量全米第4位にランクインするほどの好成績を残し同業他社がダイエットコーラに進出する切っ掛けとなった。ダイエット・ライト・コーラは1983年にカフェイン・ナトリウム・砂糖を全部抜いたものになり、現在[いつ?]でも好評を博している。
姉妹品
北海道地域

函館市の小原商店により、1970年代後半?1980年代中期にかけて、透明無着色ガラス瓶入りで炭酸飲料ではない「RCクリームサワー」という名称の無果汁乳酸菌清涼飲料がローヤルクラウンブランドにて北海道の一部で販売されていた。色はピンク・イエロー・グリーン・オレンジの4種類で、透明色ではなくやや乳白色に近い。色別の味については殆ど相違がなく、練乳入りタイプのフルーツカルピスに近い味・口当たりである(その他、京都周辺で販売されているローカル清涼飲料水「ユーミー(参考画像)」(ユーミー会)やダイソーを中心に売られている棒アイス「ミルパーラー」(双葉洋行)にも似ている)。使用されていた透明ガラスビン・王冠ラベルも全く同じ物を使用していた為、色の違いによる個別の名称も特についていなかった。
北陸地域

富山市トンボ飲料により、無果汁炭酸清涼飲料水「ローヤルクラウンチェリー」「ローヤルクラウンオレンジ」「ローヤルクラウンメロン」「ローヤルクラウングレープ」「ローヤルエース(フレーバー不明)」が販売されていた。


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