ロードモナーク
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ロードモナーク
ジャンル
リアルタイムストラテジー
発売元日本ファルコム
1作目ロードモナーク
1991年3月)
最新作携帯版ロードモナーク
2004年12月)
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『ロードモナーク』 (LORD MONARCH) は、日本ファルコムによる箱庭系リアルタイムストラテジーゲーム
概要

本作は、日本ファルコム設立10周年作品として、1991年PC-9800シリーズ用ゲームソフトとして発売され、後にスーパーファミコンWindowsなどに移植されたほか、携帯電話向けアプリとしても移植された[1]。本作は木屋善夫がプロデュースするドラゴンスレイヤーシリーズの第7作目という位置付けだが、シリーズ中唯一ドラゴンが登場しない作品でもある(ただし、アドバンスドロードモナークには、プレイヤーユニットとして、デフォルメされたドラゴンを主人公としたマップセットが存在する)[1]

なお、PC-9800シリーズ用として発売された二作(無印、アドバンスド)にはエディットモードが用意され、独自のマップを作成・プレイする事が可能であった。この機能は後々の製品には受け継がれなかったが、後に有志の手によってマップ作成用ソフトが制作されており、オンラインなどを始めとする一部の製品ではこのソフトで作成した独自のマップをプレイする事が可能となっている。
ルール・システム
基本ルール
マップ上には君主をリーダーとする4つの国が配置されており、プレイヤーが1つの国、CPUが3つの国を操作する。その際、操作する国を選択することはできず、予め決められた国をプレイヤーが操作し、クリアを目指す事となる。また、上記以外の敵キャラとして、各国の行動範囲を荒らし回るモンスターユニットが存在、あるいは出現するマップも存在する。勝利条件は、モンスターユニットを除く他の3国を滅亡(各国の城にいる君主ユニットを倒すか、あるいは君主ユニットを除くマップ上の対象国のすべての拠点、敵ユニットを全滅)させることでそのマップのクリアとなる。ゲーム開始時には、一定の初期資金と、前面までの繰越日数(後述)に加えて、固定の日数(PC9801版ロードモナークであれば3,200日、アドバンスドロードモナークであれば3,000日)が与えられる。ゲームクリア時の繰越日数がマイナスとなるか、自国の君主ユニットが倒される、もしくは全ての拠点、ユニットを失った場合にゲームオーバーとなる。
マップ
ゲームプレイの舞台となるマップは、以下のようなマップパーツから構成されている。

城壁・玉座
中央に君主ユニットが配置されるパネルで、南方向を除いた8マスから構成される。


ユニットの侵入できないエリアとして設置される。占領率に影響しない。

拠点・領地
着色された国の領地、拠点で、拠点は兵士出現、税収対象となる。マップ上で、クリア時に自国の拠点・領地で埋め尽くされた土地の総量が、占領率となる。

平地
ユニットが通過可能なエリア。領土化することができ、拠点の作成が可能である。占領率に影響する。


水域(マップによっては橋の敷設可能な壁)上を通行可能とするためのマップパーツであり、占領率に影響しない。耐久値があり、破壊することで兵ユニットの侵入を防ぐことができるが、資金を使用することで修復が可能。また、水域に対し、資金3000を使用することで水域上に新たな橋を設置することもできる。マップによっては、橋をかけないと攻略できないものもある。

非整地エリア
マップのパーツにより、骨だったり森だったりと表現は変わるが、整地することで平地にできるマップパーツ。占領率に影響する。

障害物
ユニットが侵入できない障害物であり、除去することで平地にすることができる。占領率に影響する。資金を投入することで、平地上に障害物を設置することができる。

洞窟
一定ターンごとに、モンスターユニットが出現するマップパーツ。ユニットへの命令で封じる事ができ、封じた場合は壁パーツに変化する。

水域
ユニットが侵入できないが、橋をかけることで通過可能となる。占領率には影響しない。
ターン
システム上は2ターン経過ごとに1日を消費し、ターンごとにユニットの処理が行われる。なお、税率計算は一定周期ごと、拠点の人口計算、領地拡大はマップの走査ターンに実行される。PC-9801版においては、マップの走査は全体の1/8ずつ実行され、8ターンで一周するようになっており、敵国滅亡後の領地の所属変更もこの周期に従って行われる。
ユニット
ユニットには、君主ユニットと兵ユニットの2種類が存在し、兵ユニットは持つ兵力によりSMLの三段階の外観を持つ。君主ユニット、兵ユニットいずれも操作可能であるが、CPUにすべて任せる事もできるし、プレイヤーが逐次指示を出すことで個々を制御することも可能となっており、ユーザーの技量に応じた戦術が展開可能となっている。マップ上に「拠点」を作成すると、拠点の人口が一定の条件に達した時点で拠点から新たなユニットの生成が行われる。ただし、ユニットの総数は、敵味方中立含め合計64ユニットの制約があり、すでにマップ上に64ユニットが存在している場合には、条件を満たしても新たなユニットは出現しない。ユニットは、ターンの経過とともに兵力が一定割合で自然減衰するが、拠点上にユニットを配置することで、それを防ぐことが可能である。ただし、2,048以上の兵力を持つユニットには毎ターン維持費(兵力÷2,048)が必要となり、資金が不足している場合には拠点上であっても兵力が減衰していくこととなる。なお、モンスターユニットは自然減衰の影響を受けない。君主ユニットの兵力は、マップ上に存在する兵ユニットと、拠点の人口の総合計となっており、ターンの経過により上昇する。戦闘により消耗したり、総合計が1/2を下回らない限りは、減ることはない。戦闘等で君主ユニットの兵力が減少した場合、城に戻ることで、現在の兵力+拠点人口の総合計になるまで、ターンごとに一定割合で回復する。戦闘等により、マップ上に存在する兵ユニットの合計兵力が君主ユニットの兵力の1/2を下回った場合、君主ユニットの1/4の兵力の兵ユニットが、君主ユニットから分離されて出現する。また、兵士ユニットは、複数ユニットを合流させることで、双方の兵力を合算した新たなユニットとすることができる。兵ユニットは、君主ユニットへ合流することもできる。敵君主ユニットを倒した場合、マップ上に残っていた敵の兵ユニットは全て自国のユニットとなる。モンスターユニットは、ノーマルモードではランダム、アドバンスドモードでは直線的に移動する。
拠点・領土
拠点作成等の命令、あるいはCPUによるオート操作により、生成を行ったユニットの兵力の100%または200のどちらか小さい方の兵力と100の資金を消費し、新たな拠点をマップ上に作成することができる。拠点の初期兵力は、拠点生成に使用された兵力の1/2となる。生成時の兵力が200を下回っていた場合、拠点生成と同時にそのユニットは消滅する。資金が100を下回っている場合は、新たな拠点を作ることはできない。拠点は、周囲8マスに自拠点がない、かつ平地であるところに作成することができ、一定ターンごとに周囲8マスの領地数に応じた拠点の兵力増加が行われ、拠点の人口が領地数/16を超えると、新たな領地化が行われ、領地化する土地がない場合には拠点人口を1として、新たなユニットが生成される。税率が高く設定された場合、拠点の人口は最低値まで徐々に減衰していき、増加しなくなる。敵君主ユニットを倒した場合、マップ上の全ての領地、拠点が自国のものとなるが、兵ユニットと違い、自国に塗り替わるまでに一定のターン数を必要とする。
税率・資金
税率は、0-30%までの任意の値を指定することが可能で、税率0%で増加する兵力のうち、税率によって減衰した兵力が資金となる仕組みとなっている。15%を超えると重税扱いとなり、資金は潤沢に蓄積されるようになるが、兵士が一切増加しなくなるといったリスクをはらんでいる。税率計算は、領土が障害物により塞がれておらず、つながっている範囲に対して行われる。障害物等で領土が分断された場合、その先の土地は税率0%の領域となり、税収対象外となるため、あえて本拠地周辺を重税にして攻略するといった高等戦術も可能である。敵君主ユニットを倒した場合、残っていた敵国の資金は全て自国の資金に合算されるが、拠点を破壊することで敵国を滅ぼした場合は、合算されない。また、君主ユニットが城から離れた場合、税率指定にかかわらず、全ての拠点の税率は0%が指定されたものとみなされる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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