この項目では、2012年ロンドンオリンピックのメインスタジアムとして使用された競技場について説明しています。
1908年ロンドンオリンピックのメインスタジアムについては「ホワイトシティ・スタジアム」をご覧ください。
1948年ロンドンオリンピックのメインスタジアムについては「ウェンブリー・スタジアム (1923)」をご覧ください。
ロンドン・スタジアム (英語: London Stadium) は、イギリスのロンドン東部、オリンピック・パークの一角にあるスタジアム。2012年のオリンピックとパラリンピックのメイン競技場であった。五輪開催期間中の収容可能人数は約8万人で、ウェンブリー・スタジアム、トゥイッケナム・スタジアムに次いで一時的にイギリスで3番目に大きなスタジアムであった。2015年ラグビーワールドカップと2017年の世界陸上競技選手権大会の開催地でもある[3]。 前回のロンドン五輪の主競技場で、陸上競技とサッカーの決勝戦が行われたウェンブリー・スタジアムとは違い、当スタジアムでは陸上競技のみが開催された。 ロンドン・オリンピック組織委員会は2006年10月、McAlpine(建設会社)、POPULOUS、Buro Happold(建設コンサルタント)のコンソーシアムによるスタジアム設計案を採用した。スタジアムは屋根が建物をまるごと覆う独特の外観で、「筋肉が人体を支持するのと同じ構造で、スタジアム自体が人体を表現する」よう設計されている。 ロンドンパラリンピック終了後は収容人員を60,000人に縮小し、陸上トラックを残したまま、サッカー・プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドFCのホームスタジアムとして使用される予定だった[4]。その後、同じロンドンが本拠地のトッテナム・ホットスパーFCが反発して一旦は白紙に戻された[5] ものの、ウェストハム・ユナイテッドは2013年7月、2016-2017シーズン(2016年)より当スタジアムを本拠地として使用することを、改めて正式に発表した。 2013年7月26日から28日まで、オリンピック1周年を記念して、陸上競技大会セインズブリーズアニバーサリーゲームズ (Sainsbury's Anniversary Games) が開催され、ダイヤモンドリーグと障害者陸上競技が行われた。ダイヤモンドリーグが行われた26日と27日は、60,000人の観客がスタジアムを訪れた[6][7]。 2019年6月29日から6月30日にかけて、メジャーリーグベースボール(MLB)のヨーロッパ初開催となるニューヨーク・ヤンキース対ボストン・レッドソックスの公式戦(ロンドンシリーズ
概要
設計と建設建設中のロンドン・スタジアム (2009年10月)スタジアム内部(2012年)野球仕様のロンドン・スタジアム(2019年6月)
スタジアムの設計案は2007年11月7日に公表された。設計者のPOPULOUSはスポーツ施設やコンベンションセンターの設計から大規模イベントの企画までを専門とする建築設計事務所である[9]。