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出典検索?: "ロングアイランド鉄道"
Long Island Rail Road
LIRRの電車と機関車。
報告記号LI
路線範囲ニューヨーク、ロングアイランド
運行1834年–
軌間4 ft .mw-parser-output .frac{white-space:nowrap}.mw-parser-output .frac .num,.mw-parser-output .frac .den{font-size:80%;line-height:0;vertical-align:super}.mw-parser-output .frac .den{vertical-align:sub}.mw-parser-output .sr-only{border:0;clip:rect(0,0,0,0);height:1px;margin:-1px;overflow:hidden;padding:0;position:absolute;width:1px}8+1⁄2 in (1,435 mm) 標準軌
本社NY 11435(郵便番号)
ジャマイカ駅構内
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ロングアイランド鉄道(英: Long Island Rail Road)はアメリカ合衆国ニューヨーク周辺を基盤とする通勤鉄道会社。略称はLIRR。報告記号はLI。 LIRRはニューヨーク州南部に位置する巨大都市ニューヨーク(市)を起点に、その東に位置するロングアイランド各地を結ぶ路線を運営している鉄道会社で、NY州内の公共交通を統括するメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(Metropolitan Transportation Authority, MTA)の傘下にある。車社会といわれる北アメリカにおいて、もっとも多くの利用客のいる通勤鉄道であり、近年は年間8000万人程度で推移している[1]。 創業1834年で世界屈指の歴史を持つ鉄道会社である。創業以来、同じ社名で営業している。なお、社名にある "Rail Road" であるが、 "Railroad" ではなく真中で"Rail" と "Road" に区切って書くのが正式である。これは鉄道という固有名詞がない時代の古風な表記である。 LIRRは1834年にニューヨークとボストンを結ぶ計画で認可された。この計画ではロングアイランド東端のグリーンポート(Greenport、現在の本線の終点)からコネチカット州ストーニントン(Stonington)はフェリーで連絡する予定だった。しかし、完全陸路でコネチカット州を通る鉄道、後のニューヨーク・ニューヘイブン・アンド・ハートフォード鉄道が開通したため、ボストンまでの延伸は断念した。以後、LIRRはロングアイランド内での鉄道会社同士の競争に重点を移してゆく。LIRRは1870年代にはこれらすべての路線を合併し、ロングアイランドの鉄道輸送で独占的な立場になった。 LIRRは度々経営危機に陥っていたが、1900年にはペンシルバニア鉄道(PPR)がLIRRを買収し、傘下に収めた。PRRはLIRRが温めていたマンハッタン延長計画を推進し、1910年9月には自社路線のターミナル駅であり、マンハッタンの一等地に建つペンシルベニア駅へのLIRR乗り入れが実現することになる。この他にも当時潤沢な資金の有ったPRRとLIRRは以後半世紀近く関係を持ち続け、設備の近代化が進んだ。 第二次世界大戦後には鉄道は斜陽産業となり利益は減る一方であった。苦しくなったPRRはLIRRの経営権を放棄し、LIRRは1949年に破綻、経営権は管財人のもとに移った。ニューヨーク州はこの鉄道がロングアイランド島の未来にどれほど重要かを理解していたので、破綻してから長きにわたり援助を続けた。1966年にはPRRが持っていた株式を州が買い取り、新設した交通部門のメトロポリタン・コミューター・トランスポーテーション・オーソリティー(Metropolitan Commuter Transportation Authority)の傘下に置いた。この組織は1968年にメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(MTA)と名を変え現在まで続いている。MTAのもとでLIRRの再建は進み、現在アメリカで最も多くの人々が利用する通勤鉄道にまで成長した。 LIRRは11の旅客路線を持ち、このうちロングアイランドの東端までいく長距離路線として本線(Main Line)とモントーク支線(Montauk Branch)の2路線が存在する。特にモントーク支線は名前こそ支線とつくものの、総延長170kmあまりと本線よりも長い。また、案内上一つの路線を分割して複数の支線として扱っている場合がある。例えば、本線には電化区間と非電化区間があるが、起点のロングアイランドシティ駅から電化区間の東端であるロンコンコマ駅までを「ロンコンコマ支線」、ロンコンコマ駅から終点のグリーンポート駅までの非電化区間は「グリーンポート支線」と呼ばれることがある。 ジャマイカ駅 (Jamaica)より西の区間(ただし、ポートワシントン支線は除く)はニューヨークの中心街であり、シティターミナルゾーン(City Terminal Zone)と呼ばれ、いくつかの都心ターミナル駅が存在する。この区間は本線、モントーク支線、アトランティック支線のどれかに属している。 LIRRは路線の西端、ニューヨークのマンハッタン区、ブルックリン区、クイーンズ区にそれぞれ1つずつ、合計3つのターミナル駅を持つ。また、クイーンズ区にあるジャマイカ駅は多くの路線が集まる巨大な結節点になっている。
概要
歴史
路線LIRR路線図
旅客路線
本線(main line)
本線はニューヨーククイーンズ区、ロングアイランドの付け根にあるロングアイランドシティ(Long Island City)から東に進み、ロングアイランド北東のグリーンポートまでを結ぶ路線である。また、ジャマイカ駅から分岐、イーストリバートンネル(East Rivet Tunnel)でイースト川を超えて、アムトラックの長距離列車などが発着するペンステーションまで乗り入れている部分も含まれる。途中、ロングアイランド・マッカーサー空港近くのロンコンコマまでは第三軌条方式で電化れており、電化区間のことを旅客案内の上ではロンコンコマ支線と呼ぶ。ロンコンコマ以東は非電化となりグリーンポート支線と呼ばれる。
モントーク支線
モントーク支線はロングアイランドシティから、東に進みロングアイランド東端のモントークまでを結ぶ路線である。途中のバビロン(Babylon)までは電化されており、以東は非電化である。旅客案内では電化区間をバビロン支線(Babylon Branch)、非電化区間を狭義のモントーク支線としている。
ポートワシントン支線
ポートワシントン支線はLIRRの路線の中で唯一、ジャマイカ駅を経由しない路線である。ペンステーションの隣のウッドサイド(Woodside)で本線から分岐し、ロングアイランドのポートワシントンまでを結んでいる。全線が電化されている。
ヘンプステッド支線
オイスターベイ支線
ロングビーチ支線(英語版)(Long Beach Branch)
ファーロッカウェイ支線(英語版)(Far Rockaway Branch)
ウェストヘムステッド支線(英語版)
アトランティック支線(英語版)(Atlantic Branch)
ポートジェファーソン支線(Port Jefferson Branch)
セントラル支線(Central Branch)
貨物路線
主なターミナル駅
ペンシルベニア駅 - マンハッタンにあるターミナル駅で、LIRRの中で最も多くの乗降客と列車の発着本数を誇る。ペン・ステーション(Penn Station)の愛称でも親しまれる。