ロマン・アブラモヴィッチРома?н Абрамо?вич
アブラモヴィッチ(2021年)
生年月日 (1966-10-24) 1966年10月24日(57歳)
出生地 ソビエト連邦
ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国、サラトフ州サラトフ
出身校ロシア国立石油・ガス大学
前職政治家
現職実業家
称号名誉勲章
ロマン・アルカディエヴィッチ・アブラモヴィッチ(アブラモーヴィチ、ロシア語: Рома?н Арка?диевич Абрамо?вич、ラテン文字転写の例:Roman Arkadievich Abramovich、1966年10月24日- )は、ユダヤ系ロシア人の実業家(石油王)。個人的な投資会社ミルハウス・キャピタルのオーナーであり、寡頭資本家(オリガルヒ)の一人。また、チュクチ自治管区知事(英語版)を務めた政治家でもある。 1966年10月24日、サラトフに生まれる。1歳の時間に母のイリーナが、3歳の時に父のアルカーディがそれぞれ死去したため、孤児として育った。1992年から商売を始め、特に石油取引業で手腕を振るい巨万の富を得る。ボリス・ベレゾフスキーが設立した石油企業シブネフチや自動車販売を中心とする複合企業ロゴヴァス
経歴
1999年12月の下院選挙でチュクチから立候補し当選した。翌2000年12月にはチュクチ自治管区知事選に立候補し当選した。
2001年5月、シブネフチの重役が関与した汚職事件に関連して検察当局から取り調べを受けた。ベレゾフスキーに対しウラジーミル・プーチン政権は対立姿勢を見せ始めたため、ベレゾフスキーは国外に逃亡した。アブラモヴィッチはプーチン政権に対しては沈黙を守り、プーチン政権との関係は比較的良好と言われていたが、次第に彼に対しても圧力が掛かり始めていると噂されている時に、ロシア最大手の石油会社だったユコス社長のミハイル・ホドルコフスキーが逮捕された。
2002年から2005年にかけてミルハウス・キャピタルは、シブネフチの株を130億ドルでガスプロムに、ルサールの株を20億ドルでオレグ・デリパスカに、といった具合に資産の大半をかなりの利益で売却した。アブラモヴィッチの社用機ボーイング767チェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジで試合を観戦するアブラモヴィッチ(2008年8月)
2003年7月にイングランド・プレミアリーグのサッカークラブであるチェルシーを買収。約160億円ともいわれた負債を返済し、ポケットマネーで次々と有力選手を獲得した。それまで一部の政治・経済人等にしか認知されていなかった実業家が、一夜にして世界中から注目を集めた。当時、オリガルヒに対するプーチン政権側の強攻策には、欧米側による批判があった上、オリガルヒの資産国外流出を招くと懸念されていた。しかしアブラモヴィッチはその後もプーチン政権と良好な関係を維持し、2005年10月にプーチン大統領よりチュクチ自治管区知事に再任された。
アブラモヴィッチは2006年からチュクチ自治管区知事辞任を請願し、2008年7月3日にドミートリー・メドヴェージェフ大統領によって承認されたため知事の座を退いた。しかし今度はチュクチ自治管区の地方議員に就任するよう地元から強く要請されたため、チュクチ自治管区地方議員選挙に立候補し、同年10月13日、96.99%の高得票率で当選して、議長に就任した。2013年5月7日、高級公務員(大統領、地方首長、国会・地方議会議員等の被選挙職を含む)のロシア国外での金融資産保有を禁じる連邦法(N 79-ФЗ)が成立し、同法の遵守を理由として施行前の7月2日に議員辞職した。
2007年からの世界的な金融危機では203億ドルを失ったとされ、『フォーブス』の億万長者ランキングでは2008年度は15位(純資産187億ドル)だったが、2009年度は51位(85億ドル)と大幅に順位を下げた。
2018年にイスラエル国籍を取得。
ロシアによるウクライナ侵攻への対応