ロボット
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「ロボット」のその他の用法については「ロボット (曖昧さ回避)」をご覧ください。

ウィキペディアにおけるロボットについては、「Wikipedia:ボット」をご覧ください。

ロボット(フランス語: robot, : robot)は、現在では次のようにいくつかの意味で用いられている言葉である[1]

機械でありながら生き物に似た外見をしており、それ自体で移動でき(つまり歩行したり、あるいは車輪を用いて移動でき)、複雑な動作(たとえば「物をつかむ」や「物を移動させる」など)をできるもの[1]

自動的に、複雑な動作、しばしば繰り返しを伴う動作を行うことができる装置[1](たとえば産業分野の組み立てラインで使われている装置の類[1])。

自律制御のメカニズム機構[1]

比喩的用法)まるで自動的に機能しているように見える、あるいは普通の感覚や感情を欠いていることにより、機械に似ている人[1]

概説
生物に外見や機能が似ている機械「アニマトロニクス」および「ヒューマロイド・ロボット(英語版)」を参照

この意味の「ロボット」は、フィクション作品、特にSFではアンドロイドや人造人間として登場し、日本のアニメでは『鉄腕アトム』『鉄人28号』『マジンガーZ』などに登場した。

現実に製作・製造されたロボットとしては、研究用ロボット、広報目的のロボット(テーマパークやパビリオンなどで案内係を務めるロボット)が1970年代から作られ、1999年にはSONYがAIBOを発売し愛玩用のペットロボットという分野が広まりはじめ、2000年にはHONDA二足歩行ロボットASIMOを発表した。その他、メカ好きの間では関節部にサーボモータを組み込んで、数十センチ程度大きさのロボットを作りコンピュータ制御で動かすということがホビーとして行われるようになった。

なお、人や動物に通常以上の力を発揮させるために、身体の一部を人工物や装置で置き換えたり追加で埋め込んだ状態は「サイボーグ」とされ、ロボットとは区別されている。@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important}生物に外見や動作を似せているロボットの例

ソフトバンクのコミュニケーション・ロボット、Pepper

本田技研工業製の人型で二足歩行のロボット、ASIMO

NASAのヴァルキリー。

日本の株式会社ココロが開発した「アクトロイド-DER」

ソニーのロボットQRIO

韓国生産技術研究所が開発した人造人間EveR-2

ドイツドルトムントのヒューマノイドロボット

ソフィア。香港系会社ハンソン・ロボティクスによって開発されたロボット

愛・地球博で案内ロボットを務めるアクトロイド

ソフトバンクのNao

インド初のヒューマノイドロボット、マナフ

ICub。イタリア工科大学のロボット

犬のように四肢をそなえ、眼(カメラ)もそなえ、あらかじめ教えたルートを辿り周囲を監視する四肢ロボット、Spot。オプション部品を追加すると、ドアノブを回して部屋に出入りすることもできる。

自律制御の機械

こちらのは、自律制御の機械という意味のロボットである。コンピュータ制御で自律的に判断して動く。センサおよびアクチュエータおよびコンピュータとそのソフトウェアで(また機種によってはAIも搭載して)「自律性」を実現している。

産業用ロボット。製造ラインで使われるロボットの例。

搾乳ロボット

配膳ロボット。レストランで客のテーブルに料理を届けることを行う。日本ではガストなどで導入されている。

掃除ロボットルンバ

無人機「ドローン」を半ば自律化させたものもある[2]

自動運転車は、かつては「SFの世界」だったが、現在ではすでに「レベル3」のつまり「本物の自動運転車」が登場している。たとえば2021年3月5日にはHonda SENSING Elite(ホンダ センシング エリート)搭載ホンダ・レジェンドとして登場。これは(高速道路で渋滞した時に限りではあるが)レベル3自動運転を実現し、車の周囲を2基の単眼カメラ、5基のミリ波レーダー、5基のLiDAR(ライダー)によって監視しハンドル・アクセル・ブレーキ類を自律的に操作するものである。そして2022年5月にはメルセデス・ベンツから、DRIVE PILOT(ドライブ・パイロット)搭載した「Sクラス」「EQSクラス」が発売された。
語源

この言葉が初めて用いられたのは、1920年にチェコスロバキア(当時)の小説家カレル・チャペックが発表した戯曲R.U.R.(ロッサム万能ロボット商会)』においてであるが、この作品のロボットは人間とは異なる組成の肉体と人間そっくりの外見を持つものを、化学的合成で原形質を使って製作したものであった。現在のSFで言うバイオノイドである。

チェコ語強制労働(もともとは古代教会スラブ語での「隷属」の意)を意味するrobota(ロボッタ)と[3]スロバキア語で労働者を意味するrobotnik(ロボトニーク)から創られた造語[4]である。

着想にはゴーレム伝説が影響していると作者が述べており[5][6]、また、言葉自体も作ったのは自身ではなく、兄で画家のヨゼフ・チャペックであるとしている。あらすじを兄に話し、どのような名前にしたらよいだろうかと聞いてみたところ、口に絵筆をくわえてもごもごとした口調で「ロボット」はどうだろうかと答えたという[7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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