ロッキー3
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ロッキー3
Rocky III

監督シルヴェスター・スタローン
脚本シルヴェスター・スタローン
製作アーウィン・ウィンクラー
ロバート・チャートフ
出演者シルヴェスター・スタローン
タリア・シャイア
バート・ヤング
カール・ウェザース
バージェス・メレディス
ミスター・T
ハルク・ホーガン
音楽ビル・コンティ
撮影ビル・バトラー
編集ドン・ジマーマン
マーク・ワーナー
製作会社ユナイテッド・アーティスツ
チャートフ=ウィンクラー・プロダクションズ
配給 MGM/UA Entertainment Co.
UIP
ユナイト映画
公開 1982年5月28日
1982年7月3日
上映時間99分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
製作費1600万$
興行収入 $125,049,125[1]
$270,000,000
配給収入 16億7000万円[2]
前作ロッキー2
次作ロッキー4/炎の友情
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『ロッキー3』(ロッキースリー、原題: Rocky III)は、1982年製作のアメリカ合衆国の映画
概要

ロッキー』シリーズの3作目であり、『ロッキー2』(1979年)の続編。当初この「ロッキー」シリーズはこの作品をもって完結する予定だった。

前作に引き続いてシルヴェスター・スタローンが監督・脚本・主演の三役を務めた。当初はシリーズ最終章の予定で製作されたため、師匠であるミッキーの死や、宿敵アポロ・クリードとの友情など、ストーリーに区切りをつける描写が多く見られる。

同年10月公開の『ランボー』撮影のための役作りの必要性もあり、トレーナーの指導の下、食事内容の改善と本格的な筋力トレーニングにより徹底的に肉体改造が施され、脂肪がそぎ落とされたスタローンの身体は前2作品とは全く印象を異にしている。

ミスター・Tハルク・ホーガンといった豪華客演陣や様々な新展開などにより、本作において『ロッキー』シリーズの人気は決定的となった。
ストーリー

宿敵アポロ・クリードとの凄絶なリターンマッチに勝利したロッキー・バルボアは、プロボクシング世界ヘビー級チャンピオンとして快進撃を続け、10度もの防衛に成功。その人気は国民的なものとなり、新聞や雑誌、TVCMに頻繁に出演し、満員の大観衆の中でプロレスの世界ヘビー級王者サンダー・リップスとチャリティー異種格闘技戦を行うなど、その存在はまさに時代の寵児となっていた。私生活でも巨万の富を得て、フィラデルフィアの豪邸で妻エイドリアンと息子と三人で何不自由ない生活を送り、ロッキーは今まさに幸せの絶頂にあった。

フィラデルフィア美術館に自身のブロンズ像が設置された日、除幕式の席上でロッキーは現役引退を発表する。会場でそれを聞いた世界ランキング1位の新進気鋭クラバー・ラングは、「ロッキーは弱い選手と戦ってばかりで自分から逃げている、世界1位の俺と戦え」と侮辱的な言葉で挑戦状を叩きつける。激昂して挑戦を受けようとするロッキーに対し、ミッキーは「クラバーの言う通り弱い選手と防衛戦を組んでいた」「クラバーは強い、お前に勝ち目はない」「どうしてもやるなら俺はトレーナーを降りる」と言い放った。

トレーナーを降りたがるミッキーを説得し、現役最後の試合としてクラバー戦に臨むロッキー。しかし試合直前、ミッキーは控室で持病の心臓発作を起こし重体に陥る。そしてロッキーは、ミッキーのアドバイスを実践できないままわずか2ラウンドでクラバーの強打にKOされ、心身ともに打ちのめされて帰ってきたロッキーの目の前でミッキーは息を引き取った。

失意のどん底に沈み、ミッキーと共にトレーニングを積んだジムを訪れたロッキーの前に、かつての宿敵アポロが現れる。「お前が負けたのはハングリー精神を失ったからだ」「俺と戦った時のお前は虎の目をしていた」そう言ってロッキーのトレーナーを買って出たアポロは、ロッキーとエイドリアンらを自らの故郷カリフォルニアに連れて行き、ロッキーの精神とボクシングスタイルの改造に取り組み始める。

敗戦のショックと、ミッキーが残した「弱い相手とマッチメイクしてお前を守ろうとした」の言葉で自信を喪失し、練習に身が入らないロッキーだったが、エイドリアンから「現実に目を向けて」と激励を受ける事で立ち直り、ハードトレーニングの末に闘争心を取り戻し、新しいファイトスタイルを手に入れる。そしてマディソン・スクエア・ガーデンで挑戦者として臨んだ王者クラバーとのリターンマッチ。アポロは友情の証に、かつて自分が身に着けていた物と同じ「星条旗柄のトランクス」をロッキーに手渡し、リングに送り出す。そしてゴング。かつてとは見違えるような引き締まった身体と軽快なフットワークで翻弄するロッキーを、若さと勢いで追い詰めてゆくクラバー。猛攻に晒されながら執拗に挑発を続けるロッキーはやがて反撃に転じ、壮絶な打ち合いの末ついにクラバーをマットに沈め、チャンピオンへと返り咲いた。

試合後、誰もいないジムの中にロッキーとアポロの姿があった。アポロがロッキーを鍛え直したもう1つの目的は、ロッキーに昔の自分を取り戻させ、その上でかつての敗戦の雪辱を果たすことだった。そして、観客が一人もなくゴングすらないリングの上で、親友同士二人だけのリターンマッチが始まるところで、映画は幕を閉じる。
キャスト

役名俳優日本語吹き替え
TBS日本テレビ
ロッキー・バルボアシルヴェスター・スタローン羽佐間道夫玄田哲章
エイドリアンタリア・シャイア松金よね子山像かおり
ポーリーバート・ヤング富田耕生塩屋浩三
アポロ・クリードカール・ウェザース内海賢二磯部勉
ミッキーバージェス・メレディス千葉耕市
槐柳二永井一郎
クラバー・ラングミスター・T飯塚昭三内海賢二
サンダー・リップスハルク・ホーガン郷里大輔廣田行生
デュークトニー・バートン緒方賢一辻親八
ロッキー・ジュニアイアン・フリード栗葉子浅井清己
ラング戦実況スポーツキャスターストゥ・ネイハン 糸博
ラング戦コメンテータービル・ボールドウィン村松康雄
リングアナウンサーリロイ・ニーマン [3][4]銀河万丈
異種格闘技戦レフェリーレッドシューズ・ドゥーガン
(Ray Gedeon名義)
その他N/A作間功
北村弘一
大山高男
石井敏郎
石森達幸
加藤正之
山田栄子
古田信幸
木藤聡子
鈴木祐子
乃村健次内田直哉
小山武宏
たかお鷹
大川透


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