ロッキー・ホラー・ショー
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この項目では、映画について説明しています。原作のミュージカルについては「ロッキー・ホラー・ショー (ミュージカル)」をご覧ください。

ロッキー・ホラー・ショー
The Rocky Horror Picture Show
監督ジム・シャーマン
脚本ジム・シャーマン
リチャード・オブライエン
製作マイケル・ホワイト
製作総指揮ルー・アドラー
出演者ティム・カリー
スーザン・サランドン
バリー・ボストウィック
リチャード・オブライエン
音楽リチャード・ハートリー
撮影ピーター・シュシツキー
編集グレイム・クリフォード
配給20世紀フォックス
公開 1975年8月14日
1975年9月26日
1976年8月7日
上映時間99分
製作国 イギリス
アメリカ合衆国
言語英語
製作費$1,200,000
次作ショック・トリートメント
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『ロッキー・ホラー・ショー』(原題:The Rocky Horror Picture Show )は、1975年ミュージカルホラー映画。2005年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された[1]

リチャード・オブライエン原作の、ホラー・ミュージカル舞台劇『ロッキー・ホラー・ショー』を映画化した作品である。尚、本作のジャンルは、ホラー映画ではあるが、全編を通してミュージカル映画としての構成になっており、全体的にコメディタッチで描かれている。
ストーリー

恩師スコット博士に婚約の報告をしようと出かけた恋人同士のブラッドとジャネット。しかし、嵐の中、道に迷った山中で車がパンクしてしまう。電話を借りようと近くの古城を訪ねるが、そこでは目を疑うような奇怪なパーティーが開かれていた。

城の主フランクン・フルターは変わった人物で、彼は自身が作った人造人間「ロッキー」(ブロンドで筋肉質の美男子)を披露する。

そしてフランクン・フルターとロッキーは、結婚するような演出でベッドのある部屋へと向かうのだが、ジャネットがロッキーの虜になってしまう。さらに、バイセクシュアルのフランクン・フルターは、なんとジャネットとブラッドの両方と性的関係を持ってしまった。
キャスト

役名俳優声域日本語吹替
テレビ版
フランクン・フルター博士
ティム・カリーバリトン江原正士
ジャネット・ワイズスーザン・サランドンメゾソプラノ高島雅羅
ブラッド・メイジャースバリー・ボストウィックテノール井上和彦
リフ・ラフリチャード・オブライエンカウンターテナー池田勝
マジェンダパトリシア・クイン(英語版)アルト吉田理保子
コロンビアネル・キャンベル(英語版)ソプラノ滝沢久美子
スコット博士ジョナサン・アダムス(英語版)バス吉水慶
ロッキーピーター・ハインウッド(英語版)テノール
エディミート・ローフテノール/カウンターテナー
犯罪学者チャールズ・グレイ上田敏也


日本語吹替:2010年発売の『製作35周年記念 完全版Blu-ray』に収録

スタッフ

製作総指揮 - ルー・アドラー

原作 - リチャード・オブライエン

監督 - ジム・シャーマン

音楽監督 - リチャード・ハートリー

美術 - ブライアン・トムソン

衣装 - スー・ブレイン


撮影 - ピーター・シュシツキー

編集 - グレイム・クリフォード

製作オークリー・コートオークリー・コート

ロンドンの小劇場で始まったリチャード・オブライエン作のロック・ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』は、奇抜な内容ながら熱心なリピーターを獲得し、アメリカ合衆国ロサンゼルスオーストラリアでも上演された。

映画化されたのは舞台開幕から2年後の1975年。舞台からこの作品にかかわっている監督のジム・シャーマン(英語版)は、有名ロックスターを使った大予算映画の提案を蹴り、オリジナルのキャストとスタッフを集めた低予算映画にする道を選んだ。フランクン・フルター城にはオークリー・コート(英語版)が使われた。

ティム・カリーをはじめ、リチャード・オブライエン、パトリシア・クイン、ネル・キャンベル、といったオリジナルの個性的な面々に、スーザン・サランドンバリー・ボストウィックミート・ローフなど新規のアメリカ人キャストも加わった。
主な楽曲

邦題は日本国内版のサウンドトラックに準じ、未収録曲については舞台版に準じた。

サイエンス・フィクション/2本立て Science Fiction, Double Feature (リチャード・オブライエン
[注 1]

ダミット・ジャネット "Dammit, Janet" (ブラッド、ジャネット)

フランケンシュタインの屋敷に "Over At The Frankenstein Place" (ブラッド、ジャネット、リフ・ラフ)

タイム・ワープ "Time Warp" (リフ・ラフ、コロンビア、マジェンタ、ナレーター&ザ・トランシルヴェイニアンズ)

スイート・トランスヴェスタイト "Sweet Transvestite" (フランクン・フルター)

ダモクレスの剣 "The Sword Of Damocles" (ロッキー)

男にしてあげる "I Can Make You A Man" (フランクン・フルター)

ホット・パトゥーティー?ブレス・マイ・ソウル "Hot Patootie- Bless My Soul" (エディ)

男にしてあげる・リピート "I Can Make You A Man -Reprise" (フランクン・フルター)

ワンス・イン・ア・ホワイル "Once in a while" (ブラッド)※オリジナル版(デラックス版)のみ

タッチ・ミー "Toucha-Toucha-Touch Me" (ジャネット)

プラネット・シュマネット "Planet Schmanet" (フランクン・フルター)

エディ "Eddie's Teddy" (スコット博士、コロンビア)

フロア・ショー/世界をバラ色に染めて "Rose Tint My World"/"Fan Fare"/"Don't Dream it Be it"/"Wild & Untamed Thing"(コロンビア、ジャネット、ロッキー、ブラッド、フランクン・フルター、スコット博士、リフ・ラフ)

ゴーイング・ホーム "I'm Going Home" (フランクン・フルター)

スーパー・ヒーロー "Super Heroes" (ブラッド、ジャネト、ナレーター)

全17曲(Science Fiction, Double Feature(Reprise)を含む)の楽譜『THE ROCKY HORROR SHOW by RICHARD O'BRIEN 』が出版されている[2]
公開・反響

公開当初の評価は最悪で、試写会の席ではプロデューサーの目の前で客が次々に中途退席していったという。しかしカニバリズムなどの猟奇的であったり、麻薬などのインモラルな要素もあるものの、当時のほかの映画ではとても見られない奇怪なキャラクター、刺激的で洗練されたロック音楽と衣装・舞台のデザイン、ホモセクシュアルバイセクシャルトランスヴェスタイト乱交も含めたエロティックな内容は、少数ずつながら確実に支持者を増やしていった。

公開1年後にアメリカで始まった深夜興行では、俗に言うコスプレをした観客が週末ごとに集まり、映画を見ながら全員でお約束のツッコミを叫んだり、紙吹雪や米をまき散らす、さらにはスクリーンの前で俳優が同時進行で演技するといった、パーティ形式の上映が定着した。この上映形態は舞台版と同様の熱狂的リピーターを続々と生み出し、やがてカルトムービーの代表格として必ずその名前が挙がる高みに本作を押し上げていった。この様子はミュージカル映画『フェーム』で見られる。


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