「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」
ニール・ヤング の シングル
初出アルバム『フリーダム』
B面ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド(ライヴ・アコースティック・ヴァージョン)
リリース1989年11月
録音バーン・レッドウッド・デジタル(エレクトリック・ヴァージョン)[1]
ニューヨーク州ロングアイランド(アコースティック・ヴァージョン)[1]
ジャンルロック
レーベルリプリーズ・レコード
作詞・作曲ニール・ヤング、フランク・サンペドロ
プロデュースニール・ヤング、ニコ・ボラス
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「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」(Rockin' in the Free World)は、カナダのミュージシャン、ニール・ヤングが1989年10月にアルバム『フリーダム』で発表した楽曲。アルバムの冒頭にアコースティック・ヴァージョン、エンディングにエレクトリック・ヴァージョンが収録され[2]、エレクトリック・ヴァージョンをA面に収録したシングルもリリースされた。 本作のタイトルは、クレイジー・ホース
背景
『フリーダム』に収録されたアコースティック・ヴァージョンは、ニューヨーク州ロングアイランドにおけるヤングのソロ・パフォーマンスの録音で、エレクトリック・ヴァージョンはバーン・レッドウッド・デジタルにおいてフランク・サンペドロ(ギター、ボーカル)、ベン・キース(キーボード)、リック・ローザス(ベース)、チャド・クロムウェル(ドラムス)を従えて録音された[1]。また、1991年録音・発表のライヴ・アルバム『Weld』には、クレイジー・ホースとの共演によるヴァージョンが収録された[4]。 アメリカでは、総合シングル・チャートのBillboard Hot 100には入らなかったが、『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートでは2位に達した[5]。 アンディ・グリーンは2015年7月14日付の『ローリング・ストーン』誌において「ヤングはこの曲を境に、『グランジのゴッドファーザー』としての時代へ突入した」と位置付けている[3]。2004年に選出された「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」では214位にランク・インし[6]、後の改訂では216位となった[7]。
反響・評価
大衆文化における影響
マイケル・ムーアの監督映画『華氏911』(2004年公開)のクレジットタイトルで使用され[8]、同作のサウンドトラック・アルバムにも収録された[9]。なお、ムーアは当初ザ・フーの「無法の世界」を使おうとしていたが、作者のピート・タウンゼントに拒絶され、この曲を使うことにした[8]。
2010年発売の音楽ゲーム『Guitar Hero: Warriors of Rock』で使用された[10]。
2015年、ドナルド・トランプが2016年アメリカ合衆国大統領選挙における共和党候補として名乗りを上げた際の会見で本作を流し、ヤング自身はFacebookで不快感を表明した[11]。これに対し、トランプ側は本作の使用許可を得ていたと主張する一方、ヤングの意向に従い本作の使用を取りやめた[11]。なお、ヤングは2018年のアルバム『ザ・ヴィジター』で、トランプの政策を批判している[12]。
カヴァー
アラーム - 1991年のアルバム『Raw』に収録[13]。
ビッグ・カントリー - CDシングル「Beautiful People」(1991年)に、ライヴ音源をカップリング曲として収録[14]。
パール・ジャム - 1992年よりライヴで演奏しており、1993年のMTV Video Music Awardsの授賞式では、ヤング本人と共にこの曲を演奏した[15]。また、2000年8月12日のタンパ公演の模様は2001年発売のオフィシャル・ブートレグ盤『Live: 8-12-00 - Tampa, Florida』に収録された[16]。