ロスト・イン・スペース_(2018年のテレビドラマ)
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『ロスト・イン・スペース』(英語:Lost in Space)は、アメリカのSFテレビシリーズで、1965年に放映されたシリーズ『宇宙家族ロビンソン』(1812年の小説『スイスのロビンソン』にインスパイアされたもの)をリメイクした作品。航路を外れて宇宙船で遭難した開拓者の家族の冒険を描く。
概要

Legendary Entertainment、Synthesis Entertainment、Appleboxによって製作され、ザック・エストリンがショーランナーを務める。1965年のシリーズに比べると設定は大幅に変更されている。

2046年を舞台とし、選別され植民星に向かうロビンソン家、たまたま行動を共にすることになった乗組員ドン、そして犯罪者のスミスを中心に描く。彼らは思いもかけない別の惑星に飛ばされ、生存のために苦闘する。

シーズン1は2018年4月13日にNetflixで配信された。2018年5月、シーズン2の製作が発表され[1]、2019年12月24日に配信された[2]。2020年3月、最終シーズン3の製作が発表され[3]、2021年12月1日にNetflixで配信された[4]
あらすじ
シーズン1

クリスマス・スターと呼ばれる隕石が落ちて地球は灰に覆われ人類は存亡の危機を迎え、選抜された植民者の家族が植民星に移住しようする。優秀なエンジニアである母モーリーン、父の違う長女ジュディ、次女ペニー、末っ子で長男のウィルは別居中の父で軍人のジョンと共に、人類初の恒星間宇宙船レゾルートで植民星アルファ・セントリーに向かう。だが異星人のロボットがレゾルートを襲撃し、植民者たちはそれぞれモーリーンの設計したジュピター型の小型宇宙船に乗ってレゾルートを離れる。宇宙の裂け目が出現し、レゾルートと多くのジュピター号は見知らぬ惑星のそばに飛ばされ、一部のジュピター号は無事に着陸する。ロビンソン家のジュピター2号は氷河の上に着陸し、ジュディは氷に閉じ込められる。壊れた異星人の宇宙船も不時着しており、ウィルが自己修復を助けた異星人のロボットはウィルにリンクして忠実な友人となり、ジュディの命を救う。

やがてロビンソン家は他の植民者たちと再会するが、その中には身分を偽りドクター・スミスと名乗る犯罪者のジュン・ハリスやレゾルートの技術者ドン・ウエストもいる。他の植民者たちはロボットを恐れるが、逮捕を免れたいスミスはロボットを味方につけようとする。惑星の奇妙な生物に燃料を食い荒らされて全てのジュピター号は離陸が不能となる中、この惑星が恒星とブラックホールの二重星の周りをまわっており、間もなく気温が異常に上昇して生存不可能となることが分かる。ロボットの危険性を知ったウィルはロボットをやむを得ず破壊するが、スミスがロボットの自己修復を助けて自分にリンクさせる。ジョンとドンはジュピター4号を軽量化して離陸し、レゾルートに助けを求めに行くが、スミスがモーリーンの管制を妨害して二人の乗るジュピター4号は爆発する。レゾルートに積まれた革新的なエンジンは、隕石であると報道された、異星人の宇宙船から盗まれたものであり、異星人のロボットだけが起動できる。ロボットたちはエンジンを取り返すためにレゾルートを襲ったことが分かる。

惑星の生物の糞から燃料を合成し、他の植民者たちはそれぞれのジュピター号で離陸し軌道上のレゾルートに合流する。スミスの妨害にもかかわらず、ロビンソン家のジュピター2号は軌道上で漂流するジョンとドンを救出する。ウィルのロボットはウィルを守って4本腕の第2のロボット"サウア"と戦い、船外に消える。ジュピター2号には、不時着した異星人の宇宙船のもうひとつのエンジンが隠されており、これが宇宙の裂け目を出現させて、スミス、ドン、ロビンソン家を乗せたジュピター2号は見知らぬ空間に飛ばされる。
シーズン2

7か月後、ロビンソン家、ドン、スミスは過酷な惑星で生き延び、ロボットを生み出した異星人の文明の痕跡を発見したのちにジュピター2号で惑星を離れてレゾルートに合流する。

レゾルートは異星人のエンジンをサウアに奪われて航行不能となっており、操縦していたロボットのスケアクロウは損傷している。植民者の多くは琥珀色の惑星に避難している。ウィルは自分のロボットに再会する。レゾルートのヘイスティングとアドラーは、ロビンソン家の発見した異星人の宇宙船のエンジンとウィルのロボットを使ってレゾルートをアルファ・セントリーに航行させようとする。琥珀色の惑星に由来する金属の腐食がレゾルートを襲い、多くの異星船が迫る中、ヘイスティングは避難した植民者を見捨てて出発しようとするが、ロビンソン家とドンが阻止する。スミスは自分の身元を偽造し、ロビンソン家とヘイスティングの間で立ち回る。

かつてスケアクロウとリンクしていたアドラーはウィルとともにスケアクロウを琥珀色の惑星に運んで修復する。だがその結果多数のロボットと異星船がレゾルートを襲う。アドラーはスケアクロウを守って死ぬ。大人たちは異星船を引き連れてアルファ・セントリーに向かうことを選ばず、敵を引き付けた上でレゾルートを自爆させる。その隙に子供達だけがウィルのロボットと異星人のエンジンを搭載したジュピター2号で宇宙空間に裂け目を作って跳躍する。だが到着したのはアルファ・セントリーではなく、かつて遭難したジュディの実父の宇宙船フォルトゥナの漂う宇宙空間である。
シーズン3

ジュディを船長とした子供たちとスミスは過酷な惑星で1年を生き延び、ジュピター2号を修理する。ジュディは着陸船内で冷凍睡眠中の実父グラント・ケリーを見つけて蘇生させる。ウィルはこの惑星でも異星人の遺跡を見る。ジュピター2号とフォルトゥナで元の星域に跳躍し、多くのジュピター号を連結して生存していた大人たちに再会する。サウアは他のロボットたちを指揮し、ウィルのロボットのプログラムを変更したウィルに興味を持ち探し求める。ウィルのロボットが宇宙に裂け目を開き、人々はジュピター号に分乗してアルファ・セントーリに跳躍する。だがサウアの船に追跡されたロビンソン家のジュピター2号は、アルファ・セントーリを守るために行き先を変更し、サウアの船と共に沼地の惑星に来る。サウアはかつてグラントをスキャンして地球の位置を知ったように、ドンをスキャンすることでアルファ・セントーリの位置を知り、ウィルの心臓を刺す。サウアはアルファ・セントーリに向かい、ロビンソン家も、ウィルを救い植民者に警告するためにジュピター2号で後を追う。ロビンソン家は先にアルファ・セントーリに着き、ヘイスティングが密かに準備していた防衛システムを起動するも、サウア率いるロボットたちの前に劣勢となる。回復途中のウィルは、サウアが異星人のエンジンを使って惑星全体を破壊しようとしていることに気づき、人々は必死にエンジンを守る。ウィルはスミスの操縦でウィルのロボットとともに異星人の母星に行き、瀕死となるもウィルのロボットの犠牲で命を救われる。感銘を受けたロボットたちから制御コマンドを贈られてアルファ・セントリーに戻る。サウアに再び心臓を刺されるも、傷からウィルのロボットの一部がサウアに入り制御を乗っ取る。すべてのロボットは自由となり、人々は平穏な暮らしを取り戻す。スミスは自白して刑に服す。モーリーンとドンはロボットたちの助けでレゾルートに代わる大型恒星間宇宙船を建設し、ウィルとウィルのロボットはジュピターで未知の宇宙を探検する。
キャスト
メイン

モーリーン・ロビンソン

演 -
モリー・パーカー

優秀で勇敢なエンジニアであり、家族で移住する決断をする母親[5]


ジョン・ロビンソン

演 - トビー・スティーブンス

ロビンソン家の父親で海兵隊員[6]


ウィル・ロビンソン

演 - マックス・ジェンキンズ(英語版)

ロビンソン家の末っ子で長男[6]


ジュディ・ロビンソン

演 - テイラー・ラッセル

ロビンソン家の長女で、モーリーンが前夫グラント・ケリーとの間にもうけた子供。医療訓練を受けている[7]


ペニー・ロビンソン

演 - ミナ・サンドウォール(英語版)

ロビンソン家の次女[8]


ドン・ウエスト

演 - イグナシオ・セリッチオ(英語版)

レゾルートの乗員[9]


ジュン・ハリス / ドクター・スミス

演 - パーカー・ポージー

姉のふりをしてレゾルートに乗り込み、混乱に乗じてドクター・スミスの名をかたるようになった犯罪者[10]


オリジナルのテレビドラマのロボット(日本名はフライデー)からデザイン・設定を一新したロボットも登場する[11]

リカーリング

アンジェラ・ゴダード

演 - シボンギレ・ムランボ
(英語版)

植民者の女性。(S1)


アイコ・ワタナベ

演 - 祐真キキ

日本人の植民者、ヒロキの娘。(S1)


ナオコ・ワタナベ

演 - ユカリ・コマツ

日本人の植民者、ヒロキの妻。(S1)


ヒロキ・ワタナベ

演 - ケイリー=ヒロユキ・タガワ

日本人の植民者。(S1)


ヴィクター・ダール

演 - ラザ・ジェフリー

植民者の指導者。


ヴィジェイ・ダール

演 - Ajay Friese


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