ロストック大学Universitat Rostock
ロストック大学の学章
ラテン語: Universitas Rostochiensis
旧称Wilhelm-Pieck-Universitat
モットーTraditio et Innovatio
種別公立大学
設立年1419年 (1419)
学長
ロストック大学(ドイツ語: Universitat Rostock、英語: University of Rostock)は、メクレンブルク=フォアポンメルン州 ロストックに本部を置くドイツの公立大学である。1419年に設置された。ロストック大学の本館・神学部キャンパス
世界で最も古い大学のひとつであり、ヨーロッパ大陸北部及びバルト海地域の大学としては最大にして最古のものである。途切れることなく運営を続けている大学としてはドイツで三番目に古く、ヨーロッパ大学協会にも加盟している。 1419年に教皇マルティヌス5世の認可により設立されており、北部ヨーロッパ最古の大学である。ドイツではロストック大学以前に5つの大学が作られており、ハイデルベルク大学が1386年、ケルン大学が1388年、エアフルト大学が1392年に、ヴュルツブルク大学が1402年に、ライプツィヒ大学が1409年に設立された。このうち、ロストック大学より前から現在まで運営が途切れなく続いているのはハイデルベルク大学とライプツィヒ大学のみである。このため、ロストック大学は継続して稼働している大学としてはドイツで三番目に古い。 15世紀の間、ロストック大学は毎年400-500人の学生を受け入れており、これは当時としては多人数であった。ロストックはこの頃のドイツで最大の大学のひとつであり、低地地方、スカンディナヴィア、バルト海に接するその他諸国からも多くの学生を受け入れていた。政治的紛争や教会からの圧力を受け、1437年に大学はグライフスヴァルトに移動し、1443年まではそこにあった。1487年から1488年まではリューベックで教育活動を行っていた。この後の1542年、ロストックの街とその大学はともにプロテスタントの信仰を持つようになった。人文主義とルター主義は大学の明確な特徴であった。 三十年戦争(1618年?1648年) の後、ロストック大学の役割はごく地域的ものとなってしまった。 大学の「所有権」が1827年にロストックの街から国(メクレンブルク=シュヴェリーン大公国)に移譲されたが、これは良い影響をもたらした。19世紀末には多数の建築物が作られ、ロストック大学はすぐにドイツの大学としてかつて同様の高い評価を取り戻すことができた。 大学設立500周年記念の際、1919年11月12日に、アルベルト・アインシュタインとマックス・プランクが名誉博士号を授与された。ロストック大学は世界で初めてアインシュタインに名誉学位を授与した高等教育機関となった。この博士号はナチスがドイツを支配していた時代(1933年?1945年)も剥奪されることがなかった。ナチスが学位剥奪命令を出していたことを考えると非常に興味深いことであるが、剥奪が行われなかった理由は不明である。
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