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Sir
ロジャー・ペンローズ
Roger Penrose
ロジャー・ペンローズ(2011)
生誕 (1931-08-08) 1931年8月8日(92歳)
イギリス・エセックス州コルチェスター
国籍 イギリス
研究分野数理物理学、平面充填
研究機関プリンストン大学
シラキュース大学
キングス・カレッジ・ロンドン
バークベック・カレッジ
ポーランド科学アカデミー
出身校ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(B.Sc.)
ケンブリッジ大学(Ph.D.)
論文 ⇒Tensor Methods in Algebraic Geometry (1958)
指導教員ウィリアム・ホッジ
主な業績ペンローズ図
ペンローズ過程
ペンローズ・タイル
ペンローズの階段
ペンローズのグラフ記法
ペンローズの三角形
主な受賞歴ロイヤル・メダル(1985)
ウルフ賞物理学部門(1988)
コプリ・メダル(2008)
ノーベル物理学賞(2020)
プロジェクト:人物伝
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ノーベル賞受賞者
受賞年:2020年
受賞部門:ノーベル物理学賞
受賞理由:ブラックホールの形成が一般相対性理論の強力な裏付けであることの発見
ロジャー・ペンローズ OM FRS(Sir Roger Penrose、1931年8月8日 - )は、イギリスの数理物理学者・数学者・科学哲学者。2020年ノーベル物理学賞受賞[1]。
一般相対性理論と宇宙論の数理物理学に貢献した。特異点定理によりスティーブン・ホーキングとともに1988年のウルフ賞物理学部門を受賞し[2]、「ブラックホールの形成が一般相対性理論の強力な裏付けであることの発見」により、ラインハルト・ゲンツェル、アンドレア・ゲズともに2020年のノーベル物理学賞を受賞した[3][4]。 ユニバーシティ・カレッジ・スクール
経歴
若年期
1952年、UCL卒業、B.Sc.[6]。ケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジ(英語版)大学院で学び、1957年にPh.D.取得。
ロンドン大学、ケンブリッジ大学、プリンストン大学、シラキュース大学に勤務した。また、テキサス大学、コーネル大学、ライス大学などで客員として教鞭をとった。
1964年、スティーヴン・ホーキングと共にブラックホールの特異点定理を証明。1972年、王立学会フェロー。1973年、オクスフォード大学ラウズ・ボール教授職に就任。1994年、ナイト叙勲。
1988年、ウルフ賞物理学部門受賞。2020年、ノーベル物理学賞受賞。 父ライオネル・ペンローズは精神科医、遺伝学者。母マーガレット・ペンローズ(旧姓リーズス)は医者。 物理学者オリバー・ペンローズは兄、チェスのグランドマスターのジョナサン・ペンローズ
家族・親族
父方の祖父はアイルランド生まれの芸術家J・ドイル・ペンローズ(英語版)。
母方の祖父は生理学者のジョン・ベレスフォード・リーズス(英語版)。母方の祖母のソニア・マリー・ナタンソン[9][10]は、1880年代後半にサンクトペテルブルクを離れたユダヤ系ロシア人である[11][9]。
ローランド・ペンローズ(英語版)は叔父。ローランドの妻は写真家のリー・ミラー、息子は写真家のアントニー・ペンローズ(英語版)である[12][13]。
業績ペンローズの階段ペンローズの三角形
スティーヴン・ホーキングと共にブラックホールの特異点定理(重力崩壊を起こしている物体は最後には全て特異点を形成する)を証明し、「事象の地平線」の存在を唱えた。