ロシア号
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ロシア号
≪Россия≫

概要
地域 ロシア
運行開始1966年9月30日
運営者 ロシア鉄道連邦旅客企業体公開株式会社
旧運営者 ソ連国鉄
路線
起点モスクワヤロスラフスキー駅
停車地点数146
終点ウラジオストクウラジオストク駅
営業距離9,288km
平均所要時間166時間/161時間(6泊7日)
運行間隔毎日運行
列車番号001/002
車内サービス
クラス1等車(2人用個室)
2等車(4人用個室)
就寝寝台車
食事食堂車
技術
車両ロシア鉄道車輛
軌間1520mm
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ロシア号(ロシア語: Россия)はロシア鉄道優等列車である。ロシア連邦首都モスクワ極東ロシア第二の都市であるウラジオストクとの間で運行されている。ロシア号は国内列車としては世界最長距離の列車であり、その走行距離は9,288km、所要時間は166時間(6日22時間)に及ぶ。その途中でロシア号はシベリア鉄道を経由してユーラシア大陸を横断し、7つのタイムゾーンを通過する。
歴史

1916年10月5日、全長9,288kmに及ぶシベリア鉄道が全線開通した。開通当初、モスクワからウラジオストクまでは2週間以上を要し、連絡線である東清鉄道を経由しても、所要時間は16日間であった。

1957年11月23日ソ連国鉄は国際連絡運輸および旅客運輸管理局(ДМТП)を発足させ、長距離旅客列車の運営と管理を一元化した。そして1966年9月30日、ロシア号がモスクワのヤロスラフスキー駅を発車し、モスクワとウラジオストクを直通する最長距離旅客列車が正式に運転を開始した。ロシア号はモスクワ鉄道局が運行を担当し、途中で14の、3つの地方、2つの共和国、90の都市を通過した[1]

1992年、ロシア号は従来の緑色の塗装から、ロシアの国旗をイメージした赤、青、白の三色の塗装に塗り替えられた。ロシア号は運転開始から1993年まで毎日運行されていたが、ソビエト連邦の崩壊後鉄道利用客が大幅に減少したことから、1993年にロシア号は隔日運行となった[2]

2001年6月ロシア鉄道はロシア号のモスクワ?キーロフ間の経路を変更し、従来のヤロスラヴリ経由からウラジーミルニジニ・ノヴゴロド経由に改めた。この変更により、ロシア号の走行距離は9,288kmから9,259kmに短縮された。

2006年10月16日にはロシア号運行開始40周年を記念して、ロシア号記念列車がウラジオストクに到着した。記念列車には博物館車輛が増結され、運行開始当時の写真新聞の切り抜き、装飾品などが展示された[3]

2009年6月1日、ロシア号に新型車輛の61-4440系が投入され、老朽化していた車輛が更新された。2010年2月にはロシア鉄道とGoogleの共同制作で『モスクワ?ウラジオストク:バーチャルトラベル』が制作され、ロシア号からの車窓がインターネット上で視聴可能となった[4]

2020年7月1日、週3本運転から毎日運転に変更[5]。これまで約60駅だった停車駅を約140駅に増やす[5]。これに伴い、運転時間がこれまでの6日22分から6日22時間31分に延びる[5]

なお、実際には99/100列車が廃止された上でこの列車のダイヤがロシア号(1/2列車)にスライドしており、途中の経由もそれに準じて再びヤロスラヴリ経由に変更となっている。これまでの旧ロシア号のダイヤに関しては新設の61/62列車として週3日運行の措置が取られている。つまりこれまでのロシア号は61/62列車に名前を変え、代わりに99/100列車がロシア号に名前を変えたと考えれば分かりやすい。

この他に、モスクワ発平壌行きの国際列車がロシア号に併結される。モスクワ発平壌行き国際列車は2週間に1回運行され、途中のウスリースク駅で分割・併合される。ウスリースクで分割後、平壌行きの列車はハサン駅を経由して豆満江を渡り、北朝鮮に入る。2010年12月20日まで、モスクワ?平壌間の国際列車はボストーク号に併結されていたが、途中で中国を通過しなければならないことなどを理由に併結相手がロシア号に変更された。なお、この100Щ列車は2019年現在、世界最長距離を走行する列車となっている。
時刻表


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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