ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国の国旗
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ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国の国旗
用途及び属性?
縦横比1:2
制定日1954年1月9日
使用色赤色水色金色
根拠法令ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国の国旗に関する規則
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ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国国旗は、その施行規則によれば「ロシア共和国の主権、他の対等なソビエト連邦構成共和国との自発的交流、労働者・農民・知識人の破られることのない団結、共産主義社会を築くすべての民族・国籍の労働者の友好と兄弟愛の象徴」とされる[1]
変遷

1917年十月革命後、ボリシェヴィキの支配するロシア社会主義連邦ソビエト共和国は、新たな国旗を制定する必要に迫られた。この時点までは、ロシア帝国1914年に国旗および商船艦尾旗として定められた白・青・赤の三色旗、そして軍艦旗として定められたアンドレイ旗(ロシア語版)[2]が使用され続けていた。

1917年11月18日(ユリウス暦11月5日)に第一全ロシア船員会議の第1回会議において採択された決議では、「すべてのロシア軍艦がソビエトの労働者・兵士・農民の代議員による民主主義を擁護するために個々人として立ち上がったことを象徴するような国際旗」をアンドレイ旗の代わりとして掲げることが決議された[3]。そしてグレゴリオ暦12月5日には、バルチック艦隊の司令船クレチェト (ru) に、司令艦旗上に十字状に ≪СФРР≫(≪Свободный флот Республики Россия≫、すなわち「ロシア共和国自由艦隊」) と赤く刺繍されたものが、艦隊中央委員会(フィンランド語版)の軍令部旗として掲げられた[3]

続いて翌1918年4月14日に全ロシア中央執行委員会(ロシア語版)が採択した「ロシア共和国の旗について」の議決にはこうある[4]。ロシア共和国の旗は、赤旗に ≪Росс?йская Соц?алистическая Федеративная Сов?тская Республика≫ と記したものとする。

同月20日の艦隊・海軍省第320号法令においてこの旗は国旗・軍旗として採用され、同時に小さなサイズの旗に対しては文字を ≪Р.С.Ф.С.Р.≫ と略記することも定められた[5]。この法令には旗の縦横比や文字の色・大きさ・位置についての指定は一切ない。しかし、翌5月にベルリンの在ドイツ大使館で目撃されたロシア国旗は、上部旗竿付近に黄色で5行に渡ってフルネームで国名が書かれた赤旗であったとされる[6]。また、同月の駐露ドイツ大使ヴィルヘルム・フォン・ミルバッハ(ドイツ語版)らの証言から、文字色は金色であった可能性が高い[6]。また、現存する2枚の白黒写真からは、縦横比が12対19で、国名は5段組の大文字フルネーム表記であった可能性が高い[6]。.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}} 1918年4月20日から6月16日までの国旗

だが2か月後、全ロシア中央執行委幹部会は、外務人民委員部 (ru) を代表してグラフィック・デザイナーのセルゲイ・チェホーニン(英語版)が作成した新たな国旗のデザイン(赤旗の左上にスラヴ風に装飾した ≪Р.С.Ф.С.Р.≫ の文字を配し、その部分を金色の帯で四角形に分割したもの)を承認した[7]。ロシア共和国の旗は、赤色である。左上隅には刺繍またはペイントで ≪Р.С.Ф.С.Р.≫ と表示する。文字色は金色とするが、一般的な使用法(例えば屋内での掲揚)においては金色に似た黄色を使用しても構わない。旗の長さは高さの2倍とし、文字入りの長方形の長さは旗の長さの半分以下、高さは旗の高さの半分とする。

新たなデザインの国旗は、6月16日の艦隊・海軍省第434号法令により採用された[8]。とはいえ、カントンの大きさや字体に関する規定が必ずしも尊重されたわけではなく、この規定から外れたロシア国旗の写真も数多く残されている[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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