ロサンゼルス郡都市圏交通局
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ロサンゼルス・メトロレール


上: B線とD線の電車
下: ライトレールL線の電車
基本情報
アメリカ合衆国
所在地カリフォルニア州ロサンゼルス
種類地下鉄ライトレール
開業1990年7月14日
所有者カリフォルニア州ロサンゼルス
運営者ロサンゼルス郡都市圏交通局
公式サイト ⇒metro.net
詳細情報
総延長距離105 mi (169 km)
路線数6
駅数93
輸送人員108,017,525人 (2018年)
1日利用者数344,176人 (2018年)
軌間4 ft 8 1/2 in (1435 mm)
電化方式直流750V
路線図

ロサンゼルス郡都市圏交通局(LACMTA)路線図
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ロサンゼルス郡都市圏交通局(ロサンゼルスぐんとしけんこうつうきょく、Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority、略称:LACMTA)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡交通計画を策定し、公共交通網の一部を運営する公共事業体である。交通局では、交通計画や交通政策、財政計画の策定なども行っている。「メトロ (Metro)」という名で交通機関を運営している。

交通事業者としては、アメリカ合衆国として二番目の規模を誇り、その運営地域は1433平方マイル、ピーク時に運行するバスの台数は2000台にのぼる。圧縮天然ガスを使用するバスの導入においては全米一の規模を誇る。
歴史
民間事業者の時代

ロサンゼルス都市圏の最初の大規模公営事業者であるロサンゼルス都市圏交通局が生まれたのは1958年の事で、それ以前の公共交通を運行した事業者としては次のような会社を挙げる事ができる。
パシフィック電鉄詳細は「パシフィック電鉄」を参照

主に郊外への鉄道路線、バス路線を運行した事業者。会社自体は1911年の大統合により成立するが、その元となった郊外路線の建設は1890年代に遡る事ができる。1953年に電車運行権をメトロポリタン・コーチ・ラインズに譲渡した。
ロサンゼルス鉄道 (Los Angeles Railway)詳細は「ロサンゼルス鉄道」を参照

ロサンゼルス市内の路面電車、バスを運行した事業者。略称はLARy。

ロサンゼルスの市街鉄道自体は1874年馬車鉄道をその起源に持ち、電車運行は1886年にはじめられた。ロサンゼルス鉄道は1894年に設立され、それ以前に存在した会社や同時期に設立された競合他社を吸収して拡大した。全盛期には軌道延長で500km、800両の車両が運行された。1930年代以降はバス路線の整備にも力を入れていた。

パシフィック電鉄の軌道幅が1435mmであるのに対し、ロサンゼルス鉄道の軌道幅は1067mmでこのためにロサンゼルス市内には三線軌条が随所に設けられていた。
ロサンゼルス・トランジット・ラインズ

1944年には、ロサンゼルス鉄道とロサンゼルスの市内のバス路線を統合して生まれた会社。ゼネラルモーターズ(GM)のバス子会社であるナショナル・シティ・ラインズの支配下にあり、支配下の14年間に路面電車路線は当初の半分に減少したが、全廃されることは無かった。また、トロリーバスの運行や、ショッピングセンターと連携して無料乗車証を発行して、自家用車利用客を公共交通に誘導するなどの積極策も行っている。
公営化
ロサンゼルス都市圏交通局

ロサンゼルスでは高速鉄道やモノレールの計画があり、それを実現するために1951年に設立されたのがロサンゼルス都市圏交通局 (Los Angeles Metropolitan Transit Authority 1951?1964) である。1958年にはモノレール建設の布石として、メトロポリタン・コーチ・ラインズとロサンゼルス・トランジット・ラインズを買収し、ロサンゼルス都市圏の鉄道とバスの運行を一手に引き受けたが、モノレール自体は実現することが無かった。
南カリフォルニア高速交通局

南カリフォルニア高速交通局 (Southern California Rapid Transit District 1964年 ? 1993年) は、南カリフォルニア全域の公共交通サービスを提供する目的で設立され、ロサンゼルスサンバナディーノオレンジリバーサイドの各郡の民間バス会社を吸収し、広域のバス運行を行った。主な施策はバス交通の改善にあり、1974年にはエルモンテに向かう高速道路上に専用のバスレーンを設け高速通勤バスサービスをはじめた。
ロサンゼルス郡都市圏交通局の登場

南カリフォルニア高速交通局はロサンゼルス大都市圏の公共交通の発展に一定の役割を果たしたが、人口増加に対応するために、組織の再編が図られ、1973年よりオレンジ郡、リバーサイド郡、サンバナディーノ郡の各郡では独自の交通局の設立が図られた。同時に、ロサンゼルス郡内では鉄軌道によるLRT地下鉄の建設が始まり、こうした鉄道路線の計画、建設、運営を効率よく行う事が求められた。

こうした課題に対応するために、1993年、南カリフォルニア高速交通局と、ロサンゼルス郡交通委員会を統合する事で誕生したのがロサンゼルス郡交通局である。ロサンゼルス郡交通局は鉄軌道の整備に力をいれ、南カリフォルニア高速交通局時代に開業していたブルーラインに加え、地下鉄レッドライン、LRTのグリーンライン、ゴールドラインなどを開業させている。
鉄道路線
A線詳細は「ロサンゼルス郡都市圏交通局A線」を参照A線の車両
(P3010形電車)

ラインカラー:ブルー

APU/シトラスカレッジ - ロングビーチ

48.5マイル (78.1 km)、44駅

軌間1435 mm、架空電車線方式

年間利用者数(2022年)1,066万人

1989年から1990年にかけて建設が行われたLRT路線。ロサンゼルスのダウンタウンから南進し、ロングビーチ市の中心部に向かう。軌道用地として貨物線として用いられていたパシフィック電鉄ロングビーチ線の跡地が活用された。

軌間1435mm、架線集電方式。途中サウス・セントラル、ワッツ、コンプトン市などに代表される、低所得者が多く居住する地域を経由するものの車内の治安はよく、ひとりでも気楽に乗れる路線である。LAX (ロサンゼルス国際空港) からC線とA線を乗り継ぐ乗客が比較的多く、車内に殺伐とした雰囲気はない。

2023年にRegional Connectorが開通、路線の再編が行われ、以前のL線(ゴールドライン)アズサ方面との直通運転が開始された。

使用車両は以下の通り。

P3010形電車 - 日本の近畿車輛、およびそのアメリカ法人の工場において製造。2015年に登場して以来、下記のP865形を置き換える形で導入されている。

P865形電車 - 日本の日本車輌において製造。1990年の開通時に導入され、上記のP3010形に置き換えられる形で2018年に引退するまで、同線の主力として親しまれた。

P2020形電車 - 上記のP865形の増備車に相当する車両。もともとはグリーンライン(C線)へ導入されたもので、C線の車両が下記のドイツのジーメンス製のP2000形へ統一された際に当線へ転属してきた。

P2000形電車 - ドイツシーメンスで製造。もともとはゴールドライン(L線)へ導入された車両で、2010年代に当線へ転属

駅乗換開業年月日市
APU/Citrus College2016年3月5日Azusa
Azusa Downtown
IrwindaleIrwindale
Duarte/City of HopeDuarte
MonroviaMonrovia
ArcadiaArcadia
Sierra Madre Villa2003年6月26日Pasadena
Allen
Lake
Memorial Park
Del Mar
Fillmore
South PasadenaSouth Pasadena
Highland ParkLos Angeles
Southwest Museum
Heritage Square
Lincoln/Cypress
Chinatown
Union Station


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