ブラジルの大西洋上の島々 : フェルナンド・デ・ノローニャ諸島とロカス環礁の保護区群
(ブラジル)
ロカス環礁の衛星写真
英名Brazilian Atlantic Islands: Fernando de Noronha and Atol das Rocas Reserves
仏名Iles atlantiques bresiliennes : les Reserves de Fernando de Noronha et de l'atol das Rocas
面積42,270 ha
(緩衝地域 140,713 ha)
登録区分自然遺産
IUCN分類Ib (National Biological Reserve)
登録基準(7), (9), (10)
登録年2001年
備考IUCN分類はロカス環礁についてのもの
公式サイト世界遺産センター
ロカス環礁(Atol das Rocas)は、.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}南緯03度52分 西経33度49分 / 南緯3.867度 西経33.817度 / -3.867; -33.817に位置する大西洋上の環礁で、ブラジルのリオ・グランデ・ド・ノルテ州に属している。火山活動に起源を持つ、サンゴ礁のおりなす地形である。ロカス島とも呼ばれる。
楕円形の環礁は長さ 3.7 km、幅 2.5 km で、礁湖は深さ 6m 、面積は 7.1 km2 である。2つの小島部分(南西のセミテリオ Cemiterio 島、北西のファロル・カイ Farol Cay 島)の面積は 0.36 km2 で、ファロル・カイ島はほぼ3分の2が砂利の地域である。海抜標高の最高地点はファロル・カイ島南の砂丘で、高さは6 mである。どちらの小島も草や低木がよく茂っており、ヤシの木も見られる。アオウミガメの重要な繁殖地であり、タイマイ、アカウミガメ、ニシレモンザメ、カニ、クモ、サソリ、スナノミ、甲虫類、ゴキブリなどのほか、数多くの鳥類が生息している。2015年にラムサール条約登録地となった[1]。
ファロル・カイ島の北端には灯台があり、ブラジルの沿岸警備隊が1960年以降使用し、手入れもしている。そばには、1933年以降見捨てられた古い灯台もある。 ロカス環礁は「ロカス環礁海洋生物保護区」(Reserva Biologica Marinha do Atol das Rocas, Biological Marine Reserve of Rocas Atoll[2])として自然保護区になっており、2001年には同じく大西洋上に浮かぶフェルナンド・デ・ノローニャ諸島の国立公園(フェルナンド・デ・ノローニャ国立海洋公園)とともに、ユネスコの世界遺産に登録された。ロカス環礁海洋生物保護区の登録面積は 32000 ha である。 多くのウミガメ、サメ、イルカなどの鯨類、マグロ、カジキなどの魚類や多種多様な熱帯の海鳥、海綿動物、貝類などの軟体動物、サンゴが棲息している[3]。主にサンゴと紅藻で構成されている環礁の環はほとんど閉じているが、北側に幅 200m の水路が、西側にはもっと狭い水路が、それぞれ開いている。 自然保護区とされているため、現在は科学的調査にのみ開かれている。もともと陸地から隔たった位置にあったことから、人の手によって荒らされることはほとんどなかった。反面、研究者にとってもアクセスの困難さが立ちはだかり、この環礁の研究が進まない理由にもなってきた。ただし、昆虫の動物相のみは既に記録がなされている[4]。
世界遺産
登録基準からの翻訳、引用である)。
(7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
(9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
(10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。
脚注[脚注の使い方]^ “Atol das Rocas Biological Reserve 。Ramsar Sites Information Service
^ 英語綴りは世界遺産センターが提供する世界遺産としての登録名
^ “Brazilian Atlantic Islands: Fernando de Noronha and Atol das Rocas Reserves” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2023年5月4日閲覧。
^ Almeida CE, Marchon-Silva V V, Ribeiro R, Serpa-Filho A, Almeida JR, Costa J. 2000. Entomological fauna from Reserva Biologica do Atol das Rocas, RN, Brazil: I. Morphospecies composition. Rev Bras Biol. 60(2):291-298.
外部リンク
Sigep - Brazilian Commission of Geological and Palaeobiological Sites (English/Portuguese) detailed description, with maps and pictures]
⇒UNESCO - World Heritage (English)
Further information (German)
Atol das Rocas Biological Reserve 。Ramsar Sites Information Service
表
話
編
歴
ブラジルの世界遺産
文化遺産
オウロ・プレット
オリンダ歴史地区
グアラニーのイエズス会伝道所群(アルゼンチンと共有)
サルヴァドール・デ・バーイア歴史地区
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ブラジリア
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サン・ルイス歴史地区
ディアマンティーナ歴史地区
ゴイアス歴史地区
サン・クリストヴァンの町のサン・フランシスコ広場
リオデジャネイロ:山と海との間のカリオカの景観群
パンプーリャの近代建築群
ヴァロンゴ埠頭の考古遺跡
ロバート・ブール・マルクス記念遺産
自然遺産
イグアス国立公園
コスタ・ド・デスコブリメントの大西洋岸森林保護区群
大西洋岸森林南東部の保護区群
中央アマゾン保全地域群
パンタナル自然保護地域
セラード保護地域:ヴェアデイロス平原国立公園とエマス国立公園