ロウワー・マンハッタン
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ロウアー・マンハッタン(2008年撮影) 2001年にエンパイア・ステート・ビルディングから撮影されたロウアー・マンハッタン。倒壊する4ヶ月前のワールド・トレード・センターも見える。 2011年12月撮影。1 ワールドトレードセンターが見える。

ロウアー・マンハッタン(英語:Lower Manhattan)は、マンハッタン島の最南端に位置する地区である。「ダウンタウン」とも呼ばれ、北は14丁目、西はハドソン川、東はイースト川、南はニューヨーク港アッパー・ニューヨーク湾としても知られる)に接している。また、島の南端に位置する商業地のみをロウアー・マンハッタンとする場合もあり、この場合の北端は、ブルックリン橋の入口からチェンバーズ・ストリートとなる。この他にも、チェンバーズ・ストリートの半マイル北のキャナル・ストリートや、14丁目から半マイル北に位置するマディソン・スクエア・パーク等がある23丁目を北端とする場合もある。
目次

1 概要

2 歴史

3 歴史的な場所

4 復活と未来

5 施設

6 経済

7 関連項目

8 出典

9 外部リンク

概要

ロウアー・マンハッタンのウォール街は、世界の金融の中心として知られている。世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所が存在する[1][2][3][4][5][6][7]。商業地は、チェンバーズ・ストリートより南に形成されている。この中には、金融街のウォール・ストリートや、ワールド・トレード・センター跡地を含んでいる。島の南端には、バッテリー・パークがあり、ニューヨーク市庁舎は、金融街の北に位置する。計画都市であるバッテリー・パーク・シティや歴史的なサウス・ストリート・シーポートも存在する。チェンバーズ・ストリートの西側にはトライベッカ地区が広がり、東側にはマンハッタン市営ビルがある。ブルックリン橋とキャナル・ストリートの間には、ニューヨークで最も古いチャイナタウンがある。多くの裁判所や官庁もこの地区に位置する。キャナル・ストリートと14丁目の間には、ソーホー、ミートパッキング・ディストリクト、ウェスト・ヴィレッジ、グリニッジ・ヴィレッジリトル・イタリーノリータイースト・ヴィレッジが、14丁目と23丁目の間には、チェルシーユニオン・スクエア、フラットアイアン・ディストリクト、グラマシー、ピーター・クーパー・ヴィレッジ、スタイヴサント・タウンの地区が広がる。
歴史 エイブラハム・リンカーンが名演説を行ったアスター・プレイスクーパー・ユニオン。ダウンタウンの歴史上、最も有名な建物の1つ。 1931年に撮影されたロウアー・マンハッタン。 現在のユニオン・スクエア

ロウアー・マンハッタンは、オランダ人がマンハッタン島で、最初に居住地とした場所である[8]。現在のバッテリー・パークがある場所に、「ニュー・ネーデルランド」を守るため、初めて砦が築かれた。1771年には、ベアー・マーケットが、ハドソン川に沿ったトリニティ教会に寄贈された土地で開かれた。1813年に、これはワシントン・マーケットと替わっている[9]。ワシントン・マーケットは、バークレー・ストリートからヒューバート・ストリート、グリニッジ・ストリートからウェスト・ストリートの間に位置していた[10]。この地域は、現在でも道路を碁盤の目のように配置するグリッド方式となっていない、マンハッタンでは珍しい地域となっている。1900年代の初頭から数十年の間、この地域では、40 ウォール・ストリートアメリカン・インターナショナル・ビルディングウールワースビル20 エクスチェンジ・プレイスなどの主なタワーが建てられ、建築ラッシュとなった。

1950年代には、少数の新しい建築物が建ち始めた。ウィリアム・ストリート 156号に位置する11階建てのビルが、1955年に建てられた[11]。ブロード・ストリート 20号には27階建てのオフィスビル、パイン・ストリート 80号には12階建てのビル、ウィリアム・ストリート 123号には26階建てのビルなどが1957年に建設された[11]。その頃、ロウアー・マンハッタンは、ミッドタウンと比べ、寂れてきていた。そのため、デイヴィッド・ロックフェラーは、ワン・チェイス・マンハッタン・プラザ(彼の銀行の新しい本部)からロウアー・マンハッタンの再開発を行った。彼は、再開発計画の中心となるワールド・トレード・センターを含む、ロウアー・マンハッタンの広い範囲を計画するダウンタウン・ロウアー・マンハッタン協会(DLMA)を設立した。


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