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ロウアー半島
(ミシガン州)
愛称: The Mitten
国アメリカ合衆国
州ミシガン州
長さ446km (277mi), 北から南
幅314km (195mi), 東から西
ロウアー半島(ロウアーはんとう、Lower Peninsula)は、アメリカ合衆国ミシガン州南東部を形成する半島。正式な名称はLower Peninsula of Michigan(ミシガン州のロウアー半島)というが、単にLower Peninsula、またはThe L.P.と呼ぶことのほうが多い。半島が野球のミットのような形状をしていることから、The Mittenとも呼ばれる。またアッパー半島をLand above the Mackinac(マキナック海峡の上の地)と呼ぶことに対比して、ロウアー半島をLand below the bridge(マキナック橋の下の地)と呼ぶこともある。アッパー半島の住民はロウアー半島を単に「デトロイト」と呼ぶこともある。また、「橋の下」に住んでいるというところに引っ掛けてジョーク的に「トロール」とも呼ぶ。
ロウアー半島は西から北西にかけてミシガン湖、東から北東にかけてヒューロン湖に囲まれている。北にはマキナック海峡を隔ててアッパー半島が横たわっている。南は陸続きでインディアナ州およびオハイオ州に接している。ロウアー半島はミシガン州の総面積の約2/3を占め、総人口の約97%を抱えている。デトロイト、フリント、アナーバー、ランシング、グランドラピッズといったミシガン州の主要都市は全てロウアー半島に集中している。
地理ロウアー半島の5地域
ロウアー半島は、地理、土壌、植生、都市/農村比率、マイノリティの人口比率、農業などの特色により、以下の5つの地域に区分される。
北ミシガン(Northern Michigan、右の地図中橙色)
中央ミシガン(Mid-Michigan、地図中緑)
西ミシガン(West Michigan、地図中青)
ザ・サム(The Thumb、地図中赤、Flint/Tri-Citiesと記されている)
南東ミシガン(Southeast Michigan、地図中ベージュ)
なお、中央ミシガンの南半分と西ミシガンの南東部を「南ミシガン」(Southern Michigan)とし、6つに分ける区分もある。 ロウアー半島の中でもマウントプレザント以北の地域を指す。ちょうどミットの指にあたる。全5地域の中で最も面積が広く、包含する郡の数も最も多いが、人口は最も希薄である。ロウアー半島の他地域とは異なり人口の多い都市はなく、小都市や町村が点在している。ミシガン湖やヒューロン湖の湖岸にはラディントン
北ミシガン
この地域の主産業はこれらの避暑地・リゾート地を中心とした観光業である。観光客の多くはデトロイトやシカゴといった南方の大都市からくる。夏の別荘を中心とした不動産業も盛んである。また、かつてこの地域の経済を支えた林業と漁業は現代においても盛んである。一方、気候と土壌はロウアー半島の他地域よりもアッパー半島に似ており、1年を通して冷涼で、土壌がやせているため農業には不向きである。主産物は主にジャガイモなどに限られる。グランドトラバース湾の周辺ではサクランボやワイン醸造用ブドウも栽培されている。グランドトラバース湾の湾奥に位置するトラバースシティは「世界のサクランボの都」と名乗っている。
地域のほぼ中央を州間高速道路I-75が南北に走っている。I-75は北ミシガンとアッパー半島を結ぶマキナック橋を渡る。また、マッキノーシティとアッパー半島のセントイグナスの両方からマキナック島へ、ラディントンからミシガン湖を渡りウィスコンシン州マニトワックへといったフェリーの便もある。
中央ミシガンランシング
州都ランシングを中心とした地域で、ミットの手のひらの部分にあたる。地域内にはランシング都市圏の他にもいくつかの都市が存在するが大部分は農地で、地域の主産業は農業である。土壌は肥沃で、主にトウモロコシ、大豆、甜菜などが生産されている。
経済面・文化面では南東ミシガンのデトロイト・アナーバーや西ミシガンのグランドラピッズには及ばないものの、ランシングはミシガン州会議事堂、ミシガン州最高裁判所、アメリカ合衆国地方裁判所を抱えるほか、州の各種機関が集中する、政治面での州の中心都市としての役割を担っている。また、ランシングの東に隣接するイーストランシングはミシガン州立大学の大学町である。ミシガン州の機関とミシガン州立大学はランシング都市圏における2大雇用主で、都市圏の経済を支える存在である。
ランシングは地域の交通のハブでもある。州間高速道路I-69が中央ミシガンのランシング以南を縦断して走り、インディアナポリスに通じている。ランシング以北では東寄りにルートを変え、フリントへと通ずる。ランシングではこのI-69にI-96が交わり、東にデトロイトへ、西にグランドラピッズへとつながっている。
西ミシガングランドラピッズ
市域に約20万人、都市圏に約130万人の人口を抱えるミシガン州第2の都市グランドラピッズを中心とした地域である。狭義の西ミシガンはグランドラピッズ都市圏を構成するアレガン・ケント・マスキーゴン・オタワの4郡のみを指す。広義ではこれにカラマズーなどを含み、南はインディアナ州との州境までの6郡、北はグランドラピッズ都市圏の北に隣接する3郡を加える。
19世紀後半には製材業と家具産業が発達した。現代においても家具産業はグランドラピッズの看板産業である。また、グランドラピッズ郊外に本社を構えるアムウェイや、カラマズーの東、バトルクリークに本社を置くシリアル食品の最大手ケロッグなど、国際的に事業を展開する企業の本社もいくつかある。