この項目では、王立協会の賞について説明しています。王立地理学会の賞については「金メダル (王立地理学会)」をご覧ください。
ジョージ4世が1826年にこの賞を創設した。
ロイヤル・メダル(Royal Medal)は、王立協会が毎年イギリス連邦内で「自然界についての知識の発展に最も重要な貢献をした」2人の人物と「応用科学の分野で顕著な貢献をした」1人の人物に与える賞で、金メッキされた銀メダルが授与される[1]。1826年、ジョージ4世が創設した。当初は毎年2つのメダルを、前年に重要な発見をした者に与えていた。その後対象期間が5年間に伸び、さらに3年間に短縮された。形式はウィリアム4世とヴィクトリア女王が受け継ぎ、特にヴィクトリア女王は1837年に条件を変更したため、数学も3年おきに選考対象とされるようになった[1]。1850年に再び条件が変更され、イギリス連邦内で10年前から1年前までの間に発表された自然科学への重要な貢献2件を表彰することになった[1]。
1965年、現在の形式となり、王立協会の推薦に基づいてイギリス王室が3つのメダルを毎年授与するようになった。自然科学全般を対象とするため、選考委員会は生物学関連部門と物理学関連部門に分かれている[1]。
受賞者一覧
1826年?1850年
1826年: James Ivory (数学)、ジョン・ドルトン(物理学)
1827年: フリードリッヒ・フォン・シュトルーベ(天文学)、ハンフリー・デービー(物理学)
1828年: ヨハン・フランツ・エンケ(天文学)、ウイリアム・ウォラストン(化学)
1829年: チャールズ・ベル(解剖学)、Eilhard Mitscherlich(化学)
1830年: アントワーヌ・バラール(化学)、ディヴィッド・ブリュースター(物理学)
1831年: 受賞者なし
1832年: 受賞者なし
1833年: オーギュスタン・ピラミュ・ドゥ・カンドール(植物学)、ジョン・ハーシェル(天文学)
1834年: チャールズ・ライエル(地質学)、ジョン・ラボック(物理学)
1835年: マイケル・ファラデー(化学)、ウィリアム・ローワン・ハミルトン(物理学)
1836年: George Newport(解剖学)、ジョン・ハーシェル(2回目、天文学)
1837年: ウィリアム・ヒューウェル(物理学)
1838年: ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット(数学)、トーマス・グレアム(化学)
1839年: James Ivory(数学)、Martin Barry(発生学)
1840年: チャールズ・ホイートストン(生理学)、ジョン・ハーシェル(3回目、天文学)
1841年: Eaton Hodgkinson(工学)、Robert Kane(化学)
1842年: ジョン・フレデリック・ダニエル(化学)、William Bowman(解剖学)