ロイヤル・カレッジ・オブ・アート
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ロイヤル・カレッジ・オブ・アートRoyal College of Art
種別国立
設立年
1837年 - 官立デザイン学校創立
1896年 - ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに改称
総長ジョナサン・アイブ (総長)
学長ポール・トンプソン(学長)
学生総数2,154人 (2017/18年度) [1]
大学院生2,154人 (出身国数:62カ国)
所在地 イギリス
ロンドン
キャンパス都市型
公式サイト ⇒www.rca.ac.uk
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ケンジントン・ゴアにあるダーウィン棟。

ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(英語: Royal College of Art、RCA)は、ロンドンに所在するイギリス国立大学修士号M.A.及びM.Phil.)と博士号Ph.D.)を授与する世界唯一の美術系大学院大学。QS世界大学ランキングでは、2020年の時点で6年連続でアート・デザイン分野の世界1位に位置している[2]
沿革

1837年に官立デザイン学校(Government School of Design)として創立された。1852年、リチャード・バーチェットが校長に就任する[3]。1853年、組織拡大とともに国立美術訓練学校(National Art Training School)へと名前を変え、マルボローハウスに移転した。1857年にはサウス・ケンジントンに移転し[3][4]、女子美術学校(Female School of Art)とは違う建物に入った。1896年に「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート」に改名されたが、19世紀の間は、学校のあった場所からサウス・ケンジントン学校(South Kensington Schools)の通称で呼ばれた。学校の主な目的は教員養成であったが、この時期の在学生には次のような人物がいた。ジョージ・クラウゼン、クリストファー・ドレッサー、ルーク・フィルズケイト・グリーナウェイガートルード・ジーキル[3]

1896年、学校名が現在のロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)に変った後、アート・デザインの実技を重視する教育方針へと転換した[4]。グラフィックデザイン、インダストリアルデザイン、プロダクトデザインの教育が20世紀半ばに始まった。1960年代にRCAはさらに拡大し、1967年には英国王室憲章を受けた。それにより独立した大学としての地位を獲得し、自ら学位を授与することができるようになった[4]

RCAは近代イギリス彫刻が1920年代に誕生する上で重要な役割を果たした。また、1960年代のポップ・アートの発展にも寄与している。
キャンパス

RCAはセントラルロンドンのサウス・ケンジントンとバターシー地区とホワイトシティ地区に拠点を置いている。

ケンジントン・ゴアにある本部棟は1960年代に建てられており、第二級指定建築物となっている。デザインを担当したのはRCAの教員であるヘンリー・トーマス・キャドバリー=ブラウン、ヒュー カッソン、ロバート・グッデンのチームであった[5]

2020年から2021年にかけて建築事務所Herzog & de Meuronによるデザインで現バターシーキャンパスの真南の敷地に新棟が建ち、ケンジントンおよびホワイトシティに分散したキャンパスが集約される予定となっている。
学科

RCAでは次の分野を学ぶことができる[6]。アニメーション、情報経験デザイン、ジュエリー、インテリアデザイン、文章構成(ライティング)、建築、絵画、彫刻、自動車デザイン、キュレーション、写真、コミュニケーションデザイン、イノベーションデザイン工学、サービスデザイン、テキスタイル、ファッション、陶芸。デザイン史専攻の修士課程(M.A.)は、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館と共同で提供されている。また、イノベーション・デザイン・エンジニアリングの修士課程(M.A./M.Sc.)はインペリアル・カレッジ・ロンドンとの共同プログラムである。

2013年、RCAとインペリアル・カレッジ・ロンドンは国境を超えたデザインプログラムを初めて設置した。グローバル・イノベーション・デザイン連携プログラムと呼ばれるもので、学生は海外提携校でも一定期間授業を受けることになる。提携先は、アメリカのニューヨーク州ブルックリンにあるプラット・インスティテュートの大学院インダストリアルデザイン学科、そして神奈川県日吉の慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科である。2017年より、提携校として北京にある清華大学及びシンガポールの南洋理工大学の組み合わせを経由することもできるようになった。
ランキング

2008年12月に行われた最新の研究評価事業(Research Assessment Exercise)において、RCAの研究業績全体の40%が最高評価(「4*」か「世界トップレベル(world-leading)」)を受け、美術系分野では3番目に高い評価を与えられた。なお、他分野の大学も含めて、RCAよりも高い評価を受けた大学は約50校のみである[7]

2011年4月に『モダン・ペインターズ』(雑誌)は美術業界のプロたちを対象に調査を行い、イギリスの美術大学トップ10を発表した。結果は次のとおりである。1位:ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、2位:ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、3位:シティ・アンド・ギルド・ロンドン美術学校、4位:スレード美術大学、5位:ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ[8]
出身者詳細は「ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの著名出身者一覧(英語)」を参照


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