レールチェイス2
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レールチェイス2ジャンルガンシューティングゲーム
対応機種アーケード
開発元セガ第3AM研究開発部
発売元セガ
人数1人 - 2人協力プレイ
メディアAC:MODEL2B
稼働時期AC:1994年
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レールチェイス2筐体  デラックスタイプ

『レールチェイス2』(Rail Chase 2)は、セガ1994年にリリースしたトロッコガンシューティングゲームである。1991年にリリースされた『レールチェイス』の続編である。
概要

しばしば線路を外れてまで爆走するトロッコに乗り込みながら敵の追手を振り払い、脱出するのが目的のパニック・ライド・アクション・シューティングゲーム。画面に合わせてキャビネット(ベンチ)が連動するシステム”スーパーマジカルベンチシート”を採用。キャビネットの駆動構造が前作の2軸から3軸へとなったため、より機敏に動作する。筐体にはジョイスティック型コントローラーが2つ直付けされ、筐体は大きく分けて29型CRTのSD型と、50型プロジェクターのDX型の2タイプが存在し、前者はさらに前作レールチェイスからのコンバージョンが可能なものと、姉妹作品の『ジュラシックパーク』からコンバージョン可能なものの二種類が存在する(上部の看板やシートのデザイン、形状などが異なる)。MODEL2B基板使用により、前作の2Dのアニメーションから3Dのポリゴンへとグラフィックが進化、多彩な表現が可能となった。ジョイステックには、人差し指と親指の部分にトリガーが配置され、どちらを利用しても同様に撃つことができる。

姉妹作品に『ジュラシック・パーク』がある。また、似たシステムを持つ作品に『Let's Go JUNGLE!』がある。
特徴

パニック・ライドなだけあって、脱線したり、などからダイブしても必ず別のレールに無事着地するのが特徴。映画さながらのスリルと演出で、シリアスさとコミカルさを兼ね備える。ステージ分岐が多彩で、ステージによっては、終盤間際にポイントを切り替え次の行き先を選択できるほか、ステージ内の出来事がそのまま次の行き先に影響するパターンもある。またステージ内での隠しコースも多数存在するため、あらゆるところに行ける感覚がある。ステージも序盤の要塞から、工場村落遺跡鉱山雪原渓谷密林市街地とバリエーションに富んでおり、一度のプレイですべてのステージやコースを通過することはできないため、これらのシステムはリピーターの確保に大変有効であった。
前作との相違点

続編扱いではあるが、一部システム面に変更が加えられた。以下に代表的なものを記す。

前作では敵との距離で表されていたライフが今作ではプレイヤー毎にゲージで表示されるようになった。

前作では1ステージで数回発生していた後ろ向きに視点が変わるイベント(Look Out Behind Us!)は、今作では極一部の限られた場面でしか起こらなくなった。

1Pプレイ時に攻撃不可能な場所への攻撃に当たり判定が無くなったため、1Pプレイでもノーコンティニュークリアが可能となった。

前作では追いつかれたボスにとどめを刺されるゲームオーバー時の演出が、今作では画面が一旦停止しホワイトアウトする方式に変更された。

ストーリー

1938年。女性科学者マリー・ベイツが行方不明となる。新聞記者であるフリント・リックマンはこの事態を強大な軍事国家である「エッケル帝国(EKKL EMPIRE)」の仕業であると突き止めた。世界侵略が進められ、秘密兵器開発を強要されるマリーを救済するため単身エッケル帝国に潜入した彼は、彼女との接触に成功。帝国の兵器工場を爆破するが、搬出用トロッコを利用するしか脱出する方法は無かった。2人はトロッコに乗り込み、エッケル帝国からの脱出を目指すことになる。
ステージ
STAGE1 - FORTRESS(要塞)
エッケル帝国心臓部の要塞のステージ。トロッコに乗り込み、ストーリーの兵器工場を爆破するところからゲームは始まる。開始直後、開発中であった戦艦型巨大鉄道兵器が2人の口を封じるため、猛スピードで追跡してくる。戦艦型巨大鉄道兵器は容易くトロッコに追いつき、これを崖下に突き落とす。しかし2人のトロッコは崖下の線路への着地に成功する。その後、待ち構えていたエッケル軍の襲撃をやりすごしつつ進むと、今度は先にレールが無い。
ブレーキも間に合わず落下して、パイプ鉄骨の間をうまくすり抜け、下の通路へと着地する。その先は要塞の中心部への入り口であった。

最初の戦艦型巨大鉄道兵器に追跡されるシーン、施設内のシーンなどで、エッケル帝国軍の物と思われる戦車やコンテナなどが確認できる。

内部ではレールがよく途切れており、作業員の姿も確認できる。また、施設内のあらゆる場所や、ドラム缶などの備品にエッケル帝国の紋章を見ることができる。

隠しコースあり。要塞侵入後、ハーフパイプ直前の地点で、こちらに向かって突進してくる敵のトロッコを銃撃で破壊する。すると、プレイヤーはそのまま線路の上を進み続ける。後のコース展開に影響はないが、メインコースに復帰するまでに回復アイテムが出現する。

ステージ終盤間際にポイント切り替えがあり、次のステージの行き先を選択することができる。このポイントで左を選ぶとFACTORY(工場)、右を選ぶとVILLAGE(村落)に分岐する。

STAGE2 ルートA - FACTORY(工場)
エッケル帝国施設内の工場のステージ。線路はそのまま貨物用のエレベーターに続いており、2人のトロッコが押し込まれると、リフトはそのまま上昇を開始する。兵士達の襲撃を受けつつも頂上までたどり着くと、前方から複数の無人トロッコが突進、その衝撃で後退するが、後ろが坂道だったため、再び前進する。勢いあまった2人のトロッコはレールを外れ、岩石用のハーフパイプを滑走する。

このステージでは、工場であるという設定を利用した多彩な演出や障害物が存在する。最初のハーフパイプのシーンでの岩石や、その先の溶鉱炉ゴンドラから飛び降りてくる兵士、行く手を阻むパイプ群に、鋳造されたばかりの鉄材が流れるコンベヤーなど。また、背景にはピストンボイラーなどを見ることができる。

隠しコースはなし。受けるダメージ量が多いステージである。次のステージはSHRINE(遺跡)である。

STAGE2 ルートB - VILLAGE(村落)
緑の生い茂る森林のステージ。要塞からのレールが途切れるとともに、まもなく2人は村落地区に突入する。特殊戦闘員や大砲部隊をも交えた大量の追跡部隊からの追撃、崖の上からの落石による妨害を掻い潜りつつ、沿いの村落地帯を突き進むことになる。途中、レール下のドラム缶を爆破すると隠しルートが発生、村落を通過する。

隠しコースへの侵入経路は二か所あり、川の上を通る線路に侵入した直後のドラム缶か、その次に出現するドラム缶を銃撃して爆破することによって出現する。


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