レールガンに関連する作品の一覧(レールガンにかんれんするさくひんのいちらん)は、物体を電磁誘導(ローレンツ力)により加速して撃ち出す装置、レールガン(電磁投射砲)に関連する作品の一覧である。 レールガンは、原理が古くから知られていたため、様々な作品で描かれている。入力する電力が大きければ大きいほど弾丸(投射物)の発射速度が増すという単純な原理である。必要な電力を入力されたレールガンは装薬式銃器の水準を大きく超える発射速度が得られると考えられている。 同じ電磁投射方式でリニアモーターの原理を応用したコイルガンから、電流やプラズマは関係するものの電磁投射方式ではないサーマルガンまでがレールガンと混同されることがある。 神秘主義や超古代文明など、現代科学や物理法則の埒外な説明を行っている作品も便宜的に取り上げる。
一覧に対する注釈
映画
『イレイザー』
携行武器として新開発された最先端兵器「EM銃」(エレクトロ・マグネティック・ガン)として登場。外形はアサルトライフル型で、アルミニウムを使ったボール状の軽量弾を発射する。弾は亜光速の速度で打ち出され、プラズマ化している。
『ガンヘッド』
劇中の敵ロボット「エアロボット」の装備として登場。弾丸の補充描写は無いが、レールガン以外にも主兵装の荷電粒子砲、電磁ブレード、火炎放射器などを併せ持つ巨大な機体で、主役ロボット「ガンヘッド」の前に立ち塞がる。漫画版では、ガンヘッドにも主兵装の20mmチェーンガンの代わりにレールガンが装備されている。
『ゴジラ×メカゴジラ』
3式機龍(メカゴジラ)の武装「0式レールガン」として登場。
『ジュブナイル』
劇中の戦闘用パワードスーツ「ガンゲリオン」の装備として登場。2020年の技術と2000年の機材を使って作られた物。巨大な拳銃のような外容であり、アームによる自在性と、実際の拳銃並みまたはそれ以上という優れた連射性を両立している。アスファルトに着弾した際はクレーターが形成されるほどの威力をもつ。また、大量の電力をどこから得ているかは不明(2020年の技術を用いているので、省電力という考えもできる)。なお、設定資料によれば当機のレールガンは実際はエネルギー弾を発射する兵器であり、短時間のチャージで20倍に威力を倍増させることも可能だとされている[1]。
『特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!』
劇中の敵ロボット「メガゾードε」の装備として登場。右腕にレールガンが搭載されているが、弾丸の補充描写は無い。
『トランスフォーマー/リベンジ』
アメリカ軍の最高機密兵器として登場。アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「キッド」に搭載されている(小説版ではズムウォルト級ミサイル駆逐艦「ズムウォルト」に搭載)。ディセプティコンの合体戦士、デバステーターに向けて発射され、同ディセプティコンを破壊した。
テレビドラマ
ウルトラシリーズ
『ウルトラマンパワード』
W.I.N.R.隊員たちの標準装備として、0.6mm電磁レールガン「W.I.N.R.ショット」が登場。
『ウルトラマンブレーザー』
SKaRDの23式特殊戦術機甲獣 アースガロンの武装として600mm電磁榴弾砲レールキャノンを搭載した「Mod.2ユニット」、GGFの装備として対怪獣戦闘用レールガン「メガショット」が登場。
仮面ライダーシリーズ
『仮面ライダーW』
エナジー・ドーパントの左腕に装備されている。自身のエネルギーを超電導弾へ転換し、電磁加速して発射する。
『仮面ライダーフォーゼ』
仮面ライダーフォーゼ マグネットステイツの両肩に、「Nマグネットキャノン」「Sマグネットキャノン」が1つずつ装備されている。それぞれでエネルギー弾を電磁加速し、発射する。
『スターゲイト SG-1』『スターゲイト アトランティス』
地球製宇宙戦艦(例:プロメテウス)や宇宙戦闘機F-302に搭載されている。核兵器とともにアメリカ空軍の主力兵装となっている。『スターゲイト アトランティス』では、対ダーツ兵器としてアトランティスに単独で設置したものが使用された。
アニメ・漫画
『BIOMEGA』
「弾体加速装置」として登場。主人公の庚造一ら東亜重工製合成人間の基本装備として、拳銃型と長距離狙撃型の2種類が作中に登場。「マナーモード」と称する消音状態にすることもできる。内蔵バッテリー式であり、「脳周波」による充電のほか、重二輪の動力を用いての充電も可能。
『BLACK CAT』
主人公の必殺技として登場。
『redEyes』
ASP-177e"スワッシュバックラー"グラハルト・ミルズ機に先行配備され、小型化された「ハイパー・ヴェロシティ・アームガン」がXSP-180 MK-54に搭載された。
『宇宙空母ブルーノア』
ブルーノアの飛行甲板先端に、連装式の電磁加速砲として2基4門装備されている。対空用の副砲だが、飛行甲板閉鎖時には主砲代わりに使用される。
『ガサラキ』
第25話に登場した敵MFの搭載火器。その圧倒的な破壊力で、通常の機関砲しか装備していない主人公側MFを圧倒した。
『機甲戦記ドラグナー』
マスドライバーを転用した、地球への大質量攻撃兵器として登場。メタルアーマーの搭載火器としても登場するが、こちらは「排莢アクションのない実体弾銃」程度の扱いである。
『機動戦艦ナデシコ』
エステバリスの月面フレーム用武装として登場。木連の宇宙戦艦にも広く搭載されている。
『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』
エステバリスカスタムの武装(大型レールカノン)や、ステルンクーゲルの標準武装(ハンドレールガン)として登場。ただし、テンカワ・アキトのエステバリスカスタムには未搭載(ブラックサレナとして行動しているため、未携行)。
機動戦士ガンダムSEEDシリーズ
リニアガン・タンクや自走リニア榴弾砲の主砲、フォビドゥンガンダムの背部ユニット両側に搭載されている旋回式88mmレールガン「エクツァーン」、フリーダムガンダムの腰に搭載されている「MMI-M15クスィフィアス・レール砲」など、さまざまな名称で登場する。弾丸を補充する描写は無く、ビーム砲に近い描写で描かれており、撃ち出される弾丸は黄色をしている。
『コードギアス 反逆のルルーシュ』
高温超伝導技術が進んだ世界ということもあり、登場する火器のほとんどがコイルガンを採用。コイルガンであることが公表されているわけではないが、混同例を除けば数少ない採用例である。また、作中に登場するナイトメアフレーム (KMF) 「ランスロット」が装備する「ヴァリス」(VARIS、Variable Ammunition Repulsion Impact Spitfire、可変弾薬反発衝撃砲)は、その名称、発射された弾体がほのかに発光している描写、ランスロット以外の機体のコイルガンとは桁違いな破壊力の描写から、レールガンかリニアガンに相当することがうかがえる。
『新世紀エヴァンゲリオン』
汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンの装備「パレットガン」「GAU-23型120mmパレットライフル」として登場。