レース旗
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この項目「レース旗」は途中まで翻訳されたものです。(原文:英語版Wikipedia "Racing Flags" 22:00, 29 July 2010 (UTC))
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旗係(マーシャル)がチェッカーフラッグを振る。彼の後方にはストックカーレースで使用される全ての旗が収められている。

レース旗(: Racing Flags)は、自動車競技、あるいはモータースポーツにおいて、コース上でドライバーに対して重要なメッセージを伝えるために使用される

競技長や副競技長、マーシャルポスト要員と呼ばれるスタッフが旗を振って、ドライバーにコースや自車(ないし自身)の状況を伝達する。

旗信号、信号旗とも呼ばれる。.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目ではを扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。
概要

モータースポーツにおいては、レース運営団や審判団とドライバーによる直接の意思疎通が難しい上、ドライバーは走行をしながら瞬時の判断を求められることから、旗の色やその掲示方法に意味合いを持たせて表示することで、意思疎通を図ろうと企図したものがレース旗である。

通常は、コントロールライン付近や所定の距離ごとに設けられたポストから掲示され、掲示された旗の意味は、原則掲示されたポストから次のポスト、ないし、グリーンフラッグが掲示されるまで効力が継続される。但し、一部旗(赤旗、黒白旗、チェッカーフラッグなど)は、掲示と同時にコース全体に対して効力が発生したり、警告の意味で掲示されるものがあるため、この限りではない。

旗が用いられるのは、ドライバーが視認できる昼間帯のみであり、夜間は旗に代わり灯火による表示に置き換えられる[1]。夜間のレース旗表示に関しては、2008年シンガポールグランプリからのF1における夜間・薄暮レース開催に併せ開発された、「デジフラッグ[2]と呼ばれるLEDライトを使用した電光掲示レース旗を併用しているサーキットもある。

(※ : 電光掲示レース旗に関しては、後述の#デジフラッグを参照。)

レースシリーズによって使用される旗の種類が異なる、あるいは使用する旗は同じであってもドライバーに伝えるメッセージの意味合いが全く違うものもある。逆にレース旗の種類によっては他のレースシリーズで共通したメッセージの伝達として使用するものもある。特に、モータースポーツのシリーズ発祥の違いからヨーロッパが中心となるFIAが認可しているレース旗と、アメリカ発祥のインディカー・シリーズNASCARのレース旗とでは色味やその旗が意味するメッセージも微妙に異なる。FIAは「チャンピオンシップフラグ」という形でレース旗を厳格化しており、世界的にも知名度の高いF1WRCWTCCのような国際的な大会を全てカバーできるよう、モータースポーツ協会によってレース旗の種類が統一されている[3]

前述の顕著な例としては「チェッカーフラッグ」が挙げられる。チェッカーフラッグはどのレースシリーズにおいても「スタート/フィニッシュラインを通過してレースが終了した」という意味で使用される共通な意味を持つレース旗の代表格である。又、一般的に全ての自動車競技の中でペナルティに対しては「黒旗」が採用され、「赤旗」もレース中断を知らせる為に使用される等、これらのレース旗は各レースシリーズ間で共通している。しかし、レース旗は運営者とドライバーとの意思疎通を図る重要な手段であるため、前述の理由などで解釈の齟齬が発生することは、事故や生命の危険に関わる事態に繋がる恐れがあるため絶対に許されない。そのため、レース旗の種類や解釈は、競技規則に明示されていたり[4][5]、イベント開催前のブリーフィングにおいて運営側とドライバーとの間で必ず確認される。

レース旗は掲げたままの「静止掲示」と、旗を振る「振動掲示」の2種類の掲示方法が存在し、静止掲示のみされる旗、振動掲示しかされない旗、両方の掲示方法がある旗がある。特に振動掲示はより切迫した状況を伝達する場合に用いられる。また、「競技長のみが掲示できる旗」、「競技長の指示を受けてオフィシャルが掲示できる旗」、「オフィシャルの判断で掲示できる旗」が決められているほか、アメリカンモータースポーツでは掲示場所で意味合いが変わってくる場合がある。

著名なレースリーグに使用されるレース旗の種類と意味[6][7][8]Flag名称FIA(サーキットレース)NASCARIndyCar
緑旗トラックが走行可能(クリア)である。原則、危険箇所が終了した直後のマーシャルポストで振られる。レースやセッションのスタート・再開、ローカルイエロー区間(インディカーのみ)の終了。
黄旗コース上に危険がある。減速、車線変更の用意、追い越し禁止。2本表示の場合は、大幅な減速、車線変更、停止の用意。コース上に破片や停止車両などの危険がある。減速及び追い越し禁止の上、セーフティカー先導(フルコースコーション)。オーバルコースの場合、フルコースコーション。ロードコースの場合、1本表示はFIAルールと同じ(ローカルイエロー)、全ポストで2本表示の場合、フルコースコーション。
オイル旗コース上に、オイルまたは水があるために摩擦抵抗が低下している箇所がある。コース上に破片がある。(ロードコース開催時のみ使用)オイルや水、その他の物質によって、コース表面の状態が変化している。
赤地に黄の対角格子線旗(未使用)ピットレーン閉鎖中。(未使用)
赤旗セッションの中断やレースの中止。 不明  セッションやレースの中断、中止 
白旗非常に低速な車両が当該区間にいる。ファイナルラップファイナルラップ。(ロードコースの練習走行、予選中のみ)遅い車が当該区間にいる。
白地に赤十字旗(未使用)(未使用)コース上に救急車両・マーシャルカー・オフィシャル等が入っていることを示す為に表示される。
黒旗(同時にカーナンバーが書かれたサインボードが掲出され)当該車両はピットまたは規則で示された場所に停止せよ。掲示周を含む3周以内にピットインが求められる。次周に直ちにピットインせよ。ピットイン中に掲示された場合は、車載無線が故障している。規則違反あり、次周に直ちにピットインし、審判団の裁定に従え。
オレンジサークルフラッグ車両に機械的欠陥があり、そのドライバー自身あるいは他のドライバーが危険に瀕しているため、次周に自己のピットに停止せよ。(未使用)FIAルールと同じ意味は黒旗が担っている。(未使用)
黒白旗(同時にカーナンバーが書かれたサインボードが掲出され)非スポーツマン行為を行ったため、警告とする。(未使用)
黒地に白の対角格子線旗(未使用)ポイント獲得権利の失効(つまり失格)。
青旗(ピットアウト車に対して合流時に)後方からマシンが接近している。プラクティス中に限っては、追い越しをしようとしている自車より速い後続車に進路を譲れ。レース中に限っては、周回遅れにされようとしている車両に対して、後続車を先行させよ。コース上に遅い車もしくは停止車両がいる。追い越しはしても良い。(ロードコース開催時のみ使用)後方から追い越しを試みる車両がいるので、配慮せよ。ロードコースのスタートライン、(審判団からの指示の下)オーバルコースのスタートラインで掲示された場合、直ちに後続車に進路を譲れ。
青地に黄の対角線旗(未使用)後方から速い車が迫ってきている事を警告。FIA青旗とほぼ同義。(未使用)
国旗決勝レースのスタート。(未使用)
チェッカーフラッグ練習走行、予選、決勝レースの終了。

尚、前述してあるが、上記リストのに記載されたFIAフラッグルールは、サーキットレースにおけるルールであり、その他のラリー競技、ヒルクライム競技、ラリークロス競技等のルールにおいては、概ねの意味は同じだが、細かな掲示ルールや意味合いが違うことに注意が必要である。

又、先述のようにレース旗を厳格に統一しているFIA直下の国際レース競技においては下記のように明確な規定が存在し、色味も他のレースカテゴリーのレース旗と違う。

規定の種類規定の内容
レース旗のサイズ最小寸法は60cm×80cm。80cm×100cmが好ましい。
尚、赤旗とチェッカーフラッグは必ず80cm×100cmでなければならない。
レース旗の色パントーン社カラーコード(物体色用規格)に準拠
186C (赤旗オイル旗など)
YellowC (黄旗、オイル旗など)
298C (青旗
348C (緑旗
BlackC (黒旗黒白旗チェッカーフラッグなど)
151C (オレンジサークル旗の一部)
White (白旗、黒白旗、チェッカーフラッグなど)

ステータスフラッグ

ステータスフラッグ(: Status Flags)は、セッション中にコースの一般的な状況を全てのドライバーへ知らせるために使用されるレース旗である。これらのステータスフラッグの内、いくつかのレース旗は下記の通り増強して使用される可能性もある。又、ランプの点灯によってステータスフラッグと同じ役割として使用されるレースシリーズも存在する。
緑旗(グリーンフラッグ)緑旗はコース上の状況がクリアになった事を示す。緑旗を掲示することによってセッションの再開を知らせるマーシャル。(※ : 写真は2005年アメリカGP

緑色のレース旗(: The Green Flag)は、コース上の状況がクリアであり、走行可能であることを示す。この旗が掲示されると、通常のレースやタイムアタックを行うことができ、追い越しに関しても制限はない。掲示される際は、振動掲示のみである。

主な使用場面は、レースやセッションの開始を示すために表示と危険に対する警戒解除を示す場合である。前者は、レース前のフォーメーションラップ終了後、レース開始を知らせるために振られる(F1等)他、フォーメーションラップが黄旗2本掲示で行われる場合(スーパーフォーミュラSUPER GTのスタンディングスタート時など)、黄旗解除の意味で使用される。後者は、セッション中に何らかの理由でコース上に危険(※ : 詳細は後述の#黄旗(イエローフラッグ)を参照)があった場合などに、その危険性が解決して取り除かれた事が認められた場合や、危険に注意を要する区間が終了した際に掲示される。

又、ピットの入り口に緑旗が振られる場合、ピット閉鎖が解除されていることもある。

NASCARでは、緑と黄色のレース旗を同時に振って、慎重にレースの周回をカウントするように促す為に使用されることもある。代表的な例としては、トラック上がレース開始当初は雨の為にウェットコンディションだったが、後に雨がやんで次第に路面がドライコンディションに変化してゆく場合などでこのような形に振られるケースがある。
黄旗(イエローフラッグ)黄旗は注意を意味する。

黄色のレース旗(: The Yellow Flag)は危険信号を意味し、コース上に危険があることを示す。掲示の際は、原則として振動掲示である。

FIA国際モータースポーツ競技規則 付則H項には、サーキットコースでの黄旗掲示と取るべき行動について、以下のように規定されている。

黄旗が1本振られている場合 : コース脇やコースの一部に危険箇所あり。速度を落とし、追い越しをしない。進路変更する準備をしておく。

黄旗を2本振られている場合 : コースを完全にあるいは部分的にブロックするような危険箇所、もしくは、マーシャルがコース上で作業をしている箇所あり。速度を大幅に落とし、追い越しをしない。進路変更する、あるいは停止する準備をしておく。

状況によっては、黄旗振動のまま「SC」を出してセーフティカーを進入させたり、フルコースイエローやバーチャルセーフティカー(下記)に変更して各車の速度を抑える、赤旗(※ : 詳細は後述の#赤旗(レッドフラッグ)を参照)に変更してレースを一時停止させる場合がある。

この危険区間がどのくらいの長さで必要なのかは、マーシャルポストの間隔や危険の大きさを競技長が考慮し、その裁量によって若干の変化が許容されている。

インディカーシリーズでは、ロード/ストリートコースと、オーバルコースで意味合いが変わってくる。ロード/ストーリートコースの場合、黄旗1本による危険区間掲示はローカルイエローと呼ばれ、その内容は前述のFIAルールの1本振動のそれと全く同じである。一方、全ポストでの黄旗2本による掲示や、オーバルコースにおけるコントロールラインでの黄旗掲示は、フルコースコーションと呼ばれ、直ちにペースカーが導入され、スピードを制限し隊列を整える(具体的な行動は、下記のセーフティーカーと同じ)。この間は追い越し禁止である。オーバルコースでは、黄色いライトをコントロールラインで点灯させたり、キャッチフェンス支柱に設置された赤色のフラッシュライトを明滅させることで、フラッグを補う役割を持たせている。

NASCARにおける黄旗もフルコースコーションと呼ばれ、インディカーのそれと同じように対処される。黄旗と共に「SC = セーフティカー」のサインボードが出される。(※ : 写真は2005年アメリカGP

セーフティカー: Safety Car)は黄旗が振られた後、その危険性の度合いによって大きな白いサインボードで「SC」と大きく黒文字で表示される。これは直ちに無線によって知らされその周回にセーフティカーが出動する(している)ことを意味する。黄旗は危険区間のみに対してレースルールの効力が発生するが、セーフティカーはコース全体に対して黄旗と同様の効力が発生し、セーフティカー出動中は、全区間で黄旗が振られ同時にドライバーは全区間での追い越しが禁止される。そのセーフティーカーはトラック上の危険要素が全て取り除かれたことが確認された後にピットレーンに入りレースが再開される。尚、これら黄旗と共に「SC」のサインボードの効力が解除されるのはスタート/フィニッシュラインとなっており、この地点で競技長によって緑旗が振られている前を通過して追い越し禁止制限が正式に解除されるルールとなっている。したがってセーフティカーが再びピットレーン内に入ったから直ちに追い越しが許されるわけではない。


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