レ・ミゼラブル
Les Miserables
作曲クロード=ミシェル・シェーンベルク
作詞アラン・ブーブリル
『レ・ミゼラブル』(Les Miserables、[le? ?m?z??r??b(?l), -bl?] lay MIZ-?-RAHB(-?l), -RAH-bl?, フランス語: [le mize?abl])は、ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作としたミュージカル。省略して『レミゼ』(Les MisまたはLes Miz、[le? ?m?z] lay MIZ)としても呼ばれる。
オリジナルのフランスのミュージカルは、1980年にパリでロベール・オッセンの演出で初演された。キャメロン・マッキントッシュによる英語版は、1985年10月からロンドンで上演されている。 プロローグ・第1幕・第2幕の3幕構成で、休憩は第1幕・第2幕の間に1回。上演時間はプロローグ・第1幕合わせて約90分、第2幕約75分。 ※2007年公演による。演出の改訂などが加わることで上演時間は多少前後する。 1980年、アラン・ブーブリル(作詞)、クロード=ミシェル・シェーンベルク(作曲)らによって当作品の前身となるミュージカル“Les Miserables”が制作され、パリで上演された。 1981年、この作品のレコーディング・アルバムを聴いた世界的演劇プロデューサー、キャメロン・マッキントッシュが目をつけ、RSCの芸術監督でもある演出家トレヴァー・ナンにイギリスでの上演の話を持ちかける。これに対してナンはジョン・ケアードとの共同演出、さらにはRSCとの共同製作をマッキントッシュに提案。1982年、商業演劇のプロデューサーと王立劇団が提携する形でロンドン版の制作が開始された。 時同じくして、リノ・ヴァンチュラ主演、ロベール・オッセン監督により長編大作映画として映画化され、テーマ曲としてオリジナル・キャスト盤が楽曲使用され、別途発売されたサントラ盤にも挿入され映画の成功により知られることになる(日本では劇場未公開だが、TV放映およびDVD発売されている)。 1980年パリ公演の舞台は、『レ・ミゼラブル』をよく知るフランス人に向けて創られたミュージカルであった。そのため、ストーリーのうちでも重要な箇所、例えば主人公ジャン・バルジャンがモントルイユ・シュル・メールの市長になる以前の銀の燭台のくだり、などが省略されることがあった。しかし「ほとんどのイギリス人にとっては題名 (Les Miserables) を正しく発音するのもおぼつかない」(マッキントッシュ)という状況にあって、ロンドン版では『レ・ミゼラブル』という物語そのものを伝えることに重きが置かれ、1980年パリ公演の改訂版としての『レ・ミゼラブル』を創り上げていくこととなる。 オリジナル版を制作したアラン・ブーブリル、クロード=ミッシェル・シェーンベルク、さらには作詞家ハーバート・クレッツマーもクリエイティヴ・スタッフに加わり、1985年10月28日、バービカン・センターにおいてロンドン版『レ・ミゼラブル』が幕を開けた。ロンドン公演は開幕するやいなや、たちまち大人気となり、その後パレス劇場 (en
概説
オリジナル クリエイティブ スタッフ
製作:キャメロン・マッキントッシュ、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)
作曲:クロード=ミシェル・シェーンベルク
作詞:アラン・ブーブリル (en)(ヴィクトル・ユゴーの小説をもとに)
追加作詞:ハーバート・クレッツマー (en)
潤色・演出:ジョン・ケアード、トレヴァー・ナン (en)
受賞
1987年度トニー賞:8部門(作品賞 / 助演男優賞 / 助演女優賞 / 演出賞 / 台本賞 / 作詞・作曲賞 / 舞台美術賞 / 照明賞)
構成
作品誕生の経緯
初演時の主なキャスト
ジャン・バルジャンコルム・ウィルキンソン (Colm Wilkinson) 1987年より海外に進出し、アルゼンチン、オーストリア、オーストラリア、ベルギー、バミューダ諸島、ブラジル、カナダ、中国、チェコ、デンマーク、ドミニカ共和国、エストニア、フィンランド、フランス(逆輸入となる)、ドイツ、香港、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、アイスランド、日本、ラトビア、マルタ、モーリシャス、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、フィリピン、ポーランド、ポルトガル、セルビア、シンガポール、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、アメリカなど、世界各国に広がりを見せ、人気を博している。各地で様々な言語に翻訳されているが、中国などのように海外のプロダクションが出向いて英語のまま上演を行う場合もある。 ブロードウェイ初演(ブロードウェイ劇場 (en
ジャベールロジャー・アラム (Roger Allam)
エポニーヌフランシス・ラッフェル (Frances Ruffelle)
ファンティーヌパティ・ルポーン (Patti LuPone)
コゼットレベッカ・ケイン (Rebecca Caine)
マリウスマイケル・ボール (Michael Ball)
テナルディエアラン・アームストロング (Alun Armstrong)
テナルディエ夫人スー・ジェーン・タナー (Sue Jane Tanner)
アンジョルラスデイヴィッド・バート (David Burt)
ガブローシュイアン・タッカー (Ian Tucker)、オリヴァー・スペンサー (Oliver Spence)
広がる海外公演
ブロードウェイ
そして、初演の閉幕からわずか3年後の2006年11月9日にはブロードハースト劇場 (en) にてリバイバル公演が開幕(キャッチフレーズは『レ・ミゼラブル』の“顔”としておなじみであるコゼットのロゴに合わせた“She's Back!”)。当初は6か月間だけの期間限定公演だったが、2006年12月19日には労働祭までの公演延長を発表、その後も公演期間は延長され続ける。