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『レンヌ=ル=シャトーの謎 - イエスの血脈と聖杯』(レンヌ=ル=シャトーのなぞ - イエスのけつみゃくとせいはい、原題:The Holy Blood and the Holy Grail)は、1982年に英国で出版されたノンフィクション。日本語訳は1997年に柏書房より出版された。
ダン・ブラウンによって執筆された推理小説『ダ・ヴィンチ・コード』をはじめ、本書に触発されたフィクション、ノンフィクションが続出するなど、多くの影響を与えた。
目次
1 書誌事項
2 内容
3 本書の情報源
4 本書の影響
5 関連項目
6 注釈
7 外部リンク
書誌事項
原作:マイケル・ベイジェント(Michael Baigent)、リチャード・リー(Richard Leigh
原作者らは英国放送協会(BBC)の歴史番組のため、南フランスのレンヌ=ル=シャトー
(Rennes-le-Chateau) の教会に残された財宝にまつわる謎を取材していた。きっかけは一冊のジェラール・ド・セード(Gerard de Sede)原作のペーパーバック本[1]であった。フランスに現れた『秘密文書』。それらを追ううち、秘密は思わぬ方向に展開してゆく…。本書の結論的な仮説、「イエスの血脈と聖杯」の意味するところについては「聖杯」の項も参照のこと。
本書の情報源
ジェラール・ド・セードによる『レンヌ=ル=シャトーの呪われた財宝』(日本語訳なし)などの一連の著作と、『秘密文書』と題された冊子を大きな情報源としている。これらはすべて「シオン修道会」総長を自称するピエール・プランタールが出所。詳しくは「シオン修道会」の項を参照のこと。
イギリス、フランスなどを中心に拡がっている聖杯伝説、アーサー王伝説。
テンプル騎士団やキリスト教の異端であるカタリ派に関連してグノーシス主義に属する外典。
薔薇十字団やシオン賢者の議定書など、怪しげな文書も動員している。
本書の影響
『レックス・ムンディ』(荒俣宏、集英社、1997年)
『イエスの墓』(リチャード・アンドルーズ、ポール・シェレンバーガー、東江一紀(訳)、向井和美(訳)、日本放送出版協会(NHKブックス)、1999年)
『マグダラのマリアと聖杯』(マーガレット・スターバード、和泉裕子(訳)、英知出版、2005年)
『ダ・ヴィンチ・コード』(ダン・ブラウン、角川書店、2004年)
関連項目
シオン修道会
マグダラのマリア
キリストの墓
聖杯
聖杯伝説
メロヴィング朝
テンプル騎士団
十字軍
アルビジョア十字軍
カタリ派
ニコラ・プッサン
ダ・ヴィンチ・コード
注釈^ Gerard de Sede, L'Or de Rennes ou la vie insolite de Berenger Sauniere, cure de Rennes-le-Chateau (1967) / 日本語訳なし / Bill Kersey英訳 The Accused Treasure of Rennes-le-Chateau (2001) あるいは Gerard de Sede, Le Tresor maudit de Rennes-le-Chateau, J'Ai Lu (1969)
外部リンク
⇒レンヌ・ル・シャトーの謎
更新日時:2018年5月25日(金)13:24
取得日時:2018/10/26 17:39