レンズ豆
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レンズマメ(ヒラマメ)
Lens culinaris
分類APG III

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:真正双子葉類 Eudicots
階級なし:コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし:バラ類 Rosids
階級なし:真正バラ類I Eurosids I
:マメ目 Fabales
:マメ科 Fabaceae
亜科:マメ亜科 Faboideae
:Fabeae
:ヒラマメ属 Lens
:ヒラマメ L. culinaris

学名
Lens culinaris
Medik.
シノニム

Lens esculenta
和名
レンズマメ
ヒラマメ
英名
lentil
亜種


L. c. subsp. culinaris

L. c. subsp. odemensis

L. c. subsp. orientalis

L. c. subsp. tomentosus

レンズまめ(全粒、乾)[1]100 gあたりの栄養価
エネルギー1,472 kJ (352 kcal)

炭水化物60.7 g
食物繊維16.7 g

脂肪1.5 g
飽和脂肪酸0.17 g
一価不飽和0.30 g
多価不飽和0.48 g

タンパク質23.2 g

ビタミン
ビタミンA相当量β-カロテン(0%) 3 μg(0%)29 μg
チアミン (B1)(45%) 0.52 mg
リボフラビン (B2)(14%) 0.17 mg
ナイアシン (B3)(17%) 2.5 mg
パントテン酸 (B5)(32%) 1.58 mg
ビタミンB6(42%) 0.55 mg
葉酸 (B9)(19%) 77 μg
ビタミンC(1%) 1 mg
ビタミンE(5%) 0.8 mg
ビタミンK(16%) 17 μg

ミネラル
カリウム(21%) 1000 mg
カルシウム(6%) 57 mg
マグネシウム(28%) 100 mg
リン(61%) 430 mg
鉄分(69%) 9.0 mg
亜鉛(51%) 4.8 mg
(48%) 0.95 mg
セレン(77%) 54 μg

他の成分
水分12.0 g
水溶性食物繊維1.0 g
不溶性食物繊維15.7 g
ビオチン(B7)22.7 μg
ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した[2]


単位

μg = マイクログラム (英語版) • mg = ミリグラム

IU = 国際単位

%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。
レンズマメのアミノ酸スコア[3][4].mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキスピーシーズにレンズマメに関する情報があります。ウィキメディア・コモンズには、レンズマメに関連するカテゴリがあります。

レンズマメ(学名: Lens culinaris[5])は、マメ科ヒラマメ属の一年草、およびその種子和名は、ヒラマメ(扁豆)。

光学用途で使われる「レンズ」の語源は、このレンズマメであり、当初作成された凸レンズがレンズマメの形状に似ていたことからこの名前が付いた。
特徴

高さは40cmほどで、小さな豆果の中に種子が2個できる。種子は丸くて扁平な形であり、直径は4 - 9mmと幅がある。



種子

分布

西アジア原産で、コムギオオムギエンドウソラマメヒヨコマメなどと同時に栽培化されたと考えられる。
利用

レンズマメは、人類が利用してきたマメの中で最古の部類に属する。新石器時代の紀元前6000年頃から[6]肥沃な三日月地帯で栽培が始まり、ヒヨコマメやソラマメと並んで重要な食物となった[7]

旧約聖書創世記にも登場し、エサウ狩猟に失敗して飢えていた際に、弟ヤコブにレンズマメの煮物を食べさせてもらう代償に、その長子権を譲ったとされる。また、エジプトの紀元前2000年紀の墳墓におさめられたレンズマメが発掘されている[8]

古代ローマではソラマメが好んで食べられ、レンズマメは避けられた。ただし、古代ローマの料理書『アピキウス』にはレンズマメのメニューも掲載されている[注 1]。レンズマメが避けられる傾向は中世ヨーロッパにおいても続いた[10]

現在では、カレースープ煮込み料理など、インド料理イタリア料理フランス料理で使用される食材のひとつになっている。
脚注
注釈^ レンズマメとハナウド、レンズマメとクリのレシピなどがある[9]

出典^ 文部科学省 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
^ 厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
^ [1]
^ 『タンパク質・アミノ酸の必要量 WHO/FAO/UNU合同専門協議会報告』日本アミノ酸学会監訳、医歯薬出版、2009年05月。ISBN 978-4263705681 邦訳元 ⇒Protein and amino acid requirements in human nutrition, Report of a Joint WHO/FAO/UNU Expert Consultation, 2007
^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名?学名インデックス」(YList)”. 2012年6月15日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2011年10月4日閲覧。
^ ジョン・エイトウ『食のことば由来事典 食材・料理・飲み物』石川久美子、おおつかのりこ、児玉敦子、中村久里子 訳、柊風舎、2021年10月29日、578頁。


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