レンズフィルター
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62mm UV(上)・円偏光(左)・昼色蛍光灯(右)フィルター

レンズフィルターとは、写真フィルターとも呼ばれ、写真や映像を撮影する場合や望遠鏡などで観察する際に、レンズの先端、後端、あるいは中間部分に装着して、ある波長の光を透過・遮断するための特殊色ガラスなどのカラーフィルタやその他の光学フィルターである。特殊なものに偏光フィルターなども存在する。

光を波長偏光で透過あるいは反射により制御する。いわゆるソフト効果や光条効果などを加えるフィルタもある。
効果による分類
シャープカット(SC)フィルター

ある波長より短い波長の光をカットする。名称は「SC」+「カットする波長(nm)/10」で表示される[1]

元々フィルムの感光作用になる銀塩(臭化銀やヨウ化銀)は、紫外線から紫付近までしか感じず、これを色素で染めて黄緑付近まで感じるようにさせたのがオーソ(オルソ)フィルムといい、さらに改良して赤まで感じる物をパンクロフィルムという(さらに赤外線に感じる色素で染めると赤外線フィルムになる)[2]が、必然的にオーソフィルムやパンクロフィルムも「それらの色まで感じる」が、本来感じる紫外線や紫などの短波長側が最も強く感じやすかったため、白黒写真でも肉眼と明るさの差異が目立ちやすく、遠景などが見た目よりはっきり写らず、白くぼやけて霞や霧がかかった様に写る[3](感色性が悪い)。

そこでそれを補正するために短波長側を吸収するフィルターとして、UVフィルター(紫外線吸収)、スカイライトフィルター(紫外線から青付近まで吸収)、白黒用コレクトフィルター(白黒写真用)、白黒用コントラスト調整フィルター、白黒用整色フィルター(緑以外を減光)などが使われていたが、時代と共にカラー・白黒共にフィルムの感色性が良くなったため、1960年代ごろにはすでに一般の撮影には感色性の補正目的で使う必要がなくなっており、日中戸外の撮影で遠景の強調などの特殊効果を目的とするのが主体になっていた[4]
UV(紫外線吸収)フィルター

UV(Ultra Violet)フィルターは紫外線をカットするフィルターで、かつての乾板やフィルムが紫外線や青色光に敏感すぎる為、極淡黄色(もしくは極淡黄灰色)の濾光器やスクリーンを用いる事で風景を鮮明に捉えていたが、その後継的な物である。

無色透明と言われているが[4]、実際は視認できないほど極めて淡い黄色(もしくは黄灰色)を帯びていて、この極淡黄色(もしくは極淡黄灰色)が紫外線を吸収する役割を果たし、その濃さによって紫外線の吸収量が変わる。

紫外線が大気中の塵などに反射して散乱し、遠景がハッキリと写らない時にこれを使用する。装着しても色再現に影響はなく、また露出倍数がないので、つけたままでも撮影時間を変える必要がないことから、レンズ保護用フィルターの代用としてレンズ面の保護用に常用することもできる[4]。ただし、埃が付着したり瑕が入る可能性がある為、やはり必要な時だけ装着した方が良い。

近年はレンズコーティングの技術が進んでレンズ自体が紫外線をカットするようになった事に加え、カメラのデジタル化に伴いカメラボディ内部側のCMOSセンサーの発達やローパスフィルタが搭載されたカメラの登場なども相まって、現在では本来の目的としてはあまり使われなくなってきている。

シャープカットフィルターとしての名称はSC37(L37)[5]、SC39(L39)[6]がこれに当たる。この他にL38、L40、L41も存在する。

L37やL38そしてL39は白紙上に置いても黄色を視認する事は難しいが、L40は仄かに黄色(または黄灰色)を視認する事ができる。L41は薄い紫色をしており、紫外線と青色光の一部を吸収する働きを持っているのでスカイライトフィルターに似ていて、UVフィルターとプロテクトフィルターを兼ねている。
スカイライトフィルター

薄い小豆色もしくは薄紫色のフィルターで、紫外線をカットし且つ青色光(菫色、藍色、紫色、青色)の一部をカットする働きを有する。通常“1A”と“1B”の2種類があり、“1B”の方が効果が強い。

主に快晴時の山上や海、そして高原での屋外撮影、及び晴天時(殊に青空が清澄である時)の屋外撮影で短波長の光の影響が強いと起こる「青被り[7]」を防ぐため使用する。また、色温度が高く青味掛り易い曇天や日陰などでの撮影にもそれを防ぐために使用する場合がある。製品によって差異はあるものの、その原理は波長の内、おおよそ390 nm - 410 nm以下をカットする事にある。可視光線は380 nm - 750 nmであるため、紫外線と同時に該当する波長の可視光線、つまりは青み(厳密には紫)を僅かにカットし、青空の下で撮影した被写体の「青被り」を軽減する仕組みである。

紫外線をカットすると同時に被写体のカラーバランスを整えるので、カラーフィルムが一般に普及するに伴って常用される様になったが、カメラのデジタル化に伴い使われなくなった。UVフィルターはプロテクト・フィルターの代わりに現在でも使われる事があるが、これは上記の特性からデジタルカメラに装着して撮影すると、画像が僅かに赤味を帯びる「赤被り」が起きるので代替にはならない。また、フィルムでの撮影でも赤色光をより多く透過する事になるので、赤色系の部分に白飛びが発生する事がある。
白黒用コレクトフィルター

匡正フィルターとも言われ、黄色フィルターがこれに当たる。ラッテン6ないし9に相当し、かつてはK1、K1'1/2[8]、K2、K3などと呼称されていたが、現在はY0(輝黄色、淡黄色)[9]、Y1(中黄色)、Y2(黄色)、Y3(濃黄色)の呼称が一般的で、JIS規格Y48に相応するY2が最も用いられ、附されている数字が大きい程その持てる効果が強くなる。

UVフィルターと同じく紫外線を吸収する事でこれをカットし、同時に青色光をもカットする働きがあり、例えば青空を少し暗くする事で白雲をハッキリと写し出したり、遠景に霞や霧が掛かるのを防いで鮮明に捉える、コントラストを高める、明暗や濃淡を見た目と同じくする整色などの効果がある。ただし、これらの効果が十二分に期待できるのはY2のみで、Y0やY1は黄色が薄いため紫外線はカットできるが青色光は少しカットするだけなので、画を鮮明にする事はできても、コントラストや整色などの効果は不十分で、他方Y3はこれらの効果が強く不自然な画になりやすい。

UVフィルター代わりにY2を常用する例があるが、埃の付着や瑕が入るなどの問題を防ぐ意味からも、必要な時のみ装着した方が良い。

黄色フィルターには他にアエロ1号(ラッテン#3)、マイナスブルー(マイナスブリューとも。ラッテン#12)、Gフィルター(ラッテン#15)、フラバヂン(フラバジンとも。ラッテン#16)、キノリンイエロー(ラッテン#17)が存在する。

アエロ1号は淡黄色のフィルターで空中撮影に主に使用され、紫外線を吸収する働きを有している。

マイナスブルーは僅かに橙色がかった黄色のフィルターで、空中写真の撮影に主に使用され、その名の通り紫外線や青色光を吸収するので紫外線などによる霞をカットする事ができる。また、満月を撮影した時に起こる「青被り」を防ぐ目的でも使用される。“コダック・エアロ・エクタクローム・インフラレッド”の指定フィルター。

Gフィルターは濃黄色もしくはクリアな黄色味がかった橙色のフィルターで、紫外線及び青色光の多くを吸収する働きを持っている。そのため青空がかなり暗く写るなどコントラストが強調される。

フラバヂンはGフィルターよりもコントラスを強調する働きを有し、パンクロマティックフィルム専用フィルターである。

キノリンイエローは天体写真などに使用されるフィルターで、紫外線を透過させ紫色光を吸収する働きがある。
白黒用コントラスト調整フィルター

紫外線や青色光(菫色、藍色、紫色、青色、青緑色)をカットし、橙色や赤色、赤外線をより透過させることにより、寒色系を暗く、黒く、暖色系を明るく、白くしてコントラストを上げる為に使われるフィルターで、常用はされない。

橙は“O”や“YA”などで、また赤は“R”で表され、他のフィルター同様数字が大きい程その効果は強くなる。JIS規格O56に相当するO2やYA2、R60に相当するR2が標準的に用いられる。他に橙ならO1やYA1、YA3、赤ならR0やR1、R3が存在する。

コントラストを上げる効果がある為、数字が大きいフィルターを使うと、それだけ明暗や濃淡の差が極端になってしまうので、その性状から特殊効果フィルターという括りで扱われる事もある。

また、YA3やR0、R1で擬似赤外線写真を撮る事が出来る他、R2やR3は赤外フィルムを使用しての赤外写真の撮影にも使用される。
白黒用整色フィルター

シャープカットフィルターではないが、似た用途なのでここで解説する。

前述のように白黒フィルムの内、オーソ(オルソ)クロマティックは黄緑付近、パンクロマティックは赤までの光に反応して感光するが、どちらも昔は長波長側より青以上の短波長に強く反応し、それでも赤はパンクロマティックに「超赤感パンクロ」という強く反応するものもあったが、「緑に強く反応する」というフィルムが長い間なく「緑欠」という欠点があった。

緑色フィルターはそれらを補正する目的で用いられる物で、紫外線や青色光(菫色、藍色、紫色、青色)の全て、赤色、橙色のおよそ半分を吸収し、緑色を補う性質を持っている。


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