この項目では、植物について説明しています。その他の用法については「レモン (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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レモン
レモン
分類
界:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:真正双子葉類 Eudicots
階級なし:バラ類 Rosids
目:ムクロジ目 Sapindales
科:ミカン科 Rutaceae
属:ミカン属 Citrus
種:レモン C. limon
学名
Citrus limon (L.) Osbeck (1765)[1]
和名
レモン
英名
lemon
レモンの蕾と花
レモン、生、皮なし100 gあたりの栄養価
エネルギー121 kJ (29 kcal)
炭水化物9.32 g
糖類2.50 g
食物繊維2.8 g
脂肪0.30 g
タンパク質1.10 g
ビタミン
チアミン (B1)(3%) 0.040 mg
リボフラビン (B2)(2%) 0.020 mg
ナイアシン (B3)(1%) 0.100 mg
パントテン酸 (B5)(4%) 0.190 mg
ビタミンB6(6%) 0.080 mg
葉酸 (B9)(3%) 11 μg
ビタミンC(64%) 53.0 mg
ミネラル
カリウム(3%) 138 mg
カルシウム(3%) 26 mg
マグネシウム(2%) 8 mg
リン(2%) 16 mg
鉄分(5%) 0.60 mg
亜鉛(1%) 0.06 mg
単位
μg = マイクログラム (英語版) • mg = ミリグラム
IU = 国際単位
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)
レモン(檸檬、英語: lemon、学名: Citrus limon)は、ミカン科ミカン属の常緑高木、またはその果実のこと。柑橘類の一つであり、中でも主に酸味や香りを楽しむ、いわゆる香酸柑橘類に属する。
レモンの近縁種の一つであるシトロンの別名が枸櫞(くえん)で、クエン酸の名はこれに由来する。 原産地はヒマラヤ東部[2]。樹高は3メートルほどになる。枝には棘がある。葉には厚みがあり菱形、もしくは楕円形で縁は鋸歯状。紫色の蕾をつけ、白ないしピンクで強い香りのする5花弁の花を咲かせる。果実は開花後約半年で成熟する[2]。果実は紡錘(ラグビーボール)形で、先端に乳頭と呼ばれる突起がある。最初は緑色をしているが、熟すと黄色になり、ライムにもよく似ている。果実の?嚢(じょうのう)は硬めで10部屋程度に分かれている[2]。 「レモン」と名はついていても、他の柑橘類と交雑した品種(マイヤーレモンやサイパンレモンなど)では栽培環境で果実の形が変わりやすく、球形に近いものや熟すと赤みを帯びた黄色になるものもある。 レモンは柑橘類の中では四季咲き性の強い品種である。鉢植え、露地植えのいずれでも栽培が可能であるが、早期の収穫を目指す場合は鉢植えの方が早く開花結実する。栽培品種の増殖は主に接木・挿し木で行われる。日本ではリスボン種とユーレカ種の栽培が多い[3]。 このほか、インドで広く栽培される「ガルガル」、イタリアで主に栽培される「フェミネロ」、スペインで多く栽培される「ベルナ」など様々な品種が存在する[7]。
特徴
品種
主な品種
リスボン主力品種の一つ。樹勢が強く、豊産性の品種。枝は直立方向に伸びるため、大木になりやすい[4]。棘がやや多い。1917年に南カリフォルニアのリバーサイドで開発され、1950年頃に市場に出回るようになった[5]。日本ではブランド名の「サンキスト」でも知られている[2]。カリフォルニア内陸部や日本の広島県で栽培されている[2]。耐寒性・耐暑性に優れる[3]。多汁で香りの強い品種である[2]。
ユーレカ主力品種の一つ。イタリアのシチリア島原産[2]。樹勢はレモンの中ではやや弱い方。開張性で棘は比較的少ない。リスボンより耐寒性がやや弱いとされているが品質は高く評価されており、カリフォルニア州などで多く栽培される[3]。
ビアフランカ(ビラフランカ)シチリア島原産[2]。棘なしレモンとして苗が売られている。果実の品種特性はユーレカに近い。他の柑橘類でよく見られる晩秋の異常落葉が少ない品種である。ユーレカが開張性で枝が横に広がる性質があるのと比べ、ビアフランカでは枝は垂直方向に延びやすくなる性質がある。日本へは第二次世界大戦前に広島県に導入され[2]、生産量も増えて主力品種となっている[6]。
ジェノバ日本では知名度の低い品種であるが、チリなど南アメリカで主に栽培されている品種[7]。日本に輸入されるレモンのうち6割程度がアメリカ産だが、チリ産レモンは約3割を占める。種が少なく果汁は多い品種[2]。
ポンテローザ普通サイズの3倍の大きさのジャンボレモン。「オオミレモン」とも呼ばれる。ごくわずかであるが日本国内でも流通するようになった。酸味はややマイルド。
雑種
マイヤー(メイヤー)レモン中国で発見された、オレンジとレモンの自然交雑により誕生したといわれる品種[2]。ニュージーランドで多く栽培される[2]。