レミングトノケトゥス科
地質時代
約4,900万- 約4,300万年前
(新生代古第三紀始新世前期)
分類
レミングトノケトゥス科(レミングトノケトゥスか、Remingtonocetidae)は、約4,900万- 約4,300万年前(新生代始新世初期[1])に生息していた、海生の原始的クジラ類の一グループ名。アメリカの博物学者Arthur Remington Kelloggに因んで名付けられた。
レミングトノケトゥス属(模式属)、アンドレウシフィウス属、クッチケトゥス属、ダラニステス属、アットクキケトゥス属の5属からなる。
化石はインド西部、および、パキスタンから発見されている。クジラ類はまだ、当時のローラシア大陸南部地域と接するテティス海の一角にとどまり、世界的広がりは見せていない。 彼らはアンブロケトゥス科と同じような陸を歩くこともできる四つ足を具えているものの、水生への適応を推し進めて、より多くの時間を水中ですごしていたと思われる。ただし、頭部の形態は他のクジラとの違いが著しく、特殊化が進んでいた。非常に長細い吻(ふん)を持ち、眼は左右で広く間隔を開けられ、そして小さかった。体は長いが他に比べて小さい。水中での骨伝導に頼った聴覚に関しては、彼らを特徴づける長い吻などをもって、アンブロケトゥス科よりいっそうの進化の結果を見ることができる。クッチケトゥス・ミニムス レミングトノケトゥス科はアンブロケトゥス科から進化し、その初期のものがより進化したプロトケトゥス科
特徴
Kutchicetus minimus (想像図)
進化系統
脚注[脚注の使い方]^ 生存期間の詳細:約4,900万- 約4,300万年前(新生代古第三紀始新世初期〈ヤプレシアン期- ルテシアン期〉)。
関連項目
パキケトゥス - 約5,300万年前(始新世初期)の始原的クジラ類。
アンブロケトゥス科
絶滅した動物一覧
クジラ類の進化史
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