レプソル S.A.(Repsol S.A.)は、スペインの石油とガスの複合多国籍企業である。28カ国に活動拠点を持ち、従業員数は2022年時点、世界で約24,000人。 スペインに5カ所、アルゼンチンに3カ所、ペルーに1カ所の計9カ所の製油所を持ち、日産120万バレル以上の精製能力を有する。また、アルゼンチンの他の製油所やブラジルの2つの製油所とも協力関係にある。 ヨーロッパや中南米を中心に6,900カ所以上の販売拠点ネットワークを持ち、石油製品の販売を行なっている。液化天然ガス(LPG)では年間300万トン程の販売実績があり、世界第3位の企業となっている。 化学工業分野においては、レプソルはスペインに2カ所、アルゼンチンに3カ所の計5カ所のコンビナートを稼働させている。ヨーロッパ南部とメルコスールの各国が主な市場となっている。 2004年12月31日現在の資本としては、額面1ユーロの株式が1,220,863,463株発行されており、マドリード、ニューヨーク、ブエノスアイレスの各証券取引所で公開されている。レプソルはスペイン株式市場の最も重要な取引指標であるIBEX 35の中の1社となっている。 2004年10月、アルフォンソ・コルティナ (Alfonso Cortina)の辞任を受けて、代表がアントニオ・ブルファウ (Antonio Brufau Niubo)に代わった。 1970年代から各カテゴリーの支援活動を精力的に行っており、80年代からはトップ選手のスポンサードも多い。 1995年から、ホンダ・レーシングとワークスチームのレプソル・ホンダを運営し、MotoGPに参戦している。ミック・ドゥーハン、アレックス・クリビーレ、バレンティーノ・ロッシ、ニッキー・ヘイデン、ケーシー・ストーナー、マルク・マルケスなどのライダーとタイトルを獲得した[4]。F1では、1998年にジョーダン・グランプリ、1999年から2000年にはアロウズをスポンサードした。 また1997年まで、2回のWRCチャンピオンであるカルロス・サインツ[5]、近年はフアン・ベラルデなどスペイン出身の選手をスポンサードしている。
事業内容
財務指標
経営者
歴史
1948年 : カルタヘナにおいてREPESA社が設立される。
1981年 : INH (Instituto Nacional de Hidrocarburos) 設立。
1986年 : レプソルグループ創設(INHが唯一の株主)。
1989年 : INHはレプソルの民営化を始める。レプソルはスペインとニューヨーク証券取引所に上場した。
1991年 : Gas Natural社設立。
1997年 : INHはレプソルの民営化の過程を完了した。
1998年 : YPFの購入提案。
1999年 : レプソルによるYPFの買収。
2007年 : エンリケ・エスケナシが支配するアルゼンチン企業のピーターセン・グループによる14.9%の購買。
2008年11月 : ルクオイルはレプソルYPF株の約30%の取得を希望した。
2009年 : キューバ領内での掘削に関する協定を結ぶ。
2010年 : イランで100億ドルと見積もられた投資の約定書に署名[1]。
2012年 : アルゼンチンとレプソルYPFはレプソルのアルゼンチンにおけるYPF設備の国有化で争う[2]。
2012年 : アルゼンチンによるYPFの接収[3]。
モータースポーツ
Size:72 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef