レフト・ビハインド
Left Behind
監督ヴィク・アームストロング
『レフト・ビハインド』(原題: Left Behind)は、2014年にアメリカ合衆国で製作されたスリラー映画である。監督・編集をヴィク・アームストロングが、主演をニコラス・ケイジが務めた。また、原作はティム・ラヘイ、ジェリー・ジェンキンズの小説『レフトビハインド』(1995年出版)である。聖書における携挙を描いた作品。
表題は英語で「後に残される、取り残される、置いていかれる、おいてきぼりにされる」といった意味。 アーカンソー中央大学の学生、クローイ・スティールは父親でパイロットのレイフォードの誕生日パーティーに顔を出すべく、飛行機で実家に向かっていた。ところが、クローイの母親であるアイリーンからの電話で、レイフォードがパーティーに出席できないことを知らされた。空港でレイフォードを待っている間に、クローイは有名ジャーナリストのキャメロン・ウィリアムズ(バック)に会った。 レイフォードは飛行機に向かう途中にクローイと会い、仕事のためにパーティに参加できないことを謝罪した。また、クローイに自分とアイリーンの仲は大丈夫だと伝えた。アイリーンはキリスト教の熱心な信者になってしまい、そのことがクローイの悩みの種となっていたのだった。クローイは両親が仲違いをしているのではないかと疑っていた。なぜなら、クローイはレイフォードがキャビンアテンダントのハティーといちゃついているところを見てしまったからである。空港の職員がレイフォードが注文したという入手困難なU2のコンサートチケット2枚をクローイに手渡したとき、疑いは確信に変わった。クローイはレイフォードがロンドンへ行くのは、不倫のためだろうと思った。 クローイは母親のキリスト教についての説教に耳を貸すことなく、弟をショッピングモールへと連れて行った。ところが、弟は着ていた服を残してショッピングモールから消え失せてしまった。クローイは弟の消失に驚いたが、モール全体で人間の消失が起こったことに気が付いた。やがて、買い物客は店の品物を略奪し始めて、騒乱と化した。運転手が消滅した自動車がショッピングモールのガラスを突き破ったり、パイロットが消滅した小型飛行機がモールの駐車場に墜落したりするなど、混乱は広がる一方であった。クローイはテレビを通して消失現象が世界各地で起きたことを知った。 レイフォードが操縦する飛行機でも、同様の消失現象が起きていた。副機長のクリス・スミス、キャビンアテンダントのキミー、そして搭乗していた子供たち全員が、着ていた衣服を残したまま姿を消した。消失しなかった乗客たちはパニックになって、なぜこんな現象が起きたのかと騒ぎ立てた。レイフォードは自分が知る情報はすべて乗客に伝えると何回も言った。レイフォードは地上と無線や携帯電話で連絡を取ろうとしたが、つながらなかった。やっとの思いで連絡がついたときには、世界中で消失現象が起き、そのためにパニックが起きていることを知らされた。その後すぐに、パイロットが消失したジェット機がレイフォードの飛行機の飛行経路に近づいてきた。レイフォードはかろうじて上空での正面衝突を避けたが、エンジンにダメージを受け、燃料の流失が始まった。そのため、レイフォードは燃料が持つことを祈りつつ、ニューヨークへ引き返す決断を下す。 地上では、クローイが父親の救難要請を携帯電話で聞き、飛行機が墜落してしまったと思った。その後、クローイは消失した母親がシャワーに残した宝石を見つけた。クローイは親交のあるブルース・バーンズ牧師に会うために、ニュー・ホープ教会へと向かった。バーンズ牧師は神が自らを信じる者を天国へ連れていき、残された者たちは終末の日を迎えることになると主張する人物であった。
あらすじ