レビジャヒヘド諸島
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レビジャヒヘド諸島
メキシコ

サン・ベネディクト島
英名Archipielago de Revillagigedo
仏名Archipel de Revillagigedo
登録区分自然遺産
登録基準(7), (9), (10)
登録年2016年(第40回世界遺産委員会
公式サイト世界遺産センター(英語)
地図
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使用方法表示

レビジャヒヘド諸島(Archipielago de Revillagigedo または Islas Revillagigedo)は太平洋のおおよそ.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯18度 西経112度 / 北緯18度 西経112度 / 18; -112付近にある火山島諸島である[1]メキシココリマ州マンサニージョに属しており、バハカリフォルニア半島南端のサンルカス岬の南西386km、マンサニージョの西720kmから870km西に位置している。2018年現在、メキシコ海軍によって保護されている[2]

大陸棚上にない太平洋のメキシコの島には他にグアダルーペ島ロカスアリホス島がある。

面積は合計で169 km2である。ソコロ島の南部に海軍の基地があり、250名がすんでいる。クラリオン島(スペイン語版)にも小さな海軍の基地があり、9名がいる。そのほかは無人である。

レビジャヒヘド諸島は4つの火山島からなる。以下に東にあるものから列記する。
サン・ベネディクト島(スペイン語版) 4.8 km × 2.4 km、面積 10 km2、標高 310 m

ソコロ島 16.5 × 11.5 km、面積 132 km2、標高 1130 m

ロカ・パルティーダ島 91 m × 45 m、面積 0.003 km2、標高 34 m

クラリオン島(スペイン語版) 8.5 km × 3.5 km、面積 27 km2、標高 335 m

諸島は東西250kmに渡っている。東側の3つの島はインナー諸島と呼ばれる。一方クラリオン島はかなり西に離れており、タイムゾーンも異なる。
海洋保護区

カリフォルニア海流北赤道海流の移行帯に位置する諸島を含む周辺約15万平方キロメートルはレビジャヒヘド国立公園としてメキシコ海軍によって保護されており、最大20種のサメオニイトマキエイなどのエイザトウクジラなどのクジライルカウミガメのほか、大型の遠海魚(英語版)をはじめとする様々な魚類渡り鳥にとって重要な地域とされている。特にアオツラカツオドリアオアシカツオドリアカアシカツオドリカツオドリアカハシネッタイチョウアメリカグンカンドリおよび絶滅危惧種のオオセグロミズナギドリ(英語版)などの海鳥が多く生息しており、オニイトマキエイを対象とする掃除魚のクラリオンエンゼルフィッシュ(英語版)などの少なくとも10種のサンゴ礁に生息する(準)固有種の魚類も見られる[1][2]。また、島々の沿岸には塩生植物植生があり、内陸に行くとハウチワノキ、Guettarda insularis(スウェーデン語版)、Croton masonii(フランス語版)の低木林およびFicus cotinifolia(英語版)、Sideroxylon socorrense(英語版)とPsidium galapageium(英語版)の森林が生えており、少なくとも33種の固有種の植物が見られる。ソコロ島やクラリオン島にはソロコナゲキバト(英語版)、ソロコマネシツグミ(英語版)、ソコロシロハラミソサザイ(英語版)、クラリオンミソサザイ(英語版)などの4種の固有種および11種の固有亜種の鳥類が生息しているが、うちナゲキバトを含む3種類は野外で絶滅したと考えられる。他には2種の固有種のトカゲ、2種の固有種のヘビや多くの種類の固有種の無脊椎動物が生息している[1]。一帯は2004年にラムサール条約登録地となった[3]

もともとはレビジャヒヘド各諸島から10q程度の地域までしか保護区域に入っていなかったが、カリフォルニア大学デービス校の調査によりこの地域に生息するサメの行動範囲が10qを優に超える範囲だと分かったことから、保護区域が7倍に拡張された。これにより周辺での掘削漁業、観光開発などが規制されることとなった[2]

一帯の生態系は熱帯東太平洋(英語版)のエコリージョンに属し[1]、海洋研究家のエンリック・サラ(英語版)は、諸島を「北米の熱帯地域で最も自然が残された場所」と評している[4]。過去にはいくつかの島でブタヒツジなどの外来種の飼育が行われたが、現在は除去された。クマネズミ類は当初から導入されていないため、島への持ち込みは警戒中である。ただし、ネコウサギネズミはまだ完全に除去されていない[1]
登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

(7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。

(9) 陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。

(10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。

脚注[脚注の使い方]^ a b c d e “Archipiélago de Revillagigedo” (英語). UNESCO World Heritage Centre. 2023年5月12日閲覧。
^ a b c “「北米のガラパゴス」海洋保護区7倍拡大の理由はサメにあった”. ディスカバリー・ジャパン (2018年7月24日). 2020年11月22日閲覧。
^ “Reserva de la Biosfera Archipielago de Revillagigedo 。


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