レディーエリオット島現地名:Lady Elliot Island
水中カメラSeaview SVII
レディーエリオット島またはレディエリオット島(英: Lady Elliot Island)は、オーストラリアのグレート・バリア・リーフ最南端のサンゴのキー (島)。島はクイーンズランド州ブンダバーグ(英語版)市の85 km北東に位置し、面積は凡そ45ヘクタール。グレート・バリア・リーフの島、暗礁群であるカプリコーンとバンカー群(英語版)に属し、オーストラリア連邦政府の所有となっている。島は小規模なエコツーリズムの拠点ともなっており、ブンダバーグやハービー・ベイ(英語版)、ブリスベン、ゴールドコーストから毎日運航されている飛行機用の仮設滑走路も備えている。
レディーエリオット島は、グレート・バリア・リーフ海洋公園内でグレート・バリア・リーフ海洋公園局(Great Barrier Reef Marine Park Authority, GBRMPA)により設定された「グリーン・ゾーン」(Green Zone)と呼ばれる、規制が最高度の区域内にあり、 海草藻場やマングローブ林、深海の砂州やサンゴ等の、野生動物にとっての重要な産卵、育児場所を保護することで域内の生物多様性が守られている。[1]
また、島はスクーバダイビングやシュノーケリングの名所としても知られており、グレート・バリア・リーフ最南端の、大陸の海岸から離れた場所にあることから、最高度の水の透明度にも恵まれている。 島は珍しいことにサンゴの破片が寄り集まってできている。[2]通常、この型のキー (島)は、狭すぎて真水を保持できないか、地形が変動しやすく植物が生育できないことが多いが、この島にはトゲミウドノキ 島周囲の海域は、釣りはおろか海から一切の物を持ち去ることが禁止されているため、海洋動物が豊富に生息している。[4]島の周囲に生息するプランクトンに引き寄せられ、オニイトマキエイも多く生息している。また、島周辺の海域でモンツキテンジクザメ グレート・バリア・リーフはウミガメ類の生息地として世界でも重要な地域であり、中でもレディーエリオット島はその中心的な生息地となっている。毎年11月から3月の間には、 アオウミガメやアカウミガメが、自らが50年前に生まれたのと同じ浜辺に上陸する。このようなレディーエリオット島でのウミガメの産卵は、1期間中に9回にも上ることもあり、1匹のウミガメは1回に80 個から120 個の卵を産卵する。産卵の8?12週後に[6]子供が孵り、産卵場所から海へ向かう(1月?4月の間)。 レディーエリオット島はハービー・ベイの北に位置し、ザトウクジラの出産場所としても名高い。6月から10月の春から冬にかけての期間、島周囲の海域では、クジラを普通に見ることができる。[4]クジラの観察は通常、島へ向かう飛行機からや、シュノーケリング中、船からのダイビング中、島の浜辺から行うことができ、島周囲を泳いでいる時に水中でクジラの鳴き声を期間中はほぼ毎日聴くことができる。
目次
1 植物相
2 動物相
2.1 カメ類
2.2 クジラ類
2.3 鳥類
3 歴史
3.1 起源
3.2 最初の商業開発
3.3 公式な発見
3.4 グアノ採掘
3.5 灯台
3.6 滑走路の設置とリゾート化
4 出典
5 外部リンク
植物相
動物相
カメ類
クジラ類
鳥類
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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